「納得できないラスト」ミスター・ガラス 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
納得できないラスト
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この映画を三部作の三作目として観ないと不明なことは多々あるようだ。「スプリット」しか観ていないので、あとは観ながらの推測になるが、筋を追うにしたがって、全体像は見えてきた。
人に触れるとその人の過去が見える、不死身の体を持つ男。二十人以上の多重人格”群れ”に支配された男。脆い肉体でありながら抜群の知能を持つ男。彼らと、そのほかにも似たような人間の規格を越えた異能をもつ人間を隔離して、それを解明しようとする組織。彼らは、アメコミに出てくるヒーローを、純粋な正義漢とみることをしない。
誰がヒーローで、誰が悪役なのか、既成観念をぶっ壊しにかかっているこの映画、最後の最後に、「え?その路線でまとめるの?」とびっくり。ラストの三人が手をつなぎ、行く末を嬉しそうに微笑んで未来に希望を持つ、でいいのか?たしかに、こっちはちょっと涙を誘われた。だけど、ちょっと待てよ?あいつをヒーローにしていいのか?って反動がすごい。
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