「This is an origin. シャマラニスト向け」ミスター・ガラス アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
This is an origin. シャマラニスト向け
うん、確実にシャマラニスト(シャマラン映画信者)向けな一作です。まさかまさかの「アンブレイカブル」と「スプリット」の会わせ技なのですが・・・まぁ、シャマランですし、観る人選びますよね。
「シックス・センス」で大々的に世に出てから「アンブレイカブル」「サイン」とそこそこヒットを飛ばしてたかと思いきや、「エア・ベンダー」、「アフターアース」等でいつの間にかラジー賞の常連になってたシャマラン。そこから製作をやった「デビル」(良かった)、そして「ビジット」(これも良かった)で復活!と言われてからの「スプリット」が個人的に微妙だったのですが「アンブレイカブル」に繋がるって事でそれなりに期待していた本作。うーん、これまた個人的には微妙でした。
過去作のキャラクターがそのまま出てる事は良かったですし、出だしや最後のオチも嫌いじゃないのですが、中盤が思いっきりダレます。後、バトルシーンがアップを多用し過ぎて観辛かったです。やっぱりシャマランはアクション向けではないですね。
何はともあれジェームズ・マカヴォイが凄かった。くるくる変わる人格演じるのホント大変だったろうなぁ。アニヤ・テイラー・ジョイは個性的な顔付きですよね。それぞれのパーツが大きくって、超美人って感じじゃなくても印象に残る顔立ちです。ブルース・ウィリス何だか久しぶりー!サミュエル・L・ジャクソン相変わらず美味しい所持ってくよなぁ。
本作アメリカではRotten Tomatoで事前に観た批評家に思いっきり叩かれてましたが、きっとシャマラニストは大歓喜でしょう。大作アメコミ映画へのアンチ・テーゼ的な所もあるのでしょうが、イマイチ上手く働いてない印象です。何と言うか、全額自腹で作った!?という所も含めシャマランが自分とシャマラニストの為に作った感じの作品でした。(大衆ウケしなくても、自分の好きな作品作るんだっていう気概は好きなんですけどね。面白いかどうかは別問題かなっと。)