108 海馬五郎の復讐と冒険のレビュー・感想・評価
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セックスか笑いか恋愛か極めて欲しい
セックスの描き方があっさりしてる分、笑いが減少した感じ。
セックスと恋愛とコメディを丁寧に描ければ、最高の題材だと思う。舞台的な演出なのかもしれない。
映像や撮影技術を駆使すれば、ひとつひとつのエピソードに深みが出て、面白くなるかもしれない。
笑えるかどうか
松尾スズキの脚本・主演・監督というだけで演劇的な感じがメチャメチャするが、予想通りの演劇感だった(本作に関してはいい意味で)。
妻の浮気を許せなくて、自分も浮気するって感覚はなんとなくわかる。浮気しても満たされなかったりすることも。本作は、離婚前提で考えると財産分与の額を減らしたいがために1000万円を女性に使うって話なのだが、妻への復讐(自分も浮気する)と貯金を減らすことが混同してしまう。結局、自分ではできなくなって、他の男が女性と遊ぶことに金を使うという展開。最後もこんなんでいいのかなーと思う終わり方だった。
そこらへんを受け入れられないとこの映画は楽しめないだろうな。個人的には笑いどころは多いし、突拍子もない展開も嫌いじゃない。楽しく観ることができた。
『大人計画』の底力
まぁとにかく現在一番チケットが取れない劇団であり、現在のテレビプログラムに於いて一番劇団員を輩出しているであろう団体の創立30周年記念作品ということらしい。勿論、そんな有名人達が集まる劇団の芝居なぞ観劇できる筈もなく、或る意味今作品が初めての“主催による『大人計画』”の作品鑑賞である。それもR18指定だ。ヒロインに中山美穂ということで、いろんな意味で期待も膨れあがるがw、アッチの部分は肩透かしだったのは残念なのだが(苦笑
ストーリー的には単純で、妻の浮気に憤った男が、しかし離婚の際の財産分与が折半という法律に益々火に油が注がれ、財産分(1,000万円)を性欲に使い果たそうと奮闘する“バカ話”である。如何にしてこのくだらない愚の骨頂をエンターティンメント化するのかが、風貌も含めて“奇才”松尾スズキの手腕といったところだが、そもそも何故にこれを映画というメディアにしようと思ったか、というより、今作を観たら確かに映画しか具現化できない内容である馬鹿馬鹿しさに、映画の多様性、懐の深さを改めて心に染みる有難さを思い知る。AV程の直接的ビジュアルは描けない、そんな制約の中で如何にして観客を愉しませるか、その辺りのトンチを巧く演出できていたと思う出来である。
とにかく、ギャグセンス、コメディ要素は上出来である。スピード感を伴ったパンチの応酬は流石、チケットの取れない劇団の力量だ。ゲスな内容の畳み掛けに眉を潜める人もいるだろうが、今回鑑賞した映画館では自分も含めて2人だけw 何をやっても自由なのである。心底ゲスの極みを笑い飛ばしても咳払いする奴もないw 構成自体は良くある、冒頭のシーンがラスト前に繋がる流れで、回顧シークエンスからのラスト突入の流れである。結局、妻の浮気が単なる妄想というオチで、最後の残金を使い果たすために噂の“風俗島“に向かっている船上で葛藤する場面でエンドロール、エンディング曲は劇団員でもある星野源という豪華さに、この作品自体こそこのストーリーを具現化している、ドブに捨てている制作費そのものを象徴しているメタ構造にかなりの衝撃を覚える。
ギャグの一押しは、主人公の父親の葬式でさえ、途中退場しようとする主人公に、その息子が遺影で父親を殴り、主人公の妹が「遺影」と叫んだところで、息子が「イエーイ」とサムズアップした件の秀逸さである。無責任で自分勝手な主人公、いつも貧乏くじの妹、そして愛されてない息子、この長いフリの回収をこうした絶妙のギャグタイミングでのシーンで構成する松尾のセンスが冴え渡る出来なのではないだろうか。ギャグといえば、口枷をつけて登場する出オチも緩急があって中々微笑ましいw
かなりの突き抜けたゲスい話を笑わせてくれたプロフェッショナルさに感銘を受けた内容である。それにしても、中山美穂は脱ぐべきだ!
#85 一見ポルノ映画みたいだけど
初老夫婦の人生の焦燥と煩悩と嫉妬がコミカルに描かれていてかなり笑えた。
妻に出て行かれてもSEXする友達も元妻との間の子供も妹までいてこの主人公はかなり恵まれている。
船と男はどこに向かって行くんだろう?
B級ポルノ。 でも笑えた。
今時こんな映画がTOHO系で流れるのかと思った。
バカっぽい、展開も知性なし、おまけに主人公の松尾も下手。
でも笑えた。
最近どんな漫才見ても笑えなかったのでうれしかった。
最近TVで病気から復帰した人が
「笑うのは大事ですよ。」「漫才見て笑いました。」と言っていた。
こんなくだらない笑いが俺を助けてくれるのかもと思いました。
前半は本当におもしろかったですよ。
ゆるさが魅力とは思うが物足りなさは否めない
松尾スズキの監督・脚本・主演作。
妻(中山美穂)と若いダンサーの浮気を疑い、離婚すると財産の半分をもっていかれると知った海馬五郎(松尾)は、108人の女性を抱きお金を使い果たすという手段で復讐に出た。
ゆるい笑いのドタバタという感じ。好き勝手やった感は伝わったが、何か物足りない。R18とはいえ別段エロいわけでもない。ミポリンの魅力も撮り漏らしちゃったみたい。残念!
本能と煩悩の赴くままに楽しめます◎
監督・脚本、松尾スズキ。主演、松尾スズキ。
良かったよ…私好きでしたよこの映画。
監督松尾スズキの最高傑作と呼ばれるのがわかる。純粋に面白かった。最後の方はやり過ぎ感があって変な汗出たけど笑、松尾スズキだからなんか理解は出来た。最初から最後まで爆笑や苦笑いや色んな笑い声が自分から絶え間無く出てました。
映画は深くまで考えて観るのも好きだけど、この映画は本能の赴くままに凝視してしまった。人間の欲(愛情や性欲やなんやかんや)が渦巻く話だったのでそうなったのかも。妻の不貞が発覚したとてここまでしないだろう…でもこの行動に関する怒りや悲しみは何か共感は出来てしまう…実は自分もキレイな側に立っていたいだけで、裏切られたと知ったら実際にしなくともここまで復讐をしたい願望はあるんじゃないか?とも思ってしまったのかもしれない…多分。
そんなこんなで、このストーリーは主人公海馬五郎の、妻の不倫がFacebookで発覚し、その投稿に108人のいいね!が付いていた為、五郎は108人の女を抱き、離婚する場合に支払わなければいけないであろう1000万円を女を抱く費用で使い切ってしまえという悪い夢のような内容。「くだらね」「なんて事を」なんて言う人でも、結局その中を覗いてみたい…と1ミリでも思う気持ちはきっとあるから、その時点で頭良いなと思う。自分のつくりたい映画をつくってるという点でも松尾スズキは毎回いいなと思う。
内容が内容なだけあって18禁なんだけど、過去にこんなに爆笑出来る18禁映画あったろうかってぐらいコメディエンタメ要素も強くて満足できた。笑いを求めている人にはどうぞとお勧め出来る映画!(でも1人で観るのをお勧めしますが。笑)。エロを求めてる人には…お勧めまではいかなくて、妻への復讐のエロなので、なんだか投げやりで暴力的(妻と自分の心への暴力)な感じだからそう思いました。
キャスティングも良かった◎松尾スズキは勿論のこと他のキャストも良かった。私は結構岩井秀人が良かった。これまでちょいちょい脇役として出て来てたけど、こんなにがっつり映画出てるの(私が見てた中では)初めてで、しかもちょっと面白くて下世話な感じで何か凄い良かった。自分よりだいぶ年上の人に対してあれだけど一皮剥けた感じで笑。人間らしさが凄い出てて。前から少し気になってたけど、また少し気になり度が高まった笑。あと酒井若菜が少し出てきて、高校生の時観た松尾スズキ初監督の「恋の門」をもっかい観たくなった。(その映画を観に行った今はなき渋谷の映画館で、自分と同じ回を観に来ていた大人計画のとある俳優さんに会えたのが私の中でめちゃくちゃ好きな想い出笑)
エンディングの星野源も良い感じに癒されて、映画をまとめてくれて…。大人計画の人達ってやっぱええなと思った笑。
松尾スズキには、これからも、18禁とまではいかなくても監督として冒険的な映画を沢山つくって観せて欲しいな。賛否両論は相変わらず激しいと思うけど、この面白さが分かる人が私は好きですわ笑。
な、中山美穂のファンなんで・・😅
・・と思わず言い訳したくなる内容でありながらも
なんだろう・・昭和臭漂うピンクなコメディに
失笑しながらも引き込まれて行く自分も居た・・😅
星野源ちゃんの後歌が乱れた心を(笑)
素に戻してくれました
松尾スズキさんと女達
松尾スズキさんのエロなSEXシーン満載の本作。
大手シネコンでも観れる事がある意味スゴイですね。
中山美穂さんて「Love Letter」(95)で第38回ブルーリボン賞主演女優賞、「東京日和」(97)で日本アカデミー優秀主演女優賞を受賞してるんですね。
演技派というイメージ無かったので驚きです。
僕は楽しく鑑賞しましたが、松尾スズキさんを好きな人とそうで無い人と評価の分かれる作品ですね。
たくさんのAV女優の皆さんは、本作出演でメジャー映画出演という肩書を手に入れられたという意味では良かったのでは。
やられた
シュールでエロい映画かと思っていたら、最後のシーンと星野源の歌のせいで余韻が残る作品でした
途中のバカバカしくも壮大な展開があるからこそ、ラストの現実的になった状況でどんな行動をするのか予想できなくなる
コメディには程遠かった
妻の不貞に対して108人の女性を抱くという手段で復讐に出る男の話。
R18+指定にする程の過激な性描写は特になく、ストーリーも特段笑わせてくれるコメディでもなく、ラストシーンも「これで終わり?」という感じの大変中途半端な作品でした。
SOD「500人SEX」の影響大
初日レイトショーで鑑賞しました。
頭を使わず、バカになってみるには、もってこい。
全編通したメッセージ性などは何も感じませんが、
ところどころで爆笑しました。
ミポリンは『毎度お騒がせします』から、
本作までエロに寛容ですね。
映画はソフト・オン・デマンドの『500人SEX』の影響を
受けていると思います。
面白かった!大人の真剣な、そしてプロとしてのふざけとユーモアと下ネ...
面白かった!大人の真剣な、そしてプロとしてのふざけとユーモアと下ネタ満載で楽しかった。結局は大切にしなきゃいけないのは、だよねっていう感じの良い作品だった。
ひろしの彼氏も数えます
元女優の嫁の浮気をフェイスブックで知った脚本家が離婚時の財産分与が割に合わないと言い出して商売女108人を相手に1ヵ月で1000万円使おうと行動する話。
好みじゃない!?つり目で貧乳の嫁がドクタースネークというコンテンポラリーダンサーにハマり、彼のツアーを追いながら答えを出すという1ヵ月の間に、浮気の復讐と散財をするというストーリー。
オーディションの内容だったり心の声だったりから始まり、チョイ踏み外した様な小笑い&ニヤケさせるセリフや出来事の連続で、性行為のシーンも結構あるけれど、騒がしくてエロさはを感じるところはほぼないというつくり。
この超くだらない感じ結構好きですw
頭のおかしいオッサンの右往左往を楽しむドタバタコメディなんだけど…踊る精神科病院ね。松尾スズキに踊らされた感じがする。
ストーリー云々なんて有って無い様なものだし、結末はこれで構わないけど、そこから笑いに繫げて欲しかったかな。
受け入れようかなと
153本目。
松尾スズキか、考えずに受け入れ様と。
観終えて、まあそれで良かったかなと。
自身を反映した所もあるんだろう。
役得だろうと思いはしたけど、俺は無理だな。
監督してるとは客観的には見れない。
松尾スズキの妄想と欲望
バカな設定だが笑える。夫婦愛云々は取っ掛かりとしては有るでしょう。
しかし本筋は、
中山美穂の濡れ場を見たい。
かわいい女優とベッドシーンがやりたい。
セックスに浸りたい。
初老の男の哀しい妄想を映画として実現してしまった松尾スズキ監督。
うらやましい限りです。
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