パピヨンのレビュー・感想・評価
全14件を表示
リメイクではなく新作
原作や昔の作品を知らずに観た。真実をベースにしながらもあちこち脚色されていると後で知った。
●●にはならないで!と願いながらも、打ち砕かれる展開。ドキドキしつつ、ため息をつきつつ観た。途中、神に遣える天使の筈のシスターの憎かったこと。それがひときわ印象に残っている。
ドガとの2人の関係は不思議で、友情なのか正義感なのか仲間意識なのかはたまた愛情なのか読み解けなかった。
ラストのどんでん返しには涙が自然と溢れた。一緒になって叫びたい気持ちだった。
主人公のチャーリー・ハナムをネットで調べたが、この作品の彼が最高に格好いいと思った。はまり役ですね。
オリジナル版と…
比較すると映像も綺麗で明るいし、とても見易い。その分、オリジナル版では俳優の顔や囚人服も泥なのか汗なのかで汚く、刑務所も暗く、もっと汚いイメージがあっただけに劣悪な環境で過酷な気がした。ゴキブリのシーンももっとあったし、絶望する位長く感じた。オリジナル版はそれだけに脱出への執念深さみたいのを感じたが、リメイク版ではそれでもドガのために戻る友情を深く描いている気がした。なぜ、それほどまでに助けるんだろう。ラストになって、ドガがここに残ると言ったのは、いつも自分が足手まといになり、パピヨンに迷惑が掛かる、今度こそ捕まったら、パピヨンの命は無いと思ったからだと思う。リメイク版では南の島で暮らすシーンなど無駄を削ぎ落とし、脱獄後も描かれるなど、分かりやすかった。
史実をもりもりに盛った、濃厚なBL映画。
1973年に製作された同名映画のリメイク。
濡れ衣を着せられ、流刑の地へと流された男「パピヨン」と、偽札偽造の罪で収監された男ルイ・ドガとの友情を軸に描かれるブロマンス脱獄映画。
パピヨンの相棒ルイ・ドガを演じるのは『ナイト ミュージアム』シリーズや『ショート・ターム』の、後のオスカー俳優ラミ・マレック。
ちなみに1973年版のオリジナルと、映画の元になった原作小説は未読です。
まず映画の冒頭で「この物語は史実に基づいている」と説明されますが、どうやらかなーーーり脚色されている様です。
詳しく史実を調べたわけではないですが、ルイ・ドガは実在の人物ではあるがパピヨンと脱獄を企てたことはない様子。
おそらく刑務所の中での出来事や、脱獄の手順などもかなり映画的に改変されているのでしょう。
まぁ、史実を基に映画を作る場合、大胆に改変すること自体はまったく問題ないと思いますし、それで映画が面白くなるならどんどんやるべきだと思います。
ただ、前述した様な映画の冒頭での説明や、映画のエンドロールの前の「ギアナの流刑地には8万人が送られ、多くは帰ってこなかった…」云々といった解説で分かる様に、この映画は囚人の人権を無視した悲惨な歴史があったということを強調しています。それならもっと史実に基づく物語にすべきなのでは?
まぁ、そうすると「パピヨン」のリメイクの意味がなくなりますが…
映画の内容はなかなか面白かったです。
主演の2人は素晴らしい演技を披露しており、パピヨンの豪傑感や、ルイの小心者感が非常によく出ていた。
この2人の関係は、もはや友情を超えて純愛にまで到達している。はっきり言ってこの映画はこの2人のラブストーリーです。
どんなに窮地に陥っても決して絶望せず、ひたすら現状を打開する策を練るパピヨンの姿にはやはり感動する。
とにかく漢気のある人物で、特に友情を深めるきっかけも無かったのにも拘らず、ルイを全身全霊をかけて守ろうとする。
非常に魅力的なキャラクターなので、彼の活躍が観たくてどんどん映画にのめり込んでしまう。
脱獄方法などはちょっーと説明不足というか、リアリティに欠けるというか…
2度目の脱獄の時、ボートをどうやって調達したのかよくわからん。
それと3人目と4人目の仲間の影が薄い。4人目に至ってはそこら辺にいた奴をなんとなくスカウトしただけ。
あの脱獄がサスペンス的な盛り上がりの頂点なのだから、もっとチームものとしての面白さが欲しかった。
パピヨンが懲役房に2年間閉じ込められていた間に、ルイがどのように振る舞って所長の信頼を得たのかも描くべきだと思いました。
あとは悪魔島とかいう謎の流刑地。あそこの展開いるか?
なんかよくわからない謎の島で監視官もいないし、なんなのあそこ?
脱獄映画に於いて、溜まりに溜まったフラストレーションを最後に爆発させるということが一番大事だと思うのですが、そこが無かったのが残念。
全体的に起伏に乏しく、のペーっとした映画という印象。
決してクオリティが低いわけではないし、結構楽しめたのだが、この題材ならもっと爽快感が欲しかった。
見応えあり
全編通して楽しいシーンは当たり前だけど皆無。
正直疲れたけど、1日経ってもまだ余韻に浸っている感じの不思議な映画。
ドガが最後逃げなかったのは…飛び込む勇気がなかったからでは?と思うくらい、あの断崖から飛び込む勇気はすごいな。同じくらい生きることへの執着心が強くてすごい。
レミは喋りがフレディだった。(笑)
昔のパピヨンも観たくなった。
地獄で育まれた友情
原作や1973年版映画の知識はありません。
人権のない流刑地からの脱出を試みた実話を再度映画化。
皆さんフランス人の筈だけれど話すのは英語。
そこは母国から遠く離れた南米の地。
不衛生極まりない環境、過酷な労働、賄賂が横行する腐敗した監獄で無期懲役。
金庫破りのPapillonが目を付けたのは、偽造師として名高いLouis。
彼らの脱獄資金目当て、用心棒目当ての契約が、長年助け合う内にかけがえのない友情に変わっていきます。「持つべきものは友」ってこの2人のためにあるかのよう。流刑前は窃盗と偽造で生きて来た2人が、地獄で生き抜くため、互いのプライスレスな信用に救われていくのです。
主人公らは一応犯罪者であり、特にPapillonは、殺人に関して本当に無関係かどうか、本人の言い分でしかないなぁと思いましたが…。最後にLouisが自分の居場所はこの島だと言って残ることが、Papillonは誰も殺していない、だから堂々とここから出て行けるのだ、ということの裏付けのように感じました。
独房シーンや断崖からの景色には ”The Count of Monte Cristo” と少し通じるものがありました。エピソードを淡々と並べていく感じもあり、期待したほどの盛り上がりはなかったのですが、Papillonはかなり男気のある人物として描かれていました。男の友情がココナッツ味って意外と可愛いなと思いました。
***
原作はまるで監獄巡りの冒険物語みたいですね。
フランス本国で8年以上の受刑は流刑対象になり、毎年収監される新囚人らの40%は最初の1年間で死亡したと。
肛門に収めるアレ…。
"escape suppository"と呼ばれていたと。
脱出ズポ…。
1973年版をいつか観てみようと思いました。
名作のリメイクとしては普通にアリです♪
半世紀近く前の作品で名作と名高い「パピヨン」のリメイクに、「ボヘミアン・ラプソディー」のラミ・マレックが出演していると聞けば、鑑賞意欲も湧き、また都内でも上映映画館が割りと少ないのも心をくすぐられて鑑賞しましたw
で、感想はと言うとまあまあw
決して悪い意味のまあまあではなく、古い作品のリメイクなので、いろんな部分がノスタルジックで古き良き映画作品の良さを残しているのが良い。
が、名作のリメイクともあって、多少なりともハードルは上がるので上がり過ぎるところもあってのまあまあですw(ややこしい)
無実の罪で牢獄され、脱獄の機会を虎視眈々と狙うパピヨンだが、何をするにもこの世は金。
金を持たぬパピヨンは偽金の罪で牢獄されたドガを守る代わりにいざと言う時の資金提供を受ける事で利害が一致するが、パピヨンは過酷な刑務所の中で脱獄を企てるがことごとく失敗。その代償に過酷な独房に心身ともに追いやられるが、ドガと奇妙な友情が芽生えていく…
と言うのが、粗筋ではあるけど、昔に見たオリジナルのパピヨンも確かこんな感じ。(当たり前かw)
今作はこれに男の友情が芽生える所を増やしてますが、これは良いのではないかと。
パピヨン役のチャーリー・ハナムの武骨な感じから義に熱い男の感じが段階を踏んで描かれてるのも良しで、ドガ役のラミ・マレックも気弱な青年だが実直さが良く出てます。
ボヘミアン・ラプソディーのフレディのイメージはどうしても言われるかと思いますが、これが本来のラミ・マレックの素なのではないかと思います。
1回目の脱獄を企てて、2年間の独房は悲惨の一言で、2回目の脱獄でコロンビアにたどり着いたかと思いきや、追手に捕まって、今度は5年の独房生活。
独房生活の後に終生、悪魔島と呼ばれる島での生活を余儀なくされるけど、この悪魔島の方がギアナの刑務所よりも物凄く良く見えるのはツッコミどころw
絶海の孤島ではあるけど、見たところ、看守の縛りも手薄な感じで希望は無くても、最初の刑務所よりかはかなりマシに感じます。タバコも吸えるみたいだしねw
脱獄物の作品に囚人同士の友情はマストな訳で、脱獄作品として好きな「アルカトラズからの脱出」も囚人同士の友情が描かれてますが、あれよりも友情の配分は濃い目。
また、何度も脱獄を試みるパピヨンには観ていて“懲りないヤツだなぁ”と思ったりするんですが、無実の罪で投獄されたパピヨンにしてみれば、“脱獄を企てて何が悪いねん!”と言うのと、脱獄をする事が生きる活力になってるとも解釈してます。
実話を元にしてると言うのもリアリティーを感じさせると思いますが、個人的にパピヨンと呼ばれる由縁の胸の蝶のタトゥーが些か小さいので、“パピヨンと言うニックネームで呼ばれる程、タトゥーが目立ってないなぁ”とも思ったり思わなかったりw
オリジナルと比べたら、見劣りする所もあるのは致し方無し。思い出補正もあると思うし、スティーブ・マックイーンと比べるのも野暮。
と言うか、チャーリー・ハナム頑張ってますよ♪
最初からハードルを上げずに観ると意外な骨太の良作なのは名作のリメイクなので保証付き。
スッゲー面白いと言う訳ではありませんが、過度な期待はせずに気楽に観るとパンチは強いけど、古典的な映画作品の良さを味わえます♪
ぱぴーぃ
本作を観る前にDVDでスティーブ・マックイーン版の
『パビヨン』を30年振りくらいに観直しました。
今観ても面白さは色あせない感じです。
スティーブ・マックイーンもダスティン・ホフマンも
絶頂の時代なのでものすごい熱演でした。
画面もなんかぎらぎらしていて、空気感も画面から
伝わってきます。劇場の大画面で観てみたいです。
本作ですが、画面的にはそのような
ぎらぎら感は感じられません。
また、2人の若手も頑張っていますが、
前作の2名には到底及ばないのがかわいそうな
ところです。それは無理だと思います。
お話し的には前作と、画面構成も含めてかなり
忠実に作ってあります。
ただし、今日的に放映コードに引っかかるであろう
場面はばっさりカットされています。
(ハンセン氏病患者が収容されている島の場面や
単独房で飢えてムカデを食べるシーン等)
カットされたシーンはいずれも、かなり印象的な
シーンなので、今日的に仕方ないと思いつつ
お話しのパンチが殺がれたのが否めないです。
※主人公2人の関係が今日的なBLぽかったです。
(フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレック
が演じているせいもあるかもしれません。)
※パピヨンのことを、ラミ・マレックが
「ぱぴー、ぱぴー」とかわいく呼ぶのが印象的でした。
2019-61
チャリハナさんの役者魂に痺れた。
オリジナル版の存在すら知らず、相変わらず似合わないシャンテ入り。
品の良さそうなおばあさまに、「マックイーン世代だけかと思ったら、感心ねぇ。若い子も見るのね」とお声かけ頂き、「チャリハナさん見に来ました」と言ったら🤔
こういうトーク、嫌いじゃないです。
そのチャリハナさんの役者魂がすごい。
主人公目線でも過酷な囚人生活や壮絶な喧嘩。
この撮影、かなり過酷だったはず。
イケメンの綺麗なチャリハナさんで始まるものの、すぐに汚くなります。
真っ裸(まじひやひやした)で殴られまくって地面にジャーーとか、もう痛すぎる。
希望と絶望の繰り返し、それでも希望を捨てない、けど決して楽観主義で浮かれてるわけではありません。そういうセリフはあるけど、パピ自体は結構現実主義者だと思います。
なのになんでそこまで前を向けるの?と、ずっと不思議な、かつ魅力的なキャラでした。
ラミ・マレック演じるポンコツ彼女。
Youたち、つきあっちゃいなよ(笑)
信頼関係と不思議な運命で結ばれた2人。
ずっとパピにしがみついていたルイが下した、ラストの選択。
もうルイがいなくてもやっていける最後の脱獄だと、ルイがわかったのかなぁなんて思いました。
正直、テイタム兄さんとキャラがかぶってあまりぱっとしない印象だったチャリハナさんのイメージがガラリと変わりました。
脱獄物からバディ物へ
旧作のリメイクを期待するひとには物足りないところ不満点は多々あるとは思われるが、これは旧作とは描写したいところが違うことを念頭に置いて観てほしい映画だ。制作サイドもあえて旧作は意識せず、原作準拠でさらに監督が描きたかった「パピとドガの関係」に焦点を置いたといろいろな媒体で述べている。
結果、脱獄物からバディものへとテーマが変わった。
チャーリー・ハナムが演じるパピヨンは男らしさの中に曲がることのない少年ぽい正義感がある。このパピヨンを苦手と思う人は少ないのでは?
一方のラミ・マレックが演じるドガは前半では世間知らずでおどおどとしてとことん役に立たず。非常に腹立たしいw。が、ラミが演じると愛らしくなってしまうのだから演者というのは恐ろしい。
二人の関係が大きく変容するのはパピヨンが最初の独房に入ってからで、ここからバディ物としてのパピヨンの本領発揮である。
脱獄という目的が一致したときの二人はまるでいたずら小僧のようであった。
松浦美奈の翻訳も華を添えて切なくも後味の良い映画になっている。
二人の関係性を際立たせるために実際は撮られていた幾人かのキャラクターは存在自体消されている(パピヨンに寛容な看守、ドガの友人となる囚人、有名なハンセン氏病の男とのやり取り これらはデリートシーンとしてDVDには入っており、試写会でも上映された)
パピヨンの行動原理が「脱獄する」の一点であるのに対しドガのそれは少々複雑である。ネットでは女性を中心にとくにドガの心理に関して議論がなされており面白い。
とにかく、旧作とは描きたいものが違うので出来たら全くの新作として観ていただきたい。
リアルなパピヨンとして!
リメイクはどうしてもオリジナルと比較する。
しかしこれは、また違う視点からのパピヨンと
して非常に良い作品だ。
レミーマレックもボヘミアンでブレイクしたが
実はその前に撮影された作品だ。
ハリウッドらしくエンタメは、前作だか、暁に祈れのようなインデペンデンスな味がいい。
よく生還できたなと改めて思う!
ドガの決断
人を罰するのも人、支えるのも人。
ドガは何故、残ることを決心したのだろうか。
平穏を求めたのか。
自信がなかったのか。
故郷フランスに残した大切なものを失い、帰る理由を失ったからなのか。
パピヨンの足手まといになるまいと考えたのか。
いずれにしても、今回のパピヨンは、前作のパピヨンとは異なり、パピヨンとドガの心の交流を中心に描き、過酷さとか不条理とか、マックィーン・パピヨンの生存や脱出に対するモチベーションとは別のストーリーがあったように思う。
抜け出すためには資金がいるとか、用心棒が必要という、最初の、ある意味合理的な動機付けが、ココナッツを巡るやり取りを経て、2人の関係性が、お互いを生かそうというものに徐々に変わっていく。
友情といった簡単な言葉で済ませていいかは別として、2人の気持ちの変化や揺らぎは、復讐心に似たパピヨンの脱獄への当初の強い決意を、生きて牢獄を出ようという、お互いの希望のようなものに変え、5年の独房生活をも乗り切らせることになる。
こうした希望を失わないという描き方は、どちらかというと、「ショーシャンクの空に」に近い感じだろうか。
しかし、ドガは、デビルズアイランドから出ることを最後に拒む。
「君が島を出たいというのと同じように、僕は島に残りたいんだ」と告げて。
この眩い太陽に照らされた、真っ青な空と海を望む断崖絶壁の場面では、ドガの気持ちに思いを巡らせ、胸が熱くなる。
出版社だろうか、自分の体験を本にして残したいというパピヨンに、編集者のような男が「これはあなたの物語なんだね」と問いかけるが、それに対してパピヨンは、「いや、男たちの物語だ」と答える。
おそらく、監獄の過酷さに加えて、ドガがいなければ、自分が生き残ることはなかったことを、希望を失わずに十数年を過ごすこともなかったことを、人々に伝えたかったのではないか。
この映画は、エンターテイメント性を少し抑えて、過酷な仕打ちを与えるのも人間だが、過酷さの中で支えになるのも人間であったことを描きたかったのではないか。
そんな風に思わせる作品だった。
余談だが、第二次大戦の少し前に、民主主義国家になっていたフランスで、このようなことがあったことは改めて驚きだ。
そして、僕たちのよく知らない国では、まだ、こうした事が行われたりしている可能性が高いことも改めて怖いなと感じざるを得なかった。
甘いあんこを甘くするのは......?
上から目線で言うとしたなら、よくできている映画なのかもしれない。前作の恐ろしい刑務所を別の角度で描いているが、最初に違和感があったのは、着ている服装が、罪人も刑務官も全員、真っ新さらなのがあったのだが、エンドロールでその回答があった。
前作の脚本家を知れば、今作がつまらないもので、何故無謀にも同じ内容の物を選んだのか疑問に残り、別のテーマなら間違いなく面白いものとなっているはずなのだが.......。
そして、監督自身がこの主人公の無鉄砲で勇敢な男がどうして、どちらかというと正反対の性格の人物と親友となったのかを描き切ってはいない。特に前作で人の勇気を試される場面がカットされている。それはハンセン氏病の村のシーン。これがなければ、この映画はただのゴミくずでしかない存在となる。パピヨンの人間性が描けないでいる。(塩のシーン。初めて知った。これがなければ人間は生きていけないことを。空気と同じ。)
ドガ役のラミ・マレックの鼻につく演技は、この映画を台無しにしている一つかもしれないし、そして、シナリオをつまらないものにしている要因かもしれない。この映画は、むしろ注目されるパピヨンよりもドガという人物がいなければ成立しない映画でそれを演じきれなければ、おかしなものとなる。今年、御年82歳になるダスティン・ホフマンがハリウッドの名だたる名優の中で名優として生き続けた理由を再確認すことが出来る映画となっている。
アメリカアマゾンではすでに配信されている。amazon.comでもう一度早送りしながら見たが、やはり有名なシーンは、今作では取り上げられていない。話は変わるが、amazon.comでは、手塚治虫の「do-ro-ro(2019)」が12話、配信されている。24話完結の半分だけ現在配信されていて、12話すべて見たが、アメリカの人たちのレビューは、正しいものと言える。(YouTubeで今はみることができる。)
皆さんは知らないことだが、シャリエールは前作の公開直前に亡くなっている。それが今回のラストシーンなのか?
でも前作も完璧でない! そのラストのエピソードは........?
以下は見ないでください。
前作1973年当時、マックイーンと写真を撮っているシャリエール本人ですが、この映画のアドバイザー的な存在だったかもしれません。そのことは、詳しくは忘れました。そして、ドガはパピオンの嘆願書のおかげかわかりませんが、正式に"悪魔島"から出所しています。ただ言いたいのは、アメリカだけのことではないにしろ"赤狩り"というものが存在し、映画作りに関してのことだけを取り上げるにしろ、映画史に残ることをしたディズニーやカザンの人柄がわかるものです。
全14件を表示