劇場公開日 2019年6月21日

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「不屈の精神力」パピヨン 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5不屈の精神力

2022年7月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1973年作の「パピヨン」のリメイクです。
スティーブ・マックイーンのパピヨンをチャーリー・ハナムが、
ダスティン・ホフマンの演じたドガを「ボブミアン・ラプソディ」の
ラミ・マリックが演じています。

会話と説明の少ない映画です。
その分映像で分かる工夫がされています。
ご存じの通り、脱獄映画です。
それも実話で、アンリ・シャリエールの原作の映画化。
無実の罪で終身刑を言い渡された通称パピヨン(胸に大きく綺麗な蝶々のタトゥーが彫られている)
演じるチャーリー・ハナムはマックィーンに負けず劣らずの美形
(異論のある方、すみません)
私的にはピース・レジャーとマックーンを足して2で割った感じ。
オマケに肉体が惚れ惚れするほど引き締まって美しい。
一回目の脱獄で痩せ細っても、あばら骨すら美しい(バカか!?)
これだけでも観た甲斐があった(ますますアホ!!)

パピヨンとドガの奇妙な友情。
ラミ・マレックがひ弱な頭脳犯を、フレディ・マーキュリーとは別のアプローチで
実力を見せます。
パピヨンの独房での2年間。
そして更に暗闇の刑とも言える光を遮断された独房での数年間。
狂わない精神の信じ難い強さ・・不屈の心は何処から生まれるのか?

オリジナルではあまりにも執念深くて、憎しみを朧えた刑務所長。
リメイクでは少しマイルドに変わってます。
見応えのある良作だと思います。

琥珀糖