殺さない彼と死なない彼女のレビュー・感想・評価
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女の子の複雑な心模様をコミカルに描き、彼女らは確実に成長する
WOWOWの放送を録画して観賞。
不覚にも、終盤は桜井日奈子と共に涙する涙腺の弱ったジジィだった。
原作は3つのTwitter4コマ漫画シリーズとのこと。
幼馴染みの女子高生コンビ、女の子側が片想いのカップル、そしてタイトルになっているちょっと不思議な関係のカップル、この3組の高校生たちの物語が同時に展開するのだが、彼らが直接関係することはなく校内でのニアミスすらないから、一つの物語として違和感があったのだが、伏線が回収される葬儀のシーンで驚かされた。お見事な物語構成だ。
それぞれの関係を紹介するシークェンスが3つとも校内の廊下のシーンだったというのも、終わってみると計算されていたことに気づく。
大人がほとんど物語に絡まないのでリアリティは薄いが、入射光に霞んだ映像もファンタジックな演出効果になっていた。
それにしても、JKたちが皆可愛い。
メインキャラクターを演じる4人の女優はそれぞれ芸達者なのだが、一番演技に不安があった主演の桜井日奈子が本作ではよい味を出していた。
個人的好みだが、メガネ女子の地味子(恒松祐里)が実は一番色っぽかったりして。
撫子(箭内夢菜)の「好き」アピールのリフレインなどは完全にサービスカットだと思う。彼女の「…わ」で終わる言葉遣いが心地よい。
きゃぴ子(堀田真由)と地味子の友情を、女の子たちの妬み嫉みと意地悪に絡めて見せたのもうまかった。
4コマ漫画のエピソードを紡いでいるのでショートコントの連続のようだが、実は女の子たち四人四様の複雑な心の動きが垣間見える。
そして、小坂れい(間宮祥太朗)のプリテンダーぶりに鹿野なな(桜井日奈子)以上に心打たれた。
リストカッターだった鹿野を小坂との濃密な時間が成長させていた。不慮の別れを彼女は自力で乗り越えたのだ。
小坂が彼女を見守っているのだというエンディングが、ベタではあるが青春群像劇を前向きに締めてくれる。
きゃぴこの気持ち
空虚な言葉遣いに嫌悪感が冒頭から充満する。こんな世界を認めてよいのものか、モヤモヤ霧がかかったような中で、自らの気持ちが何か分からぬ若者の足掻きという純粋さと未来に託すというテーマ性に行き着き、わだかまりが解けてくる。激辛ラーメンの後味に旨味を見つけ出すがごとき。しかし、解いてよいのか釈然としない。それは若気表現と容認できるほど寛容でもない。
きゃぴこの気持ちに寄り添うスタンスはこの映画ならでは。4コマ漫画らしい桜井日奈子の振り切れた演技が楽しい。
理屈っぽいなあ。
理屈っぽいなあ。
対象に選ばれる為に、恋敵や障害を根性で乗越えるのが昭和平成の恋愛モノ。
恋敵も障害も無く、恋愛の実存を問い言語化に苦悶するのが令和の恋愛か。
人類文学史上の難題だから、良い子は深追いしないでね。
死ぬよ。
宮本から君に、の明快に断然軍配。
それぞれの愛の形
八千代くんと撫子ちゃんのコンビが最高だった。何度も何度も告白する撫子ちゃんと、「僕は君を好きじゃないよ」と言いながらも何度も告白されるうちにいつしかそれを待ってしまっている八千代くん。若いっていいね、2人を眺めているとこの言葉が一番似合う気がしたよ。
他二組のお話も、過剰な演出がないから温かくて、見ていて自然ですごく良かったです
言葉のキャッチボール
「殺すぞ」が口癖の男と「死んでやる」が口癖の女、こんな高校生のラブストーリーがメインだが、きゃぴ子と地味子、大和撫子と八千代のお話が添え物以上に面白い。
終盤はガラリと雰囲気が変わり、とても切ないお話になるのは見事。
キラキラしていない青春、恋愛映画(褒めてます)
高校生達が主人公の恋愛映画には珍しく、みんなキラキラしていない。
登場人物全員が色々拗らせてて面白い。
悲しい話だけど観終わったら少し前向きな気持ちになれた。
好きっていいなぁ
3組の高校生2人を描いた作品。
最初から見ていてテンポはいいが不思議なお話みたいねーと思って見ていたら、ええ?!ってことになって、最後はなんてせつないの、、、みたいな映画でした。
3組共に面白かった。
間宮くんが演じるレイ君は、口こそ悪いけどこういう男子はなかなかいなくて、でもいたら好きになっちゃうだろうなーって男子。
口が悪いのに優しいっていうのは、the少女漫画ですが、そんなわけでもないような、そんなような話w
とにかく、人を好きになるっていいなぁ。
好きだと言葉に出来る事って幸せだなと思いました。
すっげえ、いいじゃん!!!!観られてよかった!
映画.comのレビューで、「泣ける」「前知識なしで観ろ」とやたらと評価が高かったこと、ハズレ続けてきた(失礼!)桜井さんがとうとう傑作映画に出たという噂を聞いたこと。そんなことで、観ようとは思っていたのだが、残念ながら見逃していた本作を、キネカ大森が名画座で拾ってくれました。おかげで、漸く観ることができました。
レビューに従って、前知識なしで観たよ。偉いぞ、俺!
そして!
傑作じゃん!! 俺、大好きだよ、この話!!
前半は、彼(小坂)と彼女(鹿野)、キャピ子とジミ子、八千代くんと撫子さん。この3組が、同時並行で、なんとなく微笑ましく感じる高校生活を繰り広げていく小品、と思って観ていた。前半の内容、3組がそれぞれ醸し出すお互いの関係だけでも、「自分はけっこう気に入ったぞ」 とこのレビューに書こうと思っていたんだ。
それが、ある瞬間から、一転の、驚きの展開で、どうなるのか全くわからなくなった。いったい、どんな話なんだと。それが、きれいに着地するんだ、これが。
いやあ、よかった。ぜひ、みなさんも観てみてください。前知識なしで。
間宮さん、桜井さん、恒松さん、堀田さん、箭内さん、ゆうたろうさん、ほんとにありがとう。おかげで、123分、堪能させてもらった。あ~、気持ちいい。 こういう瞬間があるから、映画ってやめられない!!!
あちゃー、宝塚歌劇団しか許されない~愛と死の輪舞~の反則やっちゃっ...
あちゃー、宝塚歌劇団しか許されない~愛と死の輪舞~の反則やっちゃった。タイトルからミステリ要素ありかと勘違いしたけど、ただの恋愛オムニバス。3組の高校生の恋愛模様は、口ぐせが「死ね」「殺す」など、ややネガで情緒不安定トーン。変にきゃぴっとしてないのはいいけど、どうみてもアラサーの間宮翔太郎が高校1年はないない~というかダメ!どっちが先生かわからないレベル。他も20代女子がなんちゃって制服きてるみたいで、夜の街自粛しないとムード。ただ肝心のお話や演出はしっかりしてて、反則はあるものの3度くらい涙腺にグッとくる。最後にちょっとした結末もあって、後味としては桜満開🌸未来の話をしましょう🌸。老けキャスティングにさえ目をつぶれば実は良作。憎まれ口も愛の裏返しってことで。
未来の話をしましょう
未来の話をしましょう。
撫子が八千代にこう語りかけ さっちゃん達とピクニックに行きましょうと言った時、不意に涙がこみ上げてしまった。
なんて
素敵な愛の表現だろう!
八千代の心にどれだけ光が差したことだろうか。
この可愛い二人に幸あれ❗️と心から思えた。
ラストで ななは大学生となり 悩んでる撫子に話し掛ける。れいがそうしてくれたように 気になる他人に寄り添う。
そして
未来の話をしましょう。
と言う。どんな話かはわからなかったが ななの言葉で撫子は八千代への好きという気持ちを諦めずに表し続けたんだろうな。
ななは れいが生きてる間に好きと言えず 好きと言ってもらえなかったから、、、、
切なくて衝撃的な展開だけど 静かなジワジワと湧き上がる感動がある 素敵な物語だ。
未来の話しをしましょう。
良い言葉だなぁ。前 向かなくちゃ。
間宮祥太郎さんが静かな抱擁力をとても良く表現していた。
桜井比奈子さんはママレードの時から成長を感じた。今 ママレードを撮ってたらなぁ、、、(´ー`)
レビューの高評価は間違ってなかった。
ありがとう😊。
「死ね」が多すぎる。そして冗長・・・
原作未読
無駄な群像劇
原作は全く知らないが間宮も桜井もしっかりと役作りしたんだなと感じさせてくれた
役者なんだから当たり前なんだろうけど
ダブル主演
間宮の高校生役にはたしかに無理があるかもしれないが自分はそういうことに関しては柔軟な脳を所有しているので容易に受け入れることができる
主人公に共感できないと芝居が楽しめない人には向いていない
多くの人々が共感できるようなキャラではない
2人中心のストーリーにすればシンプルでコンパクトな話になったはずだがそうはしなかった
その点では『桐島、部活やめるってよ』とか『アイネクライネナハートムジーク』に似ているがそれらとは違う
『君の膵臓を食べたい』のような展開になる
最後の方で繋がるがだからどうした
原作ではこういう話だったのかもしれない
原作に忠実にしたかったのだろう
でもこの内容ならやはりもっと要点をまとめ簡潔にもっと短い映画をつくるべきだった
惜しい
なぜこんなふうな映画を作った
タイトルに関係ない必要ないいらないキャラが多い
昔あったファミコンソフトの抱き合わせ商法を連想させてくれた
冗長という言葉が相応しい作品だ
「感動しますよ」「泣けますよ」というものに限って自分は泣けない
若い一般女性が数人出てくる一時期流行ったタイプの映画のテレビCMには毎回毎回興醒めしていた
涙が溢れるどころか潤んでもこなかった
ちょっとしたサプライズから悲しい展開になるが感動はしなかった
きっと僕は平凡な女性とは共感できないサイコパスなんだろう
レビューを読むと全体的に過大評価だと感じた
一般大衆とはずれていることは自覚しているので仕方がない
逆にいつもの人が極端に過小評価しているようだがそれはそれで全く共感できなかった
あと石原裕次郎の物真似をするゆうたろうは最後まで出てこない
別人のゆうたろうである
マギー以上に紛らわしい
久々に感動した
何が特に良いかと言えば、まず、脚本。
会話のキャッチボールが絶妙で、これだけでも凄い。
性格描写が細かくて、それにキャストの演技がついて行っている。
こんなに高品質の学園ドラマはめったにないな。
感動は君膵に匹敵する、結末も微妙に似ている。
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