殺さない彼と死なない彼女のレビュー・感想・評価
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脚本(原作?)の妙に嗚咽止まらず
シネクイントさん企画の小林監督祭りで鑑賞です。最後の一本。祭り最終日に鑑賞間に合ってよかったー!って思える一本でした。最高じゃないか、号泣じゃないか。
原作未読です。未読でよかったのかも?と思える見事な脚本。いや、原作通りなのかな?あくまで推測ですが、きゃぴ子、地味子、撫子ちゃんのエピソードはオリジナルでもあるのかもしれませんが、この構成が脚本オリジナルなんじゃぁないのかな?って。あくまで推測です。原作者の方、間違ってたら本当にごめんなさい。
周囲から浮いてる「コロス」が口癖の彼と、「死にたい」が口癖の彼女のラブストーリー。
泣きましたよ。完膚なきまでに。久々に嗚咽が。マスクと涙と鼻水で窒息寸前、メガネは曇りまくりのクライマックス。このサイトで、やれ予定調和だ!泣かせるための展開だ!結末のありきの展開じゃん!など、ヤイノヤイノと言うとる私でございますが、このラブストーリーは来ます。
だってさー、まさかのラストだもん。ズルいよ。それはいかんよ。脚本にやられた。いや、原作どおりなんだろうか?にしてもやられました。全部エピソードの意味と二人の気持ちが分かった時に僕の感情が決壊しました。
こんな伏線回収ずるいよ。いや、見事すぎます。見事すぎて腹が立ちます。いろんな「愛情」が紡がれています。いろんな「想い」が錯綜し、行き交い、繋がっていくんです。あぁ、これも一つの人間の世界。鬱々とした世界の映画が好きな僕ですが、いつの間にか「人間なんてくだらない生き物」なんて平気で言ってましたが、、、いや、素晴らしい面もあるんだよと、本作を見たらグググっとベクトルが別方向に向きました。あぁ、単純な影響されやすい僕(笑)
小坂くんと鹿野さんがメインのストーリーですが、その描き方がとても好きです。ちょっとずつ変わっていく関係性が丁寧に丁寧に「二人の佇まい」で見せてくれるところがなんとも好きです。うまいなぁって。そして最初から最後まで発言と行動のギャップが可愛くて可愛くて。さらにサブエピソードも伏線たっぷり(ホント、これを伏線と言いますよ!)ですから、しっかり観て欲しいですね。いやぁサブエピソードも良い話なんだよなぁ。
とにかく愛おしいエピソードと良い演者さんで綴られた見事なラブストーリーでした。今活躍されている若手が多数出演です、豪華です。原作未読、前情報何もなしで鑑賞したことが功を奏したのかもしれません。また、桜井日奈子さんがよかった。もっと演じてほしいなぁ。
傑作です。
明日生きていればいい、噂以上の傑作で涙が止まらず
巷では聞いていたが、こんなに素晴らしい傑作だったとは。バルト9の柱に貼られていたあの頃に観なかったことを悔やむ。でも、映画館だったらこんなに泣けなかったかも。家で良かった。笑
どこから褒めようか考えたとき、やっぱりキャスティングだと思った。小坂を間宮祥太郎、鹿野を桜井日奈子が演じるが、不恰好なくらいが丁度よくてハマっている。殺すぞ、死ぬ、の会話にどこか愛らしさを覚えてしまって、それがまた可笑しくて仕方ない。桜井日奈子が『マイルノビッチ』のような陰キャをやるようになったのもこの作品からではないか。そうした新たな引き出しを開けたような雰囲気が堪らない。また、箭内夢菜とゆうたろう、恒松祐里と堀田真由のコンビも優しい雰囲気に心が暖まる。他にも金子大地や佐藤玲などのキャストも適宜合っていて心地よい。そんな雰囲気から造られるので、序盤からのめり込むように観てしまった。
さらに、この柔らかい雰囲気が作品を際立たせている。木漏れ日のような明るさに、陰陽のバランスの良さ。適宜引き出された美しい画はどこを切っても様になる。そこによく出来た脚本が落とし込まれているので、愛くるしい作風に仕上がっている。もっと早く観ておくべきだった。
釣り合わないような死生感を持って生きていく彼らだが、声高にしないだけで我々にも当てはまるような痛みだったりする。だからこそ、その世界に惹かれ、好きになってしまうのだろう。円盤を買おうか悩むくらいの傑作。こんなに泣いたなら、映画館で観なくて良かったかもしれない。笑
二人の存在感(ネタバレあり
結末は知らないまま、でもたぶん、悲しいだろうなと色々評判から予想していましたが。。
普段、バッドエンドが苦手なので、この手の作品は観ないですが、この作品は特別でした。
本当に最後まで、最後の最後まで間宮さんから目が離せない。幕開け、幕引きまで他の方たちありきではありますが、やはり間宮さんがこの作品を創っている。桜井さんの可愛い子が少し病んでいる(この表現は幼稚なんだろうけど)様が生々しい。
そして、前を向く。でもそこに至るまでが本当に美しいだけではない。
今日、二回目を観ましたが、ひきずってます。でも、たぶんまた観てしまう、泣いてしまうだろう。
バッドエンドなのに、二人の有り様の美しさに何度も観たくなる。
出来れば、二人のしあわせな未来を見たかったです。どこかで、別人で似たようなキャラ設定でも良いから、間宮さんでどこかで演じて欲しいなと切に思いました。
切ない時代の空気
前半3組に流れる時が、青春という感じで切なかった。
好きと言い続けて、逆に好きと言われたら好きじゃなくなるのか…捨てられたくないから先に自分から別れを言ったり…死にたがりなのにハチの死をいたわったり…最後は泣かずにはいられなかった…。せっかく大切な人ができて一緒に生きていけると思ったのに…。
夢でも会えるのはいい。そして前を向けたところが良かった。
でもやっぱり切なさは最後までなくならない。
女の子の複雑な心模様をコミカルに描き、彼女らは確実に成長する
WOWOWの放送を録画して観賞。
不覚にも、終盤は桜井日奈子と共に涙する涙腺の弱ったジジィだった。
原作は3つのTwitter4コマ漫画シリーズとのこと。
幼馴染みの女子高生コンビ、女の子側が片想いのカップル、そしてタイトルになっているちょっと不思議な関係のカップル、この3組の高校生たちの物語が同時に展開するのだが、彼らが直接関係することはなく校内でのニアミスすらないから、一つの物語として違和感があったのだが、伏線が回収される葬儀のシーンで驚かされた。お見事な物語構成だ。
それぞれの関係を紹介するシークェンスが3つとも校内の廊下のシーンだったというのも、終わってみると計算されていたことに気づく。
大人がほとんど物語に絡まないのでリアリティは薄いが、入射光に霞んだ映像もファンタジックな演出効果になっていた。
それにしても、JKたちが皆可愛い。
メインキャラクターを演じる4人の女優はそれぞれ芸達者なのだが、一番演技に不安があった主演の桜井日奈子が本作ではよい味を出していた。
個人的好みだが、メガネ女子の地味子(恒松祐里)が実は一番色っぽかったりして。
撫子(箭内夢菜)の「好き」アピールのリフレインなどは完全にサービスカットだと思う。彼女の「…わ」で終わる言葉遣いが心地よい。
きゃぴ子(堀田真由)と地味子の友情を、女の子たちの妬み嫉みと意地悪に絡めて見せたのもうまかった。
4コマ漫画のエピソードを紡いでいるのでショートコントの連続のようだが、実は女の子たち四人四様の複雑な心の動きが垣間見える。
そして、小坂れい(間宮祥太朗)のプリテンダーぶりに鹿野なな(桜井日奈子)以上に心打たれた。
リストカッターだった鹿野を小坂との濃密な時間が成長させていた。不慮の別れを彼女は自力で乗り越えたのだ。
小坂が彼女を見守っているのだというエンディングが、ベタではあるが青春群像劇を前向きに締めてくれる。
きゃぴこの気持ち
理屈っぽいなあ。
それぞれの愛の形
言葉のキャッチボール
「殺すぞ」が口癖の男と「死んでやる」が口癖の女、こんな高校生のラブストーリーがメインだが、きゃぴ子と地味子、大和撫子と八千代のお話が添え物以上に面白い。
終盤はガラリと雰囲気が変わり、とても切ないお話になるのは見事。
好きっていいなぁ
すっげえ、いいじゃん!!!!観られてよかった!
映画.comのレビューで、「泣ける」「前知識なしで観ろ」とやたらと評価が高かったこと、ハズレ続けてきた(失礼!)桜井さんがとうとう傑作映画に出たという噂を聞いたこと。そんなことで、観ようとは思っていたのだが、残念ながら見逃していた本作を、キネカ大森が名画座で拾ってくれました。おかげで、漸く観ることができました。
レビューに従って、前知識なしで観たよ。偉いぞ、俺!
そして!
傑作じゃん!! 俺、大好きだよ、この話!!
前半は、彼(小坂)と彼女(鹿野)、キャピ子とジミ子、八千代くんと撫子さん。この3組が、同時並行で、なんとなく微笑ましく感じる高校生活を繰り広げていく小品、と思って観ていた。前半の内容、3組がそれぞれ醸し出すお互いの関係だけでも、「自分はけっこう気に入ったぞ」 とこのレビューに書こうと思っていたんだ。
それが、ある瞬間から、一転の、驚きの展開で、どうなるのか全くわからなくなった。いったい、どんな話なんだと。それが、きれいに着地するんだ、これが。
いやあ、よかった。ぜひ、みなさんも観てみてください。前知識なしで。
間宮さん、桜井さん、恒松さん、堀田さん、箭内さん、ゆうたろうさん、ほんとにありがとう。おかげで、123分、堪能させてもらった。あ~、気持ちいい。 こういう瞬間があるから、映画ってやめられない!!!
あちゃー、宝塚歌劇団しか許されない~愛と死の輪舞~の反則やっちゃっ...
あちゃー、宝塚歌劇団しか許されない~愛と死の輪舞~の反則やっちゃった。タイトルからミステリ要素ありかと勘違いしたけど、ただの恋愛オムニバス。3組の高校生の恋愛模様は、口ぐせが「死ね」「殺す」など、ややネガで情緒不安定トーン。変にきゃぴっとしてないのはいいけど、どうみてもアラサーの間宮翔太郎が高校1年はないない~というかダメ!どっちが先生かわからないレベル。他も20代女子がなんちゃって制服きてるみたいで、夜の街自粛しないとムード。ただ肝心のお話や演出はしっかりしてて、反則はあるものの3度くらい涙腺にグッとくる。最後にちょっとした結末もあって、後味としては桜満開🌸未来の話をしましょう🌸。老けキャスティングにさえ目をつぶれば実は良作。憎まれ口も愛の裏返しってことで。
未来の話をしましょう
未来の話をしましょう。
撫子が八千代にこう語りかけ さっちゃん達とピクニックに行きましょうと言った時、不意に涙がこみ上げてしまった。
なんて
素敵な愛の表現だろう!
八千代の心にどれだけ光が差したことだろうか。
この可愛い二人に幸あれ❗️と心から思えた。
ラストで ななは大学生となり 悩んでる撫子に話し掛ける。れいがそうしてくれたように 気になる他人に寄り添う。
そして
未来の話をしましょう。
と言う。どんな話かはわからなかったが ななの言葉で撫子は八千代への好きという気持ちを諦めずに表し続けたんだろうな。
ななは れいが生きてる間に好きと言えず 好きと言ってもらえなかったから、、、、
切なくて衝撃的な展開だけど 静かなジワジワと湧き上がる感動がある 素敵な物語だ。
未来の話しをしましょう。
良い言葉だなぁ。前 向かなくちゃ。
間宮祥太郎さんが静かな抱擁力をとても良く表現していた。
桜井比奈子さんはママレードの時から成長を感じた。今 ママレードを撮ってたらなぁ、、、(´ー`)
レビューの高評価は間違ってなかった。
ありがとう😊。
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