宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第七章「新星篇」のレビュー・感想・評価
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日本アニメ界はエヴァンゲリオンから脱却すべし
新たなスタッフで製作した2199の続編。
さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち(1978)のリメイク。
本作は全7巻でその最終巻だ。
「さらば」のレビューでも書いているのだが「さらば」は自分が始めて見たヤマトなのである。
主人公と熱き仲間たちとヒロインとの固い絆、かつての敵との奇妙な和解、主要人物の壮絶な死、巨大な敵を前に古代が出した結断……など小学生だった自分は大人のアニメ&これぞ昭和の日本人と言う概念に強く心を打たれた。
さてそんな名作のリメイクの最終巻は…
日本のアニメ界は終わった。
そう思った。
そもそも「さらば」で心打たれた感動は本作では越えられない…と言うより無しにひとしい。
何故なら‘’最近のアニメあるある‘’ばかりだから。
勿論、全てオリジナルのままだと面白くないし新しい要素も入れるべきであると思っているがこのリメイク作(2199にも言える事でもある)はほとんどヤマトらしくないと思う。
残念だったのは
まずはパワードスーツ。正直、出る作品を間違えた要素。
斉藤の死。原作は爆弾を仕掛ける真田の盾になり、敵の攻撃を受けながらも守り仁王立ちで、戦死する場面はアニメ史に残る死であった。今作でも再現されるがパワードスーツを装着しホストデスラーの息子キーマン乗る戦闘機の上に乗り仁王立ちしたまま 特攻する場面になっている。派手すぎ原作ほど衝撃もない。
ヤマトの特攻。沖田艦長の言葉もなく深みのあったあのシーンがあっさりしている。古代と雪が残り、特攻するのだが原作映画では雪は死亡しており古代は死亡した雪を隣に置き 星になって結婚しよう と言う場面は美くしいどこか最後だけど今作は雪が生きておりラブラブな特攻だ。やはりあれは雪が死んだからこそあの特攻の場面は感動したと思う。(言い方は悪いが)
ヤマトは特攻撃するが何とヤマトは海の底からあらわれた。
さらに古代と雪はなんと別次元にさ迷っている。
…これエヴァじゃん。
エヴァンゲリオン以降あらわれた日本アニメの悪いクセ‘‘エヴァぽいシーン’’がヤマトに出るとはショックだった。
何だか良く分からないで終わってしまった最後だがエンディングが「ヤマトより愛をこめて」(ジュリー)なのはガッカリ。
やはりそれで来るのか
あと個人的にキャラデザイン。
ロリ顔&ボ〇ンな女性キャラはエロすぎてあまりヤマトらしくない。やはりヤマトと言えば松本零士先生のミステリアスでクールな美女絵だろう。
脚本は小説家の福井晴敏さん。空母いぶき(かわぐちかいじ先生原作)で原作漫画の持つリアリティーをぶち壊し批判を食ったがこれも失敗だったと思う。
全体的に見てもやはり中身は最近のアニメでキラキラしたスッカラカンな物。
エヴァに影響されまくったラストはさすがにもう、日本アニメ界はエヴァから脱却してくれと言いたくなる。
庵野秀明さんはもっと他の映画も見ろと言っていた、記憶があるがクリエイターたちは視野が狭いのだろうか。
まだまだ続編は製作されそうで過去の「完結編」はまだ笑って許せるが今後は正直どう評価すればいいか。
最終章で途中で席を立ってしまった作品
子供の頃からヤマトが好きでリメイク2199から映画館へ足を運んできました。
2199から波動砲を封印するとか多少の違和感を感じてはいたのですが、2022の最終章で
古代と森の救出方法に違和感ありまくり、「ありえないだろう」と嫌悪感を感じてエンドロールを見ることなく帰りました。正直、期待してただけに後悔しまくりでした。
古代と森を助けることに異論はありません。
主人公なんだから助けるべきだとは思いますが、もう少し助け方に説得力が欲しかったです。
西崎、羽原!!ヤマトをもう触るな!!
さらば・・自分が9才の時劇場に姉と足を運び、もう何回見ただろう・・・映画が好きでアニメが好きで・・・自分の50年の人生(くだらん人生ですが・・)さらばほどの作品とまだ会ってないと言いきれる素晴らしい作品。
白色彗星、ガトランティス、アンドロメダ、メインキャラの死、ヤマトの最後。ほんまにこれほどドキドキワクワクは今流行りのアベンジャーズも話にならんほど。
2199は自分の信用出来る出淵さんが中心でリメイクしてくれたのでまだ安心して作品見れました。
それに対して2202!!
あれほど素晴らしいオリジナルがありながら、何なんやこのリメイク!!
もっと映像技術進んだなら、頭の中身も進化せえよ!!
愛、愛、愛、アイ、アイ♪♪お猿の歌みたいに!!
銀河??何やねんこのくだらん戦艦!!
愛知らんのは作り手さん側で金儲け見え見えの作品。
リメイクあってもこれやのに、オリジナルなんか作ったらくだらんすぎて歴代ヤマトファンに殺されるで!!
この虚しさは西崎パパがさらばナシでヤマト2作った時と同じ感覚でした。
昔のヤマトとは別物
う~ん、難しいですね。昔の「さらば」と「2」を知っている人なら、全く別物として見えるかな?時代背景も違うし。
昔の「さらば」では地球を救うために「特攻」精神が強く、泣けるけれども、人が次々死んでいくストーリーにかなり違和感があり、古代と雪には生きて幸せになって欲しいという希望があり、「2」では生きたけれど、テレサ一人に全部負わせた感が強く、消化不良だったのを記憶しています。
今回の2202は地球・ヤマト・ガトランティス・ガミラスの人類の「愛」を試す事が多く「まただよ」みたいな感覚がありました。
くどいなあと思いながらも、人生にも色々悩む選択肢があり、必ずしも上手くいかない事の方が多いよな、と考えながら観ました。設定、ストーリーに納得いかない人も多いと思いますが、これはこれでまずまずかなあ、と思います。
一ヶ月半が経ち感想がまとまって来ました
子供の頃、友人に誘われ「さらば」を観たのがヤマトとの出会い。あまりの衝撃で無言で出てきたことを覚えています。その後、イスカンダル編を本で読み、そしての「2」 多少、テレザートの部分だけが間延びしていましたが、地球発進までの乗組員の想い、徐々に危機感が増す帰路。そして、土星海戦におけるヤマト機動部隊と土方率いるアンドロメダ艦隊の連携。追い込まれる中でガニメデ基地で補修を済ませ、既に全滅した地球艦隊の中、単艦となり、そしてデスラーとの宿命の対決を経て地球海底から宇宙へ、そして地球をバックにコスモゼロ、コスモタイガー全機を展開しての総力戦、最後は艦長に自分の過信を詫び決断する展開。さらばで特攻を示唆する沖田らしくない所も払拭され、本当に素晴らしい作品だと思っている者です。
前置きが長くなりましたが今回の2202、11番惑星あたりまでは、感情移入だらけで涙も出たものの、大戦艦の数を見たあたりからあまりの現実離れにやや。。。
しかしテレザートあたりで少し気持ちが戻ったものの土星海戦が長すぎ。そこからはどうも辻褄があわない部分が目立ち。最後は無理くりの単艦戦。もう少し丁寧に描いて頂きたかったと言うのが本音です。
誤解のないように綺麗な画像と音楽、新しい時代のヤマトとして今は楽しんでます。
あとは勝手な事を記載します。
*艦隊戦は現実的な数で
*空間騎兵はやはり人間味を
*ヤマトが太陽系に帰ったきた所は少しは達成感があっても
*加藤はさすがにあんな事しないでしょう。別の形で作動は?
*アンドロメダをもっと旗艦らしく。再戦時も旗艦では?
真上から艦載機のように無人艦隊同様の扱いではどんな地球
連邦艦隊?しかも色を変える必要があるのか?、意味は?
*デスラー再戦の意図は? 本当にガトランティスと取引できる
とはさすがに思っていないでしょう。
*デスラー親衛隊がミルを撃ちますが客観的に見ればあの場合
のデスラーの敵は古代では?
*彗星前へのワープアウトは海面風でなく普通で良いのでは?
*次元潜航艇がヤマト単艦を突入させますがそもそも単艦を
送るのは無謀。せめて次元潜航艇4隻も行くべきでは?
そこはやはり前話までに単艦として普通に正面から戦えば。
*キーマンは真田さんの代役と聞きましたが、それなら都市
帝国内部の方がシンプル。ヤマトごと突入しながら古代と
山本2人しか登場しないのは?
*退艦時、あまりにもあっさり。しかも古代がいないこと、
さすがに気づくと思います。やはりここも丁寧に。
*ヤマトの特攻時、主力戦艦やガミラス艦隊が多数、火星付近
います。特に主力戦艦は無人艦隊の上、波動砲も装備してい
る。ヤマトが特攻しなくてもまだ手があると思います。
*最後、高次元への危険な航海に艦長不在?山南さんが乗って
も流れからは不思議でないと思います。
勝手な事を記載し申し訳ありません。
繰り返しになりますが、今、ヤマトを見れている事自体が夢のような出来事であり、感謝しています。2199の当初、復活編の続きを先にと思った一人ですが、2199の丁寧さに今やリメイクの続編に期待しています。
新たなる旅立ちはデスラーに感情移入、永遠には少し40万光年やゴルバの大群と無茶苦茶な設定ですが映画としての完成度も高く、仕事のストレスなどなどが溜まった時など、今もよく自宅のホームシアターで楽しんでいます。
今後も楽しみにしています。引き続きよろしくお願いします。
スポンサー都合がすぎる
時間断層のリスクがきちんと語られないまま非常に理解不能な天秤にかけられ都合よくなかった事になってしまうのですが、結局バンダイが数多くの艦船を登場させるための打出の小槌として設定された物だったと思います。
また今作は脚本が福井晴敏ですが様々な米SF映画やドラマからの引用が多く、ラストに関してはコンタクトやインターステラーにインスパイアされた事は想像に難くなく新味も説得力も残念ながら全くありません。結局、雪の記憶喪失も二人の意志の同意がない特攻、すなわち二人を生還させるための口実に過ぎず戦死者がほぼいないまま完結し、続編を発表するなど酷評だったTV版2と同じ轍を踏んでおり、これではなんのためのリメイクだったのか大変疑問に思います。まさにスポンサー都合でしかなく、何故2199のスタッフが継続しなかったのか良くわかりました。残念です。
涙腺は崩壊しっぱなし
冒頭10分で持っていかれました。全編、名シーンと言ってもいい位、片時も目が離せないシーンが続きます。涙腺も崩壊しっぱなし。何度観てもそれは止まりませんでした。ハンカチとティッシュは必須でした。
細かい部分では残念な点も確かにあります。しかし、そんなことはどうでも良くなる位、心に訴えかけるものがあります。シリーズ構成の福井晴敏さんが本作の製作を依頼された時に版権元から要求されたムチャぶりに、見事に応えていると思います。
愛…なぁ
何と言っても、制作者がキャラクターを愛してない気がする。
加藤の扱いは酷いし、土方艦長はまだ良いけど、徳川機関長にアナライザーはほぼ無意味に死ぬ。
これじゃ、「加藤、山本、ブラックタイガー…みんな死んでしまった…」という前作の重みがまるでない。
リメイクでかつ2199から何も引き継がないなら、ヤマトでなくて良いのでは?
さらばへのアンサー
1974年の初代ヤマトからのファンです。
賛否が分かれる作品ですが「賛」の感想です。
「さらば」のリメイクですが、いろいろと違います。オマージュ的なシーンやセリフもありますが、描かれる主題が違うので、さらばのままを期待すると逆にガッカリかと(自分は、新しい解釈でのさらばが観たかったのでむしろよかったです)
違うと感じる一方で、見終わったあとに「さらば」を見たときの視聴感を再体験しました。素晴らしいと感じながらもどこかモヤモヤする感じ。
40年前、涙で目を真っ赤にはらしながらも、
あれは特攻賛美なの?
沖田艦長の亡霊はなぜあんなことを?
古代と雪は本当に幸せなの?
地球人類はあのヤマトの最後の姿をどう感じたの?
と、次々とモヤモヤが生まれました。
ただ自分は、そのモヤモヤを時々思い出しては、40年間ずっと答え探しを楽しんでいたように思います。
2202は、その40年前のさらばのモヤモヤに、なんとか答えを示しつつ、さらにヤマトを一歩先に進めようとしている感じです。
モヤモヤのひとつ、アンドロメダってやられキャラだったの?!という小学生男子の悲しみを、本作は晴らしてくれました。
第七章で古代が沖田のレリーフに語りかけた台詞も、初代沖田艦長の思いを受け継いでくれていると、ぐっときました。
そして、40年前のさらばがそうだったように、人生観に深く命題を投げかけてくる作品になっていると思います。
続編があるかどうかわかりませんが、本作はずっとヤマトという作品を楽しめる内容だと思います。
さらばヤマト、味わい深い内容です。
本日3回目の鑑賞してまいりました。いろんなご意見や評価が書かれていますが、見所満載で最終的には良い作品だったと思います。実は私も初見の感想はなんだかなぁ? 展開もシリーズ後半はちょっと急ぎすぎ、無理やり詰め込んで、この内容っかよ?なんでもアリかいって、あまり納得出来ないラストにも正直、違和感を持ちました。 でも2回目は少しゆとりを持って見れたので、映像が素晴らしく、ストーリーも味わい深く鑑賞させていただきました。
たぶん1回だけだと呑み込めない内容かも知れませんね。
3回目はさらに展開がわかっているからこそ、原作のさらばのように泣けるシーンがたくさんありました。斎藤と永倉の場面、永倉の叱責のセリフはしみました。キーマンと斎藤の特攻シーン、キーマンの山本への思い、ガトランティスの哀しみなど、奥深い内容に感動です。
製作者の皆様には
楽しい2年間を提供いただきました。有難うございました。
無節操
とにかく無節操。
製作者が思いついたアイディアをすべて盛り込んでしまった感じ。
誰もアイディアを間引いたり、剪定したりしなかったと感じました。
監督とか、編集とか、プロジェクトマネージャーとか、役割の名前はわからないけど、そういう一つ上から見る人がいなかったんだろうと思う。
もしかしたら、各章の公開日が迫っていて、ストーリや設定が出来上がる前に作らないといけなかったのかもしれないけど、スケジュール調整も含めて、プロとしての仕事ができていない。
"さらば"のリメイクがしたいのか、新解釈がしたいのか、設定を借りて新たな物語を作りたいのか、それすらも決まってなかったのでは?
いろいろ良いアイディアを盛り込んでいたとは思いますが、それをどう表現するか、視聴者に伝えるか、コミュニケーション能力が制作側になかった。。。
時には涙を呑んでアイディアを捨て絞り込むことだって必要だったはずです。
逆に、没設定とか裏設定とかで出してしまえばファンを喜ばせつつ、お金を取ることだってできたはず。
本編に盛り込む必要はない。
というビジネス的な視点でも、プロの仕事とは感じられませんでした。
あの"さらば"をリメイクいただいたことには感謝しかありませんが、事前に抱いたすさまじく大きな期待からすると、期待外れでした。
全章セットの前売り券を買っていなければ、途中で見なくなっていたと思います。
素晴らしい仕上がり
もう劇場で2回、Amazon primeセル版で5回観てます。2199も良かったですが、今回も満足できる素晴らしい仕上がりでした。
小学生の頃に観た「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」は思い出の中にあり、思い出の中にある作品に勝てるものは無いですからね。あっさり切り離して新時代のヤマトを楽しんでいますよ。
考証できてない、つじつまが合わない、矛盾してる、重箱の隅をつつくような鑑賞はしてないので、純粋に面白かったですね。
なにより、昔の作品と比較するファンではなく、若い世代のファンが増えたことが一番嬉しいかも。
こうやってヤマトが受け継がれていくことが嬉しい。
翻訳者の個性出過ぎと、スポンサーによるネタバレ
元々の作品が、現代の基準ではシリアス作品として成立しないくらい突っ込み所満載で、それをきっちり新たな設定を用いて解決していたのは凄いと思いました。けど、原作の良い意味で昭和的なベタな物語や、潔いくらいわかりやすいテーマが、マニアックで難解なSF作品になってしまいました。そして本来、ひとつの作品として、前情報を入れずに観れば、初見で度肝を抜かれたであろう演出も、商品販売の宣伝のため、スポンサーの情報垂れ流しによって初見でも「あーこれか…」的な確認作業になってしまったのが最大の不幸。もし、シンゴジラのように徹底した情報規制の元に試聴していたら、おそらく全く違った印象と評価だったでしょう。インターステラのようだと言ってる人がおりますが、あれも過去の古典SFで既出のネタで、SF的には定番ジャンルってだけのこと。そこは問題じゃないかな。バンダイ商法の犠牲者と言いたい所だけど、プラモデル販売前提がなければ、ここまで凝った映像作品は出来ないでしょうから難しい所かな。
最後はインターステラーでしたね
正直今この現代でさらばヤマトのリメイクをやること自体が無理だと思うので、スタッフはよくやったと思います。
ただこうせざるを得なかったというのは分かるんですが、はっきり言って内容はむちゃくちゃだと思います。誰のためのリメイクだったのか。
好き嫌いの問題になると思いますが、作品としては嫌いではないです。
ただどちらかといえば、 2199の出渕監督の自分が見たいヤマトを作るという確固たる信念と、2199から星巡る船までの宇宙叙事詩的な再解釈はとても好みだっただけに今回個人の愛という話に収束したのはちょっと残念。
しかもそれすらもインターステラーが元ネタですよね…
ただ最初から古代と雪のイチャイチャっぷりがすごく普通の人として描かれていたのがこの最後の決断のためだったのであればそこ、このオチの付け方は納得…かなあ。
あとヤマト=大和=大いなる和というのは良かったです。
推しキャラがキーマンだったので、彼が特攻してしまったのも残念。地球で山本玲と幸せになって欲しかったです…
どちらにしても それなりに旧作の大事なところは拾っていたので、それなりに満足感はあります。
スタッフの皆様はお疲れ様でした。
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