「政治的な話かと思ったら。」22年目の記憶 ニョロさんの映画レビュー(感想・評価)
政治的な話かと思ったら。
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南北会議のリハーサルのために北朝鮮の指導者の代役に選ばれた売れない役者の男が、前半は良き父として家族のために役に取り組むが、やがてのめり込み戻れなくなる。父親の変化に戸惑う息子は後半では家に全く寄り付かない詐欺師まがいの男に成長していた。
最初は自分の借金返済のために昔の家に住み始めるが、やがて父親の愛情に気がつき、彼の悲しいほどに染み込んだ役者根性を目の当たりにして心を寄せていく。
とにかく前半は笑えるし後半は泣けるのよ。
22年越しの大芝居を息子に見せて舞台を降りる役者の背中に、息子は父として男としての自覚が生まれて前に進んでいくのだ。
この映画は父親と息子の究極のヒューマンドラマだ。
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