「コーヒーとオムライス」きみと、波にのれたら kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
コーヒーとオムライス
ポニョってる?などと思いつつ、不思議なゴースト・ストーリーに引きずり込まれました。波のアニメーションなんかも描き方が上手く、『夜明けを告げるルーのうた』よりも水の不思議度も上がった感じです。
基本的には恋人だったひな子にしか港は見えない。しかも歌を口ずさんだときだけの登場なので生活には支障がない。ただ、スナメリと歩くとか便器に向かって話しかけなければいいのだ。
ゴーストものとしては恋人を助けるという王道ではありながらも、かなり伏線も利いていて、妹の洋子と山葵との恋の行方も気になるところです。そんな洋子が港の夢でもあったコーヒーショップ経営を自ら果たそうとするところ、幼い頃のヒーローなどといったエピソード、そして「波をのれたら」という時限付きにも泣かされる。
人を救うという将来の夢。消防署のシーンなんてのはかなり取材されたのだろう。救命訓練の部分なんて、リアルすぎる・・・肋骨が折れました。
ただ、暑さしのぎに清涼感あふれるこの作品を観ようとすると、火災のシーンに息が詰まりそうになります。ご注意を・・・俺だけ?
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