劇場公開日 2019年6月21日

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「大人が観る映画としては…」きみと、波にのれたら キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5大人が観る映画としては…

2019年6月30日
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湯浅作品ファンとして楽しみに劇場に向かった。

ある程度予想はしていたが、やはり客席はほぼ中高生。正直、初老の男性が1人で席につくのは抵抗があった。
上映中のマナーもへったくれもないが、まあこういう若いコ達が映画館に足を運んでくれるのはいい事、それはいい。

ただ、内容だ。
キャラクターはいきいきしているし、作画も独特のデフォルメで良い。ただ、やっぱり脚本と演出が…。片寄涼太の酷い演技(他の演者は良かったけど、主役がこれじゃあ…)もかすむほど、子供じみた内容に感じてしまった。

途中から中高生向けの恋愛ファンタジー、少女マンガだと割り切って現実的な部分には目をつぶって観ていたが、その割に消防や救急に関してはものすごいリアリティを乗せてくるので、すごく飲み込み辛い。
他にも言いたいことはたくさんあるが、まぁとにかく一つ一つのカットが長い。
例の歌の繰り返しも含め、何かと全体的な「しつこい」。

あと、クライマックスに向けた「次の波に乗れたら」という劇中のキーワードが、比喩ではなく「え?そのままの意味?」ってのも…。
ラストのクリスマスエビソードもバレバレだしなぁ…。

どちらかというと「(タレント)ファンムービー」なのかな、という感じ。

お金を払って劇場で観るには、もう少し大人を満足させる内容にして欲しかった。
湯浅監督のファンだけに残念。

キレンジャー