「想像の中の極限」岬の兄妹 モ-tsさんの映画レビュー(感想・評価)
想像の中の極限
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予告を見て「エグい作品なんだろうな」と思っていたけど想像してた一番イヤ残酷さよりも少しだけユルくて助かった。
貧困は思考を奪うという事を上手く伝えていると思う。生活保護を受ければいいのにと思うけど、申請してから受理されるまでの時間が待てないくらい切羽詰まっている状況や、兄が頼れるのは友人の警察官ただ一人だけの状況からプライドが高くて赤の他人に助けを求める事が出来ないのではないかとも想像できる。また、友人の警察官も腐れ縁程度で本気で兄妹に向き合ってはいないのも厄介事に巻き込まれたくないというのが現れててリアルに感じた。
多分だけど、映画じゃない現実でもっと酷い事は無数にあると思う。その中のひとつをエンターテイメント化した作品だと思う。
本編と関係ないけど、マリコを買った未成年の子が行為を録画されていじめのネタにされるのかと構えていたのでそういう胸糞が無くてよかった。ナイス糞
役者の演技素晴らしかった。
兄がプライド高くてキレやすいところとか、妹の自閉症の演技、道で寝転がって泣き叫ぶところとかすごい。近年もてはやされてる美男美女のキラキラ映画では絶対に見れないので人間を観たという感じでほんと良かった。
評価は賛否で別れてるみたいだけどそれはただの好みだと思う。
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