「顔面にクソを食らった気分」岬の兄妹 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
顔面にクソを食らった気分
昔のヤクザ映画みたいなタイトルから始まり、
これ以上の底はないと思わせる生活を見せられ、
顔をしかめながら見てたら、
兄のそれこそ、足が悪いんじゃなくて頭が悪い決断から
クソのような仕事を始め
せせら笑っていた前半。
体を売りながら私の事を好き?と聞く妹。
足の悪い自分と障害の妹が生きていくために必死な兄。
馬鹿にしてた兄妹だけど、
じゃあ悪いのこの兄妹だけですか?と言われたら
違うような気がして、
じゃあ自分ならどうするのか?
ここまで2人を追い込んで何もしない国の制度が悪いのか?
自治体はなにをしてるの?
自分の近くにこの兄妹がいたら手を差し出すか?
邪険に扱わないか?
正しい事が分からなくなって来た。
分からない。分からない。と頭がぐるぐるしてる間に
顔面にクソを投げつけられて、
逆にあたふたしてる自分が笑われてる。
そんな気分になる映画でした。
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