劇場公開日 2019年3月1日

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「片岡監督、新星であることは間違いない。」岬の兄妹 shinkatoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0片岡監督、新星であることは間違いない。

2019年11月25日
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鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

興奮

ムービーウォッチメンで本作を知り、調べると片岡監督は、ポンジュノ、山下敦弘の助監を経験してると!これは一刻も早く観ねば!と新百合ヶ丘まで遠征しました。
観終わっての感想は、⬆︎の事前情報が若干のノイズになってしまったかも。。「(俺が思う)ポンジュノ監督っぽい」っていう部分と「(俺が思う)山下監督っぽい」っていう部分を僕自身が勝手に汲み取ってしまい、作品全体としてかなり歪な作品に感じた。もし、事前情報無しで「片岡作品」としてまっさら状態で観たら、衝撃がもっと強かったかも。まあ、その事前情報を知らなかったら映画自体観てなかっただろうけど笑何度か繰り返し観たら「片岡監督っぽさ」というのがわかるかもな。。いやそれもダメだ。。何故ならこの作品、もう一度見たいという気が起きない。。
しなしながら、片岡監督、これから目が離せない、これだけは確かだろう。
「生活保護を何故受けない?その時点でリアリティが無い」という感想を見かけたが、負のスパイラルってそういうものでは無いだろうか。側から見て「こうすれば良いのに」ってことも中々出来ないような状況だったり環境だったり。まして良男さんは卑屈方面に相当我が強そうだし。。
そして最後の着信、あれは希望なのだろうか?あの状況で良男さんが出ちゃうのは大事な電話だから、おそらくあの人からであろう。しかし、その前に起こった絶望を思うと、決して希望とは言えない。
とにかくイカれてる。そして、見た後自分に襲いかかる罪悪感のようなもの。最近傑作ばかり観てるので言葉の重みが無くなってるが、やっぱり言いたい、傑作だ💩

shinkato