「家に明かりが入る」岬の兄妹 Kさんの映画レビュー(感想・評価)
家に明かりが入る
売春という形であっても、これまで無かった人との関わりを得て、妹は生き生きと楽しんでいる。檻のようだった家のダンボールの目張りが剥がされ明かりが入るように。そうは見えないと言う人もいるかもしれないが、私にはそう見える。こんな現実を見せつけられたら、頭が悪くて体が不自由でも心は真っ当な兄は、駄々っ子のように他人を恨むくらいしかできないだろう。兄の妹を見つめる表情がやるせなさをとてもよく物語っている。どうすればよかったのかは、普通に知恵があればわかるはずだが、わからないものにとっては無限の苦しみだろう。
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