バーナデット ママは行方不明のレビュー・感想・評価
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最高のケイト・ブランシェット
バーナデットはお金に余裕があり、キャリアも過去の栄光もある、でも日常は何かと上手くいかないし、ママ友とも折り合いが悪く、引きこもり気味。娘への愛情には一つの曇もないけど夫へは理解してもらえない不信感が…それは彼女が真のアーティストだから。そのことに本人も家族も気付くまで右往左往する話ですが、彼女が本当に好きな事に向かい合う辺りからうわっ気持ちわかる、と思いました。国は違えど車でタイム・アフター・タイムを熱唱するのも私と同じ!と嬉しくなり。素直に謝れたり素を出せるアーティスティックな役にケイト・ブランシェットがぴったりで素敵。日常にしっくりいかない自分を見直そうと思う、同世代としては心に刺さるものがありました。
アウトプットをやめてバグる母
グッドチームな母と娘さんの映画です。
天才建築家だった母親は、周りとのコミュニケーションが上手くいかず、トラブルを頻発していて、夫婦仲にも亀裂が入ります。
そんな時、ネットトラブルで追い込まれた母親が失踪してしまう映画で、主役のケイト・ブランシェットが軽妙にエキセントリックな母親を演じています。
妻の異変に戸惑う夫をビリー・クラダップが上品に演じています。
ローレンス・フィッシュバーンは得意の賢人キャラで登場します。
知己溢れ母を愛する娘役を、エル・ネルソンが好演しています。
母親は際限なく湧き出るエモーショナルを発散しないと、オーバーヒートするのでしょう。
私も会話する事で、思考のループから解き離れる場合があります。
南極点は選ばれし者の集う場所ということが解りました。
美しい風景、天才建築家
シアトルで暮らす主婦のバーナデットは、大会社に勤める夫や親友のような関係の愛娘に囲まれ、幸せな毎日を送っているかにみえた。しかし彼女は極度の人間嫌いで、隣人やママ友たちと上手くつきあうことができずにいた。かつて天才建築家として活躍しながらも何度も流産し、やっと生まれた娘も病弱で、育児に専念するため夢を諦めた過去を持つ彼女は、専業主婦としての退屈な日々に息苦しさを募らせていた。夫との口論も増えていたある日、詐欺事件に巻き込まれ、捜査員が自宅に来て、夫にも責められ、楽しみにしていた家族3人での南極旅行も父娘の2人で行くと言われ、ついに限界に達したバーナデットは、家族の前から姿を消してしまった。彼女はどこへ消えたのか・・・てな話。
南極で撮ったのかどうかわからないが、青い氷などの風景が美しかった。エンドロールにグリーンランドが出てたからもしかしたらあの周辺だったのかも。
専業主婦に向いてる人と、彼女みたいに建築の才能が有る人が、羽をもがれたら精神的に良くないという実例なんだろう。
良い夫婦関係を築くために、必要な事だったんだと思った。
ケイト・ブランシェットが素晴らしかった。一見理路整然と言ってるようだが、支離滅裂な自己中だなぁ、って序盤は観てた。南極に行ってからのキラキラと輝くような表情での演技も素晴らしかった。
それと、隣人のオードリーが優しくて寛大だなぁ、って思った。
シンディ・ローパーのタイムアフタータイムも大好きな曲で、ずっと聴いていたかった。
美しい景色、家族愛、素晴らしい曲、面白かった。
前半部分と後半部分がガラッと変わった映画
前半部分の近所との揉め事や夫婦のすれ違いなどホームドラマとしての日常を描きつつ、いろんな問題が次第に明るみに出てくる。
主人公のバーナデット(ケイト・ブランシェット)は、彼女の人生の栄光と苦難をへて現在があるが、周りの人たちは振り回されている。
主人公のケイト・ブランシェットはとても迫力があった。感情のうねりや怒り、喜びなど。ただ、彼女の離すスピードが早く日本語字幕ではすべて追えないので、ちょっと分かりづらいところもあった。
夫役のビリー・クラダッブは、感じのいい男性でIT企業に勤め、プレゼンテーションをしている様子など見ると、かなりの優秀な人材である。
後半の南極へ行くところからの流れはちょっと無理または出来過ぎ感があり、個人的には物語の流れにうまく入れなかった。
一緒に行ったアメリカ人の友人はとても良かったといっていた。映画館を出てコーヒーを飲みなが話した。解説してもらってやっとポイントが分かった感じである。
それにしても平日昼間であるが、お客さんもたくさん。その多くは女性であった。
ポスターぁ!
爽快な再生の物語
リチャード・リンクレイター × ケイト・ブランシェット‼︎
これは久々にアメリカンでライトな快作。
こういう作品が好きだ。
てか、自分的にはオールタイムベストの一本「6才のボクが、大人になるまで。」を撮ったリンクレイターに対する思い入れが異常に強いので、日本公開が見送られていた今作の上映が本当に嬉しい。
ケイトが演じたバーナデット。天才的な建築家として名声を得たが、結婚してLAからシアトルに引越し専業主婦になった。
エリートの旦那と愛娘に囲まれて幸せだったとは思うが、やりたいことを封印したのがいかんかった。
家族から離れ南極に向かったバーナデット。
自分を取り戻すための旅になった。
そう、これはバーナデットの、そして家族三人の再生の物語。ポジティブなバイブレーションと素晴らしい景観が相まってメッチャいい気分に浸った。爽快だった。
最初はよく分からなかったけれど、
これはよい映画だ!日本の童謡が出てくる!
拾い物だった。なぜ、製作(2019年)から日本公開まで、こんなに時間がかかったのだろう。理由は二つ考えられる。
米国の富裕層の物語。何しろ雨の街、シアトル郊外の高級住宅街、雨漏りがするとはいえ、リノベーションされた広い建物に住む一見、幸せそうな家族。ご主人はマイクロソフトの最先端の研究者、ケイト・ブランシェット扮する奥さんのバーナデットは、今でこそ専業主婦だが、若い頃天才的な建築家だった。優秀な娘さんを中学校に送り迎えする車はジャガーか。その娘さんときたら、将来は東海岸の寄宿舎のある進学校に進むことが内定し、好成績のご褒美にクリスマス休暇に家族で南極旅行に行くことを提案する。でもこれは、日本はともかくとして、米国ですら飛び抜けた設定だ。彼の地でも、あまり受けなかったようだ。
おそらくそれ以上に、バーナデットときたら、才能に恵まれている故に人嫌いで、南極旅行のクルーズ船でも家族以外とは話をしたくないらしい。そんな風だから、周りとうまくゆくわけがなく、隣地との境で問題が起きてしまい、その時の態度たるや、暴力的で、言動もエキセントリック!とても、日本で受け入れられそうもない。
だから、日本でも、ほとんど話題にならなかったのだろう。しかし、これは見どころのある映画である。ケイトも、この映画で、2020年のゴールデン・グローブ賞にノミネートされている。では、どこが優れているのか。
バーナデットは孤立の原因は、はっきりしている。若い頃、設計し、賞までとったロスアンゼルスの建物が、本人の知らないところで買い取られ、挙句の果てに破壊されてしまった。希望を断たれた彼女は、夫の気に入ったシアトルに移って定住し、漸く得た病気を持って生まれた愛娘の育児に専念。家事は、基本的に遠隔でオーダーする。スマホに向かって語りかける(ディクテ)と、そのままメールになって、遠隔(インド)のアシスタントに届く。その人が全てを差配する。娘の学校関係以外のことで、他人と話すことはない日常。
でもこれって、私たちがコロナ禍で経験してきたことでは。リモートで生活していると、実は、一番楽なことは(少なくとも私の場合)人と直接接触しないで済むことだった。精神的にはとても危険なことだが。
こうした状態を克服するために、バーナデットはどうしたのだろう。薬漬けから逃れるために、彼女が本当にすべきは、過去と向き合うことだったはず。しかし、彼女はそれをしなかった。創造の道に戻ることを選んだ。その対象を、彼の南極の地で見出すことができたのだ。確かに、その道筋が丁寧に描かれていたとはいえない。最近の映画の多くがそうであるように、ストーリーはあっという間に、スピード重視で展開してゆく。それも、あまり評価されてこなかった原因か。
しかし、私には十分だった。もちろん、私たちが南極に行けるわけではない。私たちにできることといったら、家事を手伝うとか、ボランティアで社会的な活動をするとかになるのだろう。なんと言う落差。でも、この映画は、そうやって孤立から踏み出すことの重要さを私たちに教えてくれた。それが必要なことは誰にでもわかっているのだが。実際には、なかなかできない。米国でも、コロナが過ぎようとする頃、公開されていれば、違った評判を得ていたかも知れない。
日本人なら誰でも知っている童謡が出てくるところも、聴きどころ!
シンプル
置いてきぼり
ママ友、ご近所トラブルは世界共通なのね
ブラックベリーも役に立つ
どこへ行ってたんだい、バーナデット
バーナデットのように特別な才能のあるなしに関わらず結婚して子どもが生まれて一線から引いてしまう女性は多いんだろうなぁ、ってほとんどがそうか。
バーナデットのように特別な才能のあるなしに関わらず女性がいつでも一線に復帰できる世の中にならないといけないんだろうなぁ。現実はなっていないからこういったお話が支持されるんだろうな。
「TARター」のケイト・ブランシェットに衝撃を受けて、この人の作品は観なければいけないと思って観に行った。2019年の作品なんだ。同じように思った人がたくさんいるから公開されたんだろうな。
こんなかわいいケイト・ブランシェットが観られるなんて! あらためてこの人はすごいなと思った。
メリー・ポピンズだって、スカーレット・オハラだって、クラリス・スターリングだって、リプリーだって、フェリオサだって、アン王女だって、グロリアだって、エリザベスだって(あ、やってるか)、なんだって演じられるし、様になるんだろうな。
シンディ・ローパーの「Time After Time」は名曲だな。
(スペース・ニードルの上って回るんだ!)
ケイト・ブランシェットの魅力が!
大好きな名優ケイト・ブランシェットが主演で、なんとも幸せな時間でした!
最近多いけど、予告編がミス・リードでしたよ。平凡な主婦が家族に翻弄される毎日にうんざりして、自分探しの旅に出る!いろんな出会いから人生を見つめ直す!って誰もが思うけど全然違った(笑)
不幸続きで全てに失望した、中学生のママが失踪しちゃう。旅するうちにかつての創作意欲が湧いて、失った夢を取り戻す物語でした。それはそれでよかったんですけどね。
とにかくオスカー女優ケイト・ブランシェットの演技が素敵。これほどまでに眼が魅力的な女優を僕は知らない。ジャームッシュ監督のコーヒー&シガレッツで出会って以来、ぞっこんです。
今作はリチャード・リンクレイター監督の独特な空気感の中で、しっかりと行間を掴む芝居はさすがだなぁ。それだけでも観る価値ありです。
お話は凡庸な展開で感動も薄いけど、なんかじんわり温かい。最近そういう映画が好みになってきました。かなり苦労されたらしい、リアルな南極の風景も美しい。
4年前に製作された作品だけど、無事日本公開されて良かったです。ケイトが10度⽬の、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたからかな。久々のオスカーも獲って欲しい😊
ケイト様、現代作品もさすがです。
作品内容としては単純でよくあるストーリーだが、それでもケイト・ブランシェントはオーラ、存在感を見せつけた。TARやエリザベスの時のケイト・ブランシェントとはまた違う彼女の演技を堪能できた。ケイト・ブランシェントがアメリカハリウッドの現代女優の中でNo.1である事を再認識。ケイト・ブランシェントファンの方、女性の方におすすめしたい作品です。
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