バーナデット ママは行方不明のレビュー・感想・評価
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ケイト・ブランシェット惚れなおしました
こういう人間味がにじみ出る映画って
なかなかないんだけど
拙の好きな方向性として
過去の栄光を封印して今を生きる、ってのが好きでして
ここに永遠の夫婦愛や
ロードムービーが絡むと
好物ごった煮映画が出来上がり非常に満足。
なんでこれが4年もお蔵だったの?
80点
京都みなみ会館 20230925
今週で京都みなみ会館が閉館です。
良質作品ばかり上映しており
こういったミニシアターが淘汰されるのは
非常に残念ですね。
あらためて館内を見渡したら2019年新館開設なので
結構綺麗なんですね。
どこか別の会社支援してくれないかなー
てことで他の大手映画館でも上映している本作が
ここでもしていたのでチケットを買いました。
今までありがとうございました。
一応自分探しの映画になるのかな
予告編を観たときの印象としては、色々なトラブルが積み重なった主婦が自分探しに目覚めた映画というもの。いつもだったらスルーしそうな映画だが、気になったのは主演がケイト・ブランシェットだったから。
やはりそう簡単な内容の映画ではなかった。若き天才建築家として活躍していた過去がありながら、人付き合いを極力避けて専業主婦として生活する毎日。一見うまくいっているようだが、歪みが徐々に大きくなる。バーナデットと夫のエルジーとの認識の違いが明らかになるシーンは、同じ出来事をこんなにも異なる視点で見てしまうのかという意味でなかなか面白い。
当然のことだが、当初イメージしていた「自分探しをする主婦の物語」とはかなり違った内容。結婚したり出産するからと言って、才能ある女性がその才能を発揮できないのはとても不幸なことなんだよ。周りがもっとフォローしないと!って気持ちになってしまう。でも不幸な話ではない。1番大きなポイントは娘のビーとバーナデットの関係がとても良好だったこと。車で「タイム・アフター・タイム」歌うシーンや、ウザい隣人へのビーの態度とそれに対するバーナデットの一言は印象に残る。こんな母娘の関係最高じゃないか。
単純な「自分探し」の話ではないが、家族と自分の生き方をもう一度見つめ直すという意味の「自分探し」の映画だった。スルーしかけたが、観てよかった。
感動した
ヒューマンコメディという事とポスターから想像して楽しい映画かなぁ〜主演女優さん綺麗な名女優だし〜南極観れるかなぁ〜って思って気軽に鑑賞したらすごく感動映画だった。シンデレラの継母だったキリッとした美しさから想像できないほど、微妙に神経病んでるかもって感じがすごく上手いと思った。主演女優賞取れるんじゃないかなって思った。彼女だけじゃなく周りもみんな演技が上手い。内容はあらすじそのままなんだけど、女性なら若い頃の仕事を断念して結婚し子育てしている間に、いつの間にか子供への愛情だけが全てになって自分を見失っている人多いと思う。娘と一緒に歌うシンディーローパーのTime After Time、私も大好きな歌だけど、思わず意味なく涙ぐむ。エンディングでも流れるけれど今度は嬉しい気持ちになれる。
素敵な家族愛を描いた感動作。 本年度ベスト!
前情報一切無しで観たのが良かったのか、ラストの思いもしなかった展開に泣ける。
5週間後に南極旅行を計画した3人家族。
元建築家の妻、バーナデット。
IT企業に勤める旦那のエルジー。
娘のビー。
仲の良い家族なんだけど、妻のバーナデットが何だか怪しい雰囲気。
すんでいる家も怪しい。
序盤から何が起きるのか全く不明。
周りの人とあまり関係を持ちたくない感じ。
バーナデットの周囲で色んな出来事が発生する感じなんだけど彼女の心情がよく解らない(笑)
そんなバーナデットが元建築家と言う事が解ってからの展開が良かった。
ぶっちゃけ中盤までは全く刺さらない展開。
ところが後半の打って変わった物語が素敵過ぎた!
実際にはあり得ないストーリーなんだけど素敵な家族愛を表現していた作品。
エンドロールの水彩画が美しくも興味深い。
本作のジャンルはコメディーだったけど笑えるシーンは無かったのが不思議。
後半の展開がコメディーだったのか?
気になります( ´∀`)
何となく笑いながらじんわり、終いに号泣
最初のワンショットからエンドロール前まで、ずっと釘付けでした。
といっても、前半の方は台詞回しとかなんか難しかったし、なんかセレブのいけ好かない雰囲気なんかも感じて、ちょっと気持ちが引いていたのですが・・・
現代的な難しい人間関係やコミュニケーションやネットワークの闇なんかが明らかになってくるにつれ笑えてきて尚かつじんわりきたりと、あっという間にこの映画の沼に入ってしまった感じです。
もちろん、ケイト・ブランシェットの威力も凄まじく、彼女のパフォーンマンスを見ているだけで感情がやばいことに─・・・
やっぱリンクレイターの作品は、にんまりじんわりくるなぁ、なんてしみじみ感じ入っていたのですが、最後は涙がボロボロと出てしまいました。
予想以上に素晴らしい作品でした。
奇蹟の修道女ベネデッタ
ケイト・ブランシェットはこんな役も上手いんだなぁ。こんな役と言っても元天才建築家ではあるが。
人間嫌いで人付き合いが悪く、広い敷地の雨漏りだらけのお屋敷にマイクロソフトのやり手エンジニアの夫と一人娘と暮らす。話し相手はネット上のインドの秘書。手入れをしていない庭から隣家へ蔓延ったブラックベリーの件で隣と揉め、更に車で娘を中学に迎えに行った時にその隣人と会い、急発進して足を引いてしまう。
娘は優等生で志望校の入試に合格し、そのお祝いに南極に家族旅行したいと言う。旅行、しかも南極なんて、という感じだったが娘に負けて了承する。
ある日たまたま図書館で声をかけられたことから、建築家だった時のテーマをネット検索し、過去をまとめられた動画を見て当時の自分を思い出す。そんな時、当時の恩師と会う機会を得、その当時、仕事のために16回流産した話をする。
一方土砂降りの天気の日、バーナデットは招かれなかったママ友のパーティーが隣家で行われていて、ブラックベリーを根絶やしにしたために起きた地滑りが隣家を襲い、家もパーティーも台無しになる。知らされたバーナデットは一旦謝るが、責められ続けて最後はキレる。
ある日突然FBI捜査官がやって来て、バーナデットが秘書として使っていたネット上の相手がロシアのスパイだったということで、情報漏洩した容疑がかかり、南極旅行の期間はバーナデットだけ精神病院で過ごすことを提案される。こっそり窓から逃げ出して土砂を掃除中の隣家へ逃げ込み、匿ってもらう。そしてそのまま南極へ向かったのを、探し回っていた夫と娘は隣家から聞き、追って南極へ向かう。
一人南極でカヌー?に乗っていると、調査隊の調査員に会い、研究所の建築物の建て直しを知り、建築家の自分がムクムクと目覚める。建築設計に必要な情報を得るため何とか潜り込んで頼み込む。
原作はベストセラー小説だが、温かさとユーモアがこの監督らしいと思った。
娘のビーが尺八を演奏して子どもにエレファントダンスの振り付けをする、というのは童謡「ぞうさん」なのだった。
南極に癒される…
大佐はカンボジアにいます。
一流IT企業で働く夫と中学生の娘とシアトルで暮らす人間嫌いな元天才建築家のママの話。
中学校で成績トップをキープした娘のご褒美に、南極への家族旅行を要求されて巻き起こっていくストーリー。
家族や打ち解けた人とはメチャクチャ仲良しだけれど、娘の同級生のママである毒女や不眠と戦いながらもleave me aloneなママ。
そんなママが情緒不安定を拗らせて、もっと大きなトラブルに巻き込まれる様を、コミカルな毒舌と娘との交流を交えながらみせていく展開で、楽しい空気感だけれど奥底にはやり切れなさが。
終盤は一歩先がある程度読めてしまう展開ではあったけれど、20年間溜めてきたママの幸せとそれを尊重する家族愛のお話しで、わかりやすいしテンポは良いし、とても面白かった。
リチャード・リンクレイターの手腕
予告だけ観て少しナメていました。ミステリーな展開を絡ませ、ブラックユーモアもありだけど、結局はハートウォーミングなファミリーコメディかな、くらいな想像で「まぁ、ケイト・ブランシェットなら観ておかないと」というテンションで挑んだのですが、、、
シアターに着き、いつものルーティーンで取り敢えずアプリからチェックイン。チラっと解説に目をやると108分と観やすい尺。そして、見るともなしに目に付いたのが「リチャード・リンクレイター監督」の文字。あら、「ビフォア・トリロジー」の監督だわ。今週の私はジョン・ウィックに気を取られすぎていました。いかん、いかん。。で観終われば、やはりというか当然の人の心情に対する深い掘り下げをさりげなく表現していて、且つ、登場人物全員に何らかの共感を感じます。特に後半はちょっとの刺激でも心に刺さり、疲れ気味のオジサン(私)の涙腺を刺激します。
ケイト演じるバーナデットは相当にややこしい人物で、正直、生身の私ならあまりお近づきになりたくないお方。特に「敵対関係」にある隣人オードリー(クリステン・ウィグ)とのバチバチは、もし肉親だったらついつい目を覆いたくなる心境です。
しかし、中盤に発覚するある事件をきっかけに、バーナデットの過去、夫エルジー(ビリー・クラダップ)との結婚、さらに愛娘ビー(エマ・ネルソン)の誕生が語られ、これまで彼女が抑え込んでいた想い、そしてその抑圧にもがき苦しみどんどんと内向化しつつも、愛するビーに救われ、ビーのために「これじゃいけない」と奮起する彼女に胸が熱くなります。
そんなバーナデットの愛する娘ビーがまた素敵でスーパークール(超カッコいい)。自分を世界一愛してくれている母親をとても理解し、誰よりも愛し返していて、この母娘のシスターフット感が羨ましいほどに素晴らしい。
かく言う私は、正直「夫」としてのエルジーに共感する気持ちもあったのですが、後半「父」としてのエルジー目線で見るビーの言い分にはほとほと参り、またこんな娘に育てたのはまさにバーナデットなのだと頭の下がる思いにさせられます。
勿論、そんなエルジーやオードリーにだって過去や背景、そして思うところがあることをきちんと見せて切り捨てません。
いやはや、108分によくここまで詰め込み、且つ、完璧にまとまっている。やはりリチャード・リンクレイターの手腕は流石です。恐れ入りました。
前に進むということ
ブランシェットが自演を熱望した女性とは?
あのブランシェットが、
こんなにもコミカルで愛らしく天然な女子を演じてしまう。
窮屈そうな主婦生活なのか?
愛するわが子のために人生を棄てる母なのか?
不満をタブレット吐き出している毒母のか?
ただの気紛れなのだろうか?
沢山の葛藤の中で、多くのものを封印してきたが、
子供の旅立ちは、自分もリセット!
私もしたいことがある!
栴檀は双葉より芳しです。
最後は、それでは収まらない。
( ^ω^ )
これまで歴史に名を残した人物から、
伝説のファンタジー小説の王妃、実在のハリウッドトップ女優など、ジェンダーや種族も超えた存在まで演じた、
アカデミー賞受賞女優。
ケイト・ブランシェットが、
彼女が自ら演じたいと熱望した女性、
それが本作の主人公“バーナデット”!?
ケイト・ブランシェットを主演、マリア・センプルのベストセラー小説「バーナデットをさがせ!」を実写映画化したヒューマンコメディ。
シアトルに暮らす専業主婦のバーナデットは、
一流企業に勤める夫や
親友のような関係の愛娘に囲まれ、幸せな毎日を送っているかにみえた。
しかし彼女は極度の人間嫌いで、
隣人やママ友たちと上手くつきあうことができない。
かつて天才建築家として活躍しながらも夢を諦めた過去を持つ彼女は、
現在の退屈な日々に次第に息苦しさを募らせていく。
やがてある事件をきっかけについに限界を感じたバーナデットは、
家族の前からこつ然と姿を消し、南極へと向かう。
共演は「君が生きた証」のビリー・クラダップ、
「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」のクリステン・ウィグ。
ありえないけど感動した!
ケイトブランシェットが大好き。
本人が原作を気に入って出演を熱望した作品だと聞けば絶対に映画館で観たいと思って夫婦で観てきました。
主婦が現実から逃げ出して南極まで行ってしまうという単純な話なのかな?と事前情報を入れずに観始めました。
天才建築家で将来を期待されていたのにある失敗をきっかけに仕事から離れてしまったこと、唯一の友だちが娘であること、隣人のママ友との関係も最悪で大きな事件を起こしてしまう、インド人の家政婦?にスマホの自動メール作成機能を使って次々に仕事を依頼していく、なんだか現実離れした出来事が重なっていくけど、彼女の孤独には共感してどんどん映画に引き込まれていく…
南極行きは愛する娘からの家族旅行としての提案で、本人は全く行く気がなかったのに、あることがきっかけで行かざるをえないような状況に…
南極での出来事はそんなことはありえないと思うことの連続だけど、これは彼女の再生のため、家族の絆を取り戻すため、映画なんだからと、全てを受け入れて感動に浸りました。
後で、大好きなビフォーサンセットシリーズの監督だと知って、おおお!とさらに感動が増しました!
ありえないけど感動する本作!多くの人に観てもらいたい。
そして必ずもう一度観ます!
彼女は忽然と消えた!?
バーナデットが不自由なく
生活を送っていても、何処か物足りなさを
感じていた!
女性が家庭に入っても建築家の夢をあきらめたくない、再生を描いたストーリーでした。
バーナデットがママ友とかの人付き合い
が苦手なところは自分に重なる部分がありました。
娘のビーと親友のような関係は
仲睦まじい姿を表現していました。
南極を目指したバーナデットは、南極の氷
にクリスタルのような透明な世界を
見ているように思いました。
娘のビーが母親であるバーナデットに
いつも味方でいる信頼できる関係を
心地良く見ることができました。
バーナデットとビーが車の中でシンディー・ローパーの
タイム・アフター・タイムを歌うシーンは
夢を追い続けることが特別な価値だと
思えるストーリーでした。
ユーモラスなケイトも素敵
ぶっ飛び母さんは、正気?狂気?
ケイトブランシェット演じる母は只者ではない
【”芸術家に戻る!”天才建築家だった女性が一見幸せそうに送っていた家族との生活。だが・・。彼女が新たなる夢を見つけ”もう自分自身から逃げない!”と言う決意を持つ様をコミカルに描いた作品である。】
■天才賞の異名を持つ「マッカーサー賞」を若くして受賞した建築家バーナデット(ケイト・ブランシャット)は、或るトラブルが元で仕事を辞め、夫のIT企業に勤める有能なエルジー(ビリー・クラダップ)と、一人娘のビー(エマ・ネルソン)と”一見幸せに”暮らしていた。
◆感想
・バーナデットは建築家として、その先を有望視されていたがある事が切っ掛けで仕事を辞めシアトルに越してくる。
で、専業主婦として暮らす日々だが、彼女は臨家のオードリー(クリステン・ウィグ)を始めとして人付き合いは悪く、買い物もネット頼り。
ー 観ていると、彼女が現状に全く満足していないことが分かる。それにしても、あのネットがロシアンマフィアと繋がっていたとはねえ。クスクス。-
・オードリーの隣のバーナデットの家の斜面に蔦が生い茂る中、オードリーはバーナデットに蔦を切って良いか尋ね、バーナデットが了承するシーン。
ー ”だから、蔦が地面を抑えているんだから切ったらダメだって!”と思ったらオードリー家のパーティの際に土砂崩れが起こり、オードリー家は大変な状況に。
バーナデットはそれを見越した上で、了承したのかな。クスクス。-
・夫のエルジーは仕事で忙しく、娘のビーも”私立には行かない!”と言いだし、バーナデットの苛苛は増して行く。
ー この辺りのバーナデットのオカシナ行動が彼女の精神状態を物語っているね。序でにストーリー展開もやや粗い。-
・エルジーとビーはバーナデットに”南極に行こう!”と持ち掛けるが彼女は乗り気でない。だが、”南極に行く=南極点に行く”と思い込んだ彼女は、且つての自分のように一直線である。
ー エルジーとビーとは別の船で、南極に向かうバーナデット。
南極の海をシー・カヤックを漕いでいる時の彼女の表情は、シアトルに居る時とは別人のように爽やかだ。
そして、彼女は南極点に向かう隊に無理やり入隊する。
漸く合流したエルジーとビーも、彼女の活き活きとした表情を見てOKを出すのである。
<今作は夢を失い、退屈な日常を送っていた且つては建築家として名を馳せた、専業主婦バーナデットが新たなる夢を見つけ、”もう自分自身から逃げない”と言う決意を持つ過程に辿り着くさまをコミカルに描いた作品である。>
邦題つける人最悪説
シアトルに暮らす主婦のバーナデット。夫のエルジーは一流IT企業に勤め、娘のビーとは親友のような関係。ケイトはTARとはまた違う魅力ある元天才建築家で主婦の役です。ビー役のエマ・ネルソンは映画初出演らしいが最高に良い。また隣の主婦オードリー役のクリステン・ウィグも嫌な女からバーナデットと打ち解けたシーンなどとてもいい感じです。あと昨日も観たローレンス・フィッシュバーン(ジョン・ウィック)もいい出方してます。舞台となるシアトルは全米で最もリタイア後に住みたい街、ここ数年メチャクチャ地価が上がって、貧富の差が激しくイチローやIT企業の幹部など湖畔の超豪邸も多いが、ダウンタウンのホームレスも多い、雨が多く、ウツ病になる人も多い街です。でも時々映る街並みやスペースニードル(回転するレストランが出てきたタワーです)はとても良いですね。いい作品なのに邦題がアホみたいで残念です。
うーん
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