バーナデット ママは行方不明のレビュー・感想・評価
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エンディングロールが可愛くて好感度UP!!
人間嫌い、コミュ障、空気読めない、友達いない
変人の《バーナデット・ママさん》
20年前は将来を嘱望された新進建築家・・・だったっけ??
元・天才建築家の住む家とは思えないボロ家。
雨漏りをバケツに雑巾・・・これってジョーク!?
シアトルって寒いんじゃなかったっけ!!
メグ・ライアンとトム・ハンクスの「めぐり逢えたら」
シアトルに住むトムとボルチモアのメグの遠距離恋愛、
大好きな映画!!
(音楽もシアトルも素敵でロマンティックだった)
(シアトルは雨が多くジメジメして涼しいらしい!!)
ケイト・ブランシェットの変人演技が、それなりに楽しい。
歪み合うお隣さんのオードリーが、崖に根を張るブラッドベリーの
刈り取りを指示した結果、大雨で崖崩れしてオードリー家の居間に
土砂が雪崩れ込む。
「修理代を弁償しろだの」いうけれど、
崖を支えていた蔓を狩るように指示した
オードリーの責任だと私は思う。
その前にも無意識にオードリー足先を車で轢いたらしく、
治療費を請求されるバーナデット。
そんなこんなで、ストレスが沸点に達したバーナデットは、
家族より先に南極行きの船に乗り、
さらに奥地の南極点(アメリカの昭和基地みたいなパーマー基地)に、
潜り込んじゃうのね。
堺雅人の「南極料理人」と高倉健の「南極物語」を
観た知識しかないけれど、
☆☆☆ここでクイズです。
越冬隊員が泣いて喜ぶ食べ物はなんでしょうか?
ハーイ、
解答は・・・キャベツの千切り・・・でした。
ビタミンが不足して生野菜が無性に食べたいんだって!!
孤独と極夜(白夜の反対)に鬱になる隊員も多い。
それでなくても鬱気味のバーナデット・ママさん、
大丈夫かなぁ。
もしかしたら、
バーナデットは20年間の越冬から目覚めたのかも知れない。
確かに「南極物語」や「南極料理人」で昭和基地は
プレハブやコンテナを積み重ねた雰囲気があったもんね。
越冬隊員が交代した時、プレハブで増築してたよ。
だからバーナデットが釘一本でも輸送費が莫大に掛かるから、
「私はここを解体して、組み立て直す」と、言ってました。
それなら天才でなくても、普通に日本の一級建築士でも、
でなくても、解体屋さんでもプラス
大工さんに、溶接工さんが居れば
バラして組み立て直すんなら、みんなでチカラ合わせれば、
可能やん!!
第一、結婚して、子供を持ちたくて4回流産して、
やっと娘のビーを授かったんでしょ!!
なのになんか全然満たされないバーナデット・ママさん!!
ビーも大学生で子離れなんだから、お母さんが再出発するのは
自然な事だよ。
やたら難しい専門用語を並べるし、機関銃のように喋るし、
その上語り口調が捻くれてるから、誤解を生むけれど、
娘の子離れで自立して再出発する女性=バーナデットさんの
《自分探し》
(この言葉・・・30年前に現れて、2004年頃まで使われた死語?!)
バーナデットから天才を外して良いよ!!
全然、天才らしくないもの。
20年経てば天才も、
ただの人。
こういうチャーミングな天才っているよね
最初の語りがこの映画の全てを語る。
冒頭のこの映画の真髄だから、建築の話やアラスカは言うなら肉付けに過ぎない。
天才で美しいから結果、主人公はうまくいくというご都合主義さは否めないが、肥大する自意識過剰とパラノイドが心を蝕む(少なくとも周りにとっては) 様子はディティールがいいし、近所の人達の描写も上から目線の皮肉が嫌らしくておもしろい。
旦那さんが会社辞めたりとかは本当とってつけた感じで監督変わった?みたいなコテコテの家族の抱き合うシーンとかラストが残念ではある。
最高のケイト・ブランシェット
バーナデットはお金に余裕があり、キャリアも過去の栄光もある、でも日常は何かと上手くいかないし、ママ友とも折り合いが悪く、引きこもり気味。娘への愛情には一つの曇もないけど夫へは理解してもらえない不信感が…それは彼女が真のアーティストだから。そのことに本人も家族も気付くまで右往左往する話ですが、彼女が本当に好きな事に向かい合う辺りからうわっ気持ちわかる、と思いました。国は違えど車でタイム・アフター・タイムを熱唱するのも私と同じ!と嬉しくなり。素直に謝れたり素を出せるアーティスティックな役にケイト・ブランシェットがぴったりで素敵。日常にしっくりいかない自分を見直そうと思う、同世代としては心に刺さるものがありました。
アウトプットをやめてバグる母
グッドチームな母と娘さんの映画です。
天才建築家だった母親は、周りとのコミュニケーションが上手くいかず、トラブルを頻発していて、夫婦仲にも亀裂が入ります。
そんな時、ネットトラブルで追い込まれた母親が失踪してしまう映画で、主役のケイト・ブランシェットが軽妙にエキセントリックな母親を演じています。
妻の異変に戸惑う夫をビリー・クラダップが上品に演じています。
ローレンス・フィッシュバーンは得意の賢人キャラで登場します。
知己溢れ母を愛する娘役を、エル・ネルソンが好演しています。
母親は際限なく湧き出るエモーショナルを発散しないと、オーバーヒートするのでしょう。
私も会話する事で、思考のループから解き離れる場合があります。
南極点は選ばれし者の集う場所ということが解りました。
美しい風景、天才建築家
シアトルで暮らす主婦のバーナデットは、大会社に勤める夫や親友のような関係の愛娘に囲まれ、幸せな毎日を送っているかにみえた。しかし彼女は極度の人間嫌いで、隣人やママ友たちと上手くつきあうことができずにいた。かつて天才建築家として活躍しながらも何度も流産し、やっと生まれた娘も病弱で、育児に専念するため夢を諦めた過去を持つ彼女は、専業主婦としての退屈な日々に息苦しさを募らせていた。夫との口論も増えていたある日、詐欺事件に巻き込まれ、捜査員が自宅に来て、夫にも責められ、楽しみにしていた家族3人での南極旅行も父娘の2人で行くと言われ、ついに限界に達したバーナデットは、家族の前から姿を消してしまった。彼女はどこへ消えたのか・・・てな話。
南極で撮ったのかどうかわからないが、青い氷などの風景が美しかった。エンドロールにグリーンランドが出てたからもしかしたらあの周辺だったのかも。
専業主婦に向いてる人と、彼女みたいに建築の才能が有る人が、羽をもがれたら精神的に良くないという実例なんだろう。
良い夫婦関係を築くために、必要な事だったんだと思った。
ケイト・ブランシェットが素晴らしかった。一見理路整然と言ってるようだが、支離滅裂な自己中だなぁ、って序盤は観てた。南極に行ってからのキラキラと輝くような表情での演技も素晴らしかった。
それと、隣人のオードリーが優しくて寛大だなぁ、って思った。
シンディ・ローパーのタイムアフタータイムも大好きな曲で、ずっと聴いていたかった。
美しい景色、家族愛、素晴らしい曲、面白かった。
タイトルなし(ネタバレ)
新進気鋭の建築家バーナデットの突然の引退は
その後の人付き合いにも深く影響するも
まさかの人が助けてくれる。その彼女も必死なだけだった😢
子育て、子供との関係性について
相反する2人のママ、ちょっと切なくもなる。
バーナデットをケイト・ブランシェットが
とてもチャーミングに演じているからこそ
見ていられたと言っても過言ではないくらい
痛い人で、彼女みたいなタイプはやはり敬遠されるよね。
抱えているものがあるとはいえ、心開かなきゃ
誰もそばには居てくれないと思ったりするし
とはいえ、ママ友がひとりも居ないわたしも
バーナデットみたいに高くそびえる壁を盾🛡に
していたのかもしれないなぁ🤔
(子供のためにはならなかっただろうけど、後悔はしていない💦)
大小様々な氷山、氷のぶつかり合う音
氷が溶けていく自然の音、そこにカヤックでひとり
美しい大自然と対峙しているシーンは
スクリーンで観る醍醐味。
ちょっと泣けます😢
実話ベースかと思ってたけど、そうじゃなくて
ラストに出てきた南極基地はイギリスの物だと
あとから知ってショックだわ🤣
おまけに
南極には美術館のような素敵な研究所もあって
(2020年)
「コマンダンテ・フェラス研究所」はブラジルの南極基地なんですけど🤣
アメリカのものじゃないんかい🤣
いつか行きたい海外リストに南極も追加したくなりました🗻🛶
前半部分と後半部分がガラッと変わった映画
前半部分の近所との揉め事や夫婦のすれ違いなどホームドラマとしての日常を描きつつ、いろんな問題が次第に明るみに出てくる。
主人公のバーナデット(ケイト・ブランシェット)は、彼女の人生の栄光と苦難をへて現在があるが、周りの人たちは振り回されている。
主人公のケイト・ブランシェットはとても迫力があった。感情のうねりや怒り、喜びなど。ただ、彼女の離すスピードが早く日本語字幕ではすべて追えないので、ちょっと分かりづらいところもあった。
夫役のビリー・クラダッブは、感じのいい男性でIT企業に勤め、プレゼンテーションをしている様子など見ると、かなりの優秀な人材である。
後半の南極へ行くところからの流れはちょっと無理または出来過ぎ感があり、個人的には物語の流れにうまく入れなかった。
一緒に行ったアメリカ人の友人はとても良かったといっていた。映画館を出てコーヒーを飲みなが話した。解説してもらってやっとポイントが分かった感じである。
それにしても平日昼間であるが、お客さんもたくさん。その多くは女性であった。
ポスターぁ!
爽快な再生の物語
リチャード・リンクレイター × ケイト・ブランシェット‼︎
これは久々にアメリカンでライトな快作。
こういう作品が好きだ。
てか、自分的にはオールタイムベストの一本「6才のボクが、大人になるまで。」を撮ったリンクレイターに対する思い入れが異常に強いので、日本公開が見送られていた今作の上映が本当に嬉しい。
ケイトが演じたバーナデット。天才的な建築家として名声を得たが、結婚してLAからシアトルに引越し専業主婦になった。
エリートの旦那と愛娘に囲まれて幸せだったとは思うが、やりたいことを封印したのがいかんかった。
家族から離れ南極に向かったバーナデット。
自分を取り戻すための旅になった。
そう、これはバーナデットの、そして家族三人の再生の物語。ポジティブなバイブレーションと素晴らしい景観が相まってメッチャいい気分に浸った。爽快だった。
居場所
熱演だった。
人それぞれに抱えてるものはあって、意識せずに降り積もるものもあり、生きづらさってのは結局は自分らしさを犠牲にしてるからこそ生まれるものなのかもしれないと思う。
彼女は天才的な建築家でありアーティストであるのだけれど、ある時期からそれを放棄し違う幸せを見出す。
子供を育てる母であり、その子供は4回もの流産を経てようやく授かった娘らしい。
おそらく子育てには一切の疑問も抱かず懸命に向き合ったのだと思う。社会的に成功している夫もいるし、とても穏やかな人物のようだ。
なのだが、娘の成長につれ社会的な煩わしさに付き合わざるを得なくなっていく。
自分の価値観だけで判断しにくい状況にもなる。
面白いのはセラピストの存在だ。
生来、人付き合いを苦手とする彼女は、度重なるトラブルで夫から不信感を抱かれ、入院を促される。
観客は彼女を見てるので、セラピストが断定する症状にこそ疑問を抱く。
既存の枠に嵌めようとする。
何かレッテルを貼りつけマニュアルを強制しようとする。
セラピストは専門家であるから、その言葉の信憑性は夫にも周囲にも影響を及ぼす。
とても、危険な行為だと思うけど、それが蔓延してる社会なのは間違いない。
どんな話しになっていくのかと溜息もでるのだけれど、その窮屈な世界から飛び出した彼女は魅力的だった。
デジタルデトックスなんて言葉があるけど、以降の彼女はまさにソレで、人間関係ごとデトックスしてるようで南極って場所がまたうってつけだった。
非日常が過ぎる。
日常の肩書きなどはクソの役にも立たず、各々が役割を与えられ協力していかないと生活できない。
そこにいる彼女はとても人付き合いが苦手なようには見えず、自分の好奇心に向き合えたようにも見える。
シンプルな生活だからこそ、浮き彫りになっていくものがあるかのように。
そして、かなり大胆な行動力も発揮する。
頭で考えてるだけじゃ、辿り着けないとこもある。
南極点に行く許可が降り、電話口で自分のやりたい事を捲し立てる彼女は生き生きしてた。
家族の許可を得ないと行けないと断言する彼女は頼もしく、その前にあった娘の台詞が頭を過ぎる。
「ママは私と離れるなんて事しない」みたいな事だったかな。羨ましいくらいの信頼関係だ。
歪んでいく妻と向き合う家族の再生の話になるのかと思った中盤とはうって変わり、個人の尊厳をそれぞれが尊重していく結末になってた。
土台からして…天才的な新進気鋭の建築家を一般的な枠組みで推し量ろうなんて無理がある。
それに気づく聡明さを持ってる夫で良かった。
常に柔らかな眼差しの夫が印象的だったし、南極的なロケーションは、なんかもの凄いインパクトだった。
合成のようにも見えるのだけど、バックにペンギンが居るってのが新鮮だったなぁー。
天才的な建築家なんて特殊な才能ではあるけれど、子供に割かれる時間が少なくなって母から自分に戻れるようなタイミングが訪れた女性には、なんか刺さる部分もある作品なんじゃないかなぁと思う。
最初はよく分からなかったけれど、
これはよい映画だ!日本の童謡が出てくる!
拾い物だった。なぜ、製作(2019年)から日本公開まで、こんなに時間がかかったのだろう。理由は二つ考えられる。
米国の富裕層の物語。何しろ雨の街、シアトル郊外の高級住宅街、雨漏りがするとはいえ、リノベーションされた広い建物に住む一見、幸せそうな家族。ご主人はマイクロソフトの最先端の研究者、ケイト・ブランシェット扮する奥さんのバーナデットは、今でこそ専業主婦だが、若い頃天才的な建築家だった。優秀な娘さんを中学校に送り迎えする車はジャガーか。その娘さんときたら、将来は東海岸の寄宿舎のある進学校に進むことが内定し、好成績のご褒美にクリスマス休暇に家族で南極旅行に行くことを提案する。でもこれは、日本はともかくとして、米国ですら飛び抜けた設定だ。彼の地でも、あまり受けなかったようだ。
おそらくそれ以上に、バーナデットときたら、才能に恵まれている故に人嫌いで、南極旅行のクルーズ船でも家族以外とは話をしたくないらしい。そんな風だから、周りとうまくゆくわけがなく、隣地との境で問題が起きてしまい、その時の態度たるや、暴力的で、言動もエキセントリック!とても、日本で受け入れられそうもない。
だから、日本でも、ほとんど話題にならなかったのだろう。しかし、これは見どころのある映画である。ケイトも、この映画で、2020年のゴールデン・グローブ賞にノミネートされている。では、どこが優れているのか。
バーナデットは孤立の原因は、はっきりしている。若い頃、設計し、賞までとったロスアンゼルスの建物が、本人の知らないところで買い取られ、挙句の果てに破壊されてしまった。希望を断たれた彼女は、夫の気に入ったシアトルに移って定住し、漸く得た病気を持って生まれた愛娘の育児に専念。家事は、基本的に遠隔でオーダーする。スマホに向かって語りかける(ディクテ)と、そのままメールになって、遠隔(インド)のアシスタントに届く。その人が全てを差配する。娘の学校関係以外のことで、他人と話すことはない日常。
でもこれって、私たちがコロナ禍で経験してきたことでは。リモートで生活していると、実は、一番楽なことは(少なくとも私の場合)人と直接接触しないで済むことだった。精神的にはとても危険なことだが。
こうした状態を克服するために、バーナデットはどうしたのだろう。薬漬けから逃れるために、彼女が本当にすべきは、過去と向き合うことだったはず。しかし、彼女はそれをしなかった。創造の道に戻ることを選んだ。その対象を、彼の南極の地で見出すことができたのだ。確かに、その道筋が丁寧に描かれていたとはいえない。最近の映画の多くがそうであるように、ストーリーはあっという間に、スピード重視で展開してゆく。それも、あまり評価されてこなかった原因か。
しかし、私には十分だった。もちろん、私たちが南極に行けるわけではない。私たちにできることといったら、家事を手伝うとか、ボランティアで社会的な活動をするとかになるのだろう。なんと言う落差。でも、この映画は、そうやって孤立から踏み出すことの重要さを私たちに教えてくれた。それが必要なことは誰にでもわかっているのだが。実際には、なかなかできない。米国でも、コロナが過ぎようとする頃、公開されていれば、違った評判を得ていたかも知れない。
日本人なら誰でも知っている童謡が出てくるところも、聴きどころ!
シンプル
置いてきぼり
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