バイスのレビュー・感想・評価
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エンドロールが出ても席を立たないで
途中で一回フェイクで流れる。
最後はおまけ映像ありなので。
プランBって感じ。
ディックチェイニーがまだ生きてるのによう作れたな
私はオープニングのフェスで享楽を貪り踊り狂い、最後にワイルドスピードを楽しみにする子達と一緒デス
一元的執政府論
拷問メモ
石油関連企業ハリバートン
USAと言う国
北米大陸は、カナダも含めてこれまで2回訪問した事があり、
勿論ハリウッドも。
SCなど商業施設や観光感覚は何ら日本と変わらないけど、欧米の方が先駆的で日本が影響を受けて居るのは事実で、普段の平和な生活は米国内でも何ら変わらない様に思えた。
911のあの当時、近隣国であるカナダにまで民間機の代替着陸空港要請?のセリフがでてくるが、合衆国本国だけでなくカナダまで大変な事になっていたのをこれまで気づかなかったというか初めて知った。米国のメデイア情報はカナダにも直に流れてくるから。
映画はどこまで真実かは知らないけど、当時の合衆国政府の裏事情の緊迫感を見ていると、日本には考えもよらない事ばかりで、戦後日本はどんなに平和ボケだったのか?と痛切に感じた。
現在、米朝交渉にとかく言われているが、この裏事情もメデイアを通して知る由も無いだろうか。。。
黒も白に変える権力
黒も白に変えてしまう権力の持ち主。彼には法律など無意味。アメリカの黒歴史とも言える副大統領の悪事を映画にしてしまうブラックユーモアには感心する。クリスチャンベールの七変化も凄い。そして副大統領を陰で操る真の権力者・チェイニー婦人のストーリーも面白さを引き立てていた。
2019-77
まぁまぁでした。
俳優各々の役作りはすごい(特にクリスチャン・ベール)のですが、展開の仕方が単調で、退屈しました。皮肉っぽく笑わせる箇所も今ひとつ弱くてくすぶって終わりという感じ。真面目に糾弾するでも笑い飛ばすでもなく心が動かなかったです。
面白かったのは、ブッシュ大統領のアホさ加減とニュースキャスターにナオミ・ワッツが登場したこと、エンドロール中のオレンジ顔の大統領のくだりくらいかな。
いろんな要素をごった煮
飾り物と思われている「副大統領」に焦点を当ててホワイトハウスを描くという、これまでにないユニークさ。伝記映画、再現ドラマ、コメディ、パロディ、プロパガンタといったいろんな要素をごった煮している。
映画としては、手を広げて盛り込み過ぎた感じも。そもそも、チェイニーとは一体何者で、なぜこうなったのか。優秀な妻に尻を叩かれ続けていただけのような。
それにしても、主人公をはじめ、主要人物のほとんどが存命中に、ハリウッドスターが参加して、こんな映画が作られ、公開されるアメリカは、やはりすごい。
悪い冗談であってほしいけれど…
存命の政治家をここまで「悪役」として描くというのは、いくらアメリカとはいえ、相当な覚悟が必要だったのでは思う。
9.11以降のイラク派兵には何の大儀もなく、むしろ取り返しのつかない負の遺産を残してしまったことは、いまや疑いようのない事実として伝えられている。
その戦犯のひとりとして名前が挙がるのが、ディック・チェイニー氏。
法律の隙間を縫うかのように、副大統領でありながら、大統領以上の権力を手にしていたとは…
本作では、強烈なブラック ユーモアと共に、チェイニー氏がやらかしたことの数々を描いている。
中盤に出てくる仕掛けには、思わず苦笑してしまった。
そうだよね、あの時、そうなってくれていれば…
ブッシュJr.が大統領になったことも、当時としては意外中の意外だったようだけれど、それを凌ぐ現実が、トランプ大統領として具現化している。
歴史は繰り返す。だからこそ人は歴史から学ばなければいけない。
本作と「記者たち」の両方を観ることで、本当に絶望的な気分になるのだけれど、こんな愚かなことは二度と起きてはいけないという思いにもなる。
政治というものについては、常に疑いの目をもって対峙しなければいけない。
副大統領の陰謀
ジョージ・W・ブッシュ政権時に副大統領を務めた
ディック・チェイニーが、実は大統領以上に強大な
権力を振るう“影の大統領”として暗躍し、挙げ句
イラク戦争を勃発させたりISISを台頭させたりして
世界をシッチャカメッチャカにした……という、
嘘か真か、トンでもない内容の政治ドラマが登場。
...
毎度ながら驚かされるのは、チェイニーを
演じたクリスチャン・ベールの変貌ぶり!
今回もまた若きデ・ニーロばりのイカれた役作りで
臨み、かつて筋骨隆々のバットマンだったはずが
マイケル・ケイン版アルフレッドみたいな風貌に……。
外見だけでなく話し方や立ち振舞いもまるで別人!
あれはもうクリスチャン・ベールじゃない、
クリスチャン・ベールですよ!(錯乱)
ディック以上に肝の据わった論説で夫をのしあがらせる
妻のエイミー・アダムス、冷徹かつ打算尽くしの政治論
をお下品な言動に乗せて連発するスティーヴ・カレル
など、脇を固める役者も芸達者揃いで楽しい楽しい。
ナオミ・ワッツやアルフレッド・モリーナなどの
大物が何の前触れもなくスッと現れるのにもニヤリ。
セリフにも演出にも人を食ったユーモアがポンポンと
放り込まれていて、思わず笑ってしまうシーンは多い。
副大統領になる決心を固めるシーンをシェイクスピア風
の文学的比喩ゼリフまみれ(雷鳴付き)で演出したり、
高級レストランで法律を自分達に美味しく料理して
もらったり、苦笑いが浮かんでしまうシーン満載。
“最初の”エンドロールが流れ出した瞬間には
思わず吹き出しそうになってしまった。
まあ、あそこで本当に終わってくれてたら世の中
もう少し平和だったのかもしれないけどねえ……。
...
冴えない大統領に言葉巧みに取り入り(釣りに例えた
所は笑えるし秀逸)、自分の都合の良いように法を
拡大解釈して副大統領の権限を濫用、自分と意見の
合うメンツばかりに権力を与え、己の信じる正義を
遂行せんと、周囲に議論の余地も与えず突っ走る――。
いやはや、アメリカのみならず国内外の何億もの人々
の命を左右するような強大な権力を、たった独りの
主観に基づいて振るうだなんて恐ろしい話も無い。
その権力を振るうのが『自国のためなら証拠をでっち
上げてでも敵国を潰して資源を奪っても構わない』
という行き過ぎた愛国心の持ち主ならば尚更だ。
チェイニー自身も危険だが――
この映画は、彼のような人間が好き勝手に振舞うこと
に歯止めを掛けられなかった周りの人間やシステム
そのものも同じくらいに危険だと訴えている気がする。
そもそも自分で何も考えられないようなリーダーが
選挙で選ばれ、くわえて誰か1人あるいは一部に
権限が集中するような曖昧な解釈のできてしまう
システムだったからこそこんな事態になった訳で。
ま、逆に決定力が無くて大事な事を何も決められない
というのも困りものなので、その辺のバランス取りが
難しい所とも思うのだけれど。
...
一方で本作は、チェイニーを単なる権威主義の
ド悪党のように描いている訳でもない。
彼は事あるごとに「家族を守る」「国を守る」と
口にしていた。何が国益につながり、祖国を強く
するのかを常に意識していた。彼のやり方自体には
僕は全く賛同できないが、国や家族にかける彼の
その想い自体は割とまっとうなものだったと思う。
レズビアンだった次女を反保守派の攻撃から守ろう
として政治の表舞台に立つことを避けるようになった
というのも、彼が「家族を守る」という点では
まっとうな人間だったからだと思う。
(終盤では長女と次女の人生を天秤にかける
ような真似をしてしまった訳だけれども。)
チェイニーのような価値観を含めて、様々な立場の
人間が議論して、お互いの妥協点を見出だしながら
策をまとめていくのが政(まつりごと)というもの
の有るべき姿だと、個人的には思うのだけどねえ。
意見が一方に偏るのがいっとう怖い。
...
不満点。
愛する妻の為にいっぱしの人間になろうと奮起した
とはいえ、成績イマイチだった電気工の彼がなぜ
政界入りを果たせたのか、また、なぜあそこまで
強大な権力を持つことにこだわる人間になったのか
といった、彼の起源や動機に近い部分について
あまり描写されなかった点は残念な点ではある。
そこもけっこう興味を引かれる部分ではあるので。
あと語り部の正体についても、あれだけ引っ張って
心臓の気持ちの代弁と言われても、「なるほど!」
と得心の行くような展開ではなかったかな。死人の
気持ちを勝手に代弁してる感じになっちゃってるし、
単に観客の興味を引く以上の意味は無かった気がする。
...
だけど、総じて非常に楽しめ、考えさせられました。
監督の前作『マネーショート/華麗なる大逆転』は
経済破綻の裏事情という頭の痛くなりそうな題材を
ユーモアたっぷりに切り捌いた作品だったが、
はたして今回も、政治という複雑で地味になりそうな
題材を、皮肉と笑いを散りばめ軽妙に描いていて見事。
それに今回はそこまで専門的な知識がなくてもついて
いけたし、群像劇のような作りだった前作に対して
今回はチェイニーという“キャラクター”を描くことに
集中した作りなので、そこも含めて観易かった印象。
大満足の4.0判定です。
<2019.04.05鑑賞>
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余談:
エンドロール後の映像で苦笑い。
ウルトラ能天気なセリフで映画は終わっちゃう
が、政治に無関心な若者が多いのは確かですよね。
県議選には行きましたか、皆さん?
近頃めっきり「誰に入れたって世の中良くならない」
という諦念に駆られてる僕も、一応は行きましたよ。
この映画みたいに、自分の預り知らないうちに
自分や自分の周りの生活を無茶苦茶にされてる
だなんてのは真っ平だもの。
肝心の911について触れてない
確かにチェイニー副大統領が黒幕だとは以前から聞いていたが・・・
イラク侵略は自身の石油関連企業、軍需産業の株価を上げる為に大量破壊兵器のCIAによるでっちあげを大義名分として起こしたというのが真実なんだろうが、イラク侵略するには "真珠湾攻撃"のような大事件が必要との事で911そのものを軍事作戦として計画したのではないか、もっともアフガニスタンではなく、何故イラクなんだ?とホワイトハウスのスタッフのなかでも強硬に反対があっという。チェイニー副大統領の映画だからジョージ・W・ブッシュ大統領のダークサイドは殆ど描かれていないが、ブッシュ家とサウジアラビア第二位の大富豪ウサマ家と付き合いが40年に渡ること、そのウサマ家から総額1500億円もの資金援助があったこと、問題は2000年の大統領選挙でブッシュ陣営がヒスパニック系黒人系日系人の選挙人名簿145000人余りを削除したことだ(投票できなくしたこと)こうしたインチキ選挙で当選したブッシュ大統領 まともにホワイトハウスにいなかったこと、ブッシュ政権そのものがめちゃくちゃであり、そもそもの911について触れて欲しかったですね
liberal-biased
あの時代アメリカ政治の事なら舞台裏までほとんど知らない事はないニュースジャンキーたることを生業としてた自分がなんとか「ああ、あの時ああだった」「アレね」とニヤリとするくらいのかなりヲタッキーな作りだけど、テンポもいいしエンタテインメントとして成立させるためのデフォルメも効いてて、liberal-biasedだとdoesn't sit well ではない自分は楽しめた。プロデューサーにブラピ様まで名を連ねてトランプ政権下でこの映画をメジャー公開させるアメリカはまだまだしぶとい。
"Greenbook" "On the Basis of Sex"とテンプレ優等生的な「社会派」映画を立て続けに見て感動押し付けられた気分の後だったからなおさら。
主役のチェイニーとリンはともかく端役の議員やプレスに至るまであまりにもよく似た役者(&特殊メイク)で、SNLのコント並みのハイクォリティ。出来が良すぎてそっちに気を取られてしまうので-0.5。
政府役職の政治任用か日本の様な硬直した官僚制か
クリスチャン・ベールの怪演再び。声が齢重ねたバットマン(笑)。存命の政治家の評伝をエンタメにしてしまう手腕凄い。ハリウッド民主党リベラル支持者の共和党ネオコン攻撃映画。最後のシーンのメッセージはイデオロギー関係無く今の米国社会の現実を想起させる。最後まで席を立たないで。#バイス
何とこれはチェイニーのアンソロジー!
ザッツ・エンターテイメント!
今作にたどり着くまでに、このエリアの作品は結構観てきたつもりだったが、ディック・チェイニーのことは知ってるようで何も知らなかったことがわかった。
勉強になるし面白いし激賞いたします。
クリスチャン・ベールもエイミー・アダムスも楽しそうでいいじゃないですか。二人とも最高です。この夫婦の愛情が、そして彼らの娘たちへの愛情が、その人間として当たり前の感情が、権力を握りイラク侵攻の引き金を引く狂気を際立たせた。
その他、サム・ロックウェルのブッシュはそこそこだったが、スティーブ・カレルのラムズフェルドが私的にはツボだった。
2016年のマイベストテンに入れた「マネー・ショート 華麗なる大逆転」に続き、テン入リ確実の傑作。今年のアカデミー賞は星を分けた感じだが、メイクアップ&ヘアスタイリング賞のみというのが何とも渋い。
深みもエスプリも足りない
ある程度の知識のある人(チョムスキーやボブ・ウッドワード、バートン・ゲルマンなどを読んだことのある方)には深みがなく感じるでしょう。
マイケル・ムーアのような棘や皮肉も少ない。
人間描写も皮相的で、感動もなく感情移入もできない。
期待を裏切る残念な作品でありました。
男の人生は妻で決まる?
参戦しなかった独仏に納得。
合法的犯罪者と見るべきか・・・
途中、めでたしめでたしでエンディングになるのだが、人類のためにそのまま終わってくれればよかったのに・・・・と思えた。
上映館が少ないのが残念。
心臓に悪そうな演出があるので注意。
こんな映画を作れるのは、さすがアメリカ・・・だが、諸悪の根源もアメリカじゃないかと思える。
高速道路を飛ばして観に行った価値はあったと思う。
なんか嫌だった
笑いどころもあるし、この事実は強烈なものだったし、クリスチャン・ベールやサム・ロックウェルやエイミー・アダムスが素晴らしいパフォーマンスを見せていたと思うし、細部まで現実味を持ったものに思えたし、いいところは探せばたくさんある作品だったけれど、なんか好きになれない、はっきり言ってしまうと嫌な映画だった。別に過激な悪ふざけが気にくわないとかじゃなく、むしろ面白いと思えたけれど、どことなく参考になったであろう某ドキュメンタリーの陰がちらついて、非常に軽い劇映画に見えてしまったような…
内容はかなり難しいと思う。ただ笑いたいだけというのであれば、おそらく面食らう。アメリカのことだし、それも残念すぎるアメリカの歴史を扱っているわけで、なかなかこれを見るためだけに色々と学ぶ事への抵抗は否めない。
チェイニーしかり、ブッシュ、パウエル、ライスってみんな似てますね〜...
チェイニーしかり、ブッシュ、パウエル、ライスってみんな似てますね〜。
まだ最近の、皆さんご存命の中でこんな風刺映画作れるアメリカってフトコロ深いですね。
面白くて興味深かったです。
ちょっと惜しい映画❗
星🌟🌟🌟🌟予告編は良かったけど、…突然若い頃の話になったりコロコロ場面が換わるので観ていてあんまり感情移入出来なかった❗副大統領の頃をメインにして回顧録のように若い頃の事を描いた方がまとまりがあって良かった気がする❗クルステャンベールの演技は凄く良かったのに残念❗内容自体も凄く良いので撮り方脚本のせいで見辛くなってる…惜しい映画でした❗ただイラク戦争や911の時の政府の内側が見れたのは良かったです❗また役作りもチェイニー副大統領ブッシュ大統領パウエル国防長官はじめ皆さんそっくりで良かったのですが…
ただの伝記としてなら
アメリカ国民に警鐘を鳴らす作品。
冒頭に「史実に基づくが、ディテールについては不明瞭」と、あるように大筋は真実なのでしょう。
そのために実在する人物のそっくりさんのオンパレード。
しかし近過去の単なる伝記ものの映画として観たら全く面白くない。
世界で最も強大な権力を持っているアメリカ大統領。
その選択を誤ったり、その権力を悪意を持った人間に委ねてしまった後の世界の悲劇を描いている。
そしてそれはまさに現在のアメリカそのものなのだ。
そう、この作品はトランプに対するネガティブキャンペーンなのです。
マッケイ監督は2つの大きなミスをした。
1.そっくりさんを大勢並べたばかりに伝記の色合いが濃くなってしまったこと。
2.ラストでディベートの最中に取っ組み合いのシーンを入れてしまったこと。国内が分断しているということを言いたかったのかもしれないが、全くの蛇足だった。
我々からすると、アメリカ人、しっかりしてよ、と思うばかり。
だけどラスト・ベルト・エリアやミッド・ウェストの人間はこの映画は観ないだろうなあ。
最後に、チェイニー夫人役のエイミー・アダムスは相変わらずナイスだけど、「人生の特等席」でC・イーストウッドの娘ミッキー役の方が彼女らしさが出ていて良かったなぁ。
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