「詩が好きならば」ビール・ストリートの恋人たち hyvaayota26さんの映画レビュー(感想・評価)
詩が好きならば
詩を読んで味わえる人はきっと好きだと思います。万人受けする映画ではないですが、ゆっくりと沁みてきます。
愛し合うふたりがかわいらしく、希望に満ち、輝いている。これから暮らす部屋で光を背に立つティッシュ。友だちと話すいつもと違う顔のファニー。いつか自分も感じた記憶を呼び覚まされる。音楽、衣装、美術も美しい。
主役ふたりが初々しくて良いのですが、脇役も魅力的。レジーナデイビスはもちろん、二人のお父さんたち、姉妹、友人ダニエル(a.k.a ペーパーボーイ!)、店員のディエゴルナ。もっとみんなのことを知りたくなる。
黒人の女性は白人男性からあんな扱いを受けてるのだろうか。人種と性別の二重の差別、何をしてもいいと思っている人の目。
お話として面白くしようと思えばもっと色々できるだろうけど、こういう美しいものを成立させるハリウッドの懐を感じる。日本公開されたのはムーンライトがアカデミー賞取ったおかげなのでありがたい。黒人主役だとあんまり公開されないからね。映画館で観られてよかった。
あの部屋どうやって住むんだ!というのは気になった。
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