「40年の時を経てブギーマンよみがえる!」ハロウィン だいふくさんの映画レビュー(感想・評価)
40年の時を経てブギーマンよみがえる!
1978年のオリジナル名作ホラー『ハロウィン』の40年後を描いた作品。『ハロウィンⅡ』やロブ・ゾンビ版のリメイクも出ていますが、本作が正式な続編ということになります。
ハロウィンといえば、マイケル・マイヤーズ通称"ブギーマン"!不気味なマスクで、無口に黙々と淡々と人を殺していく恐怖はかなりのものですがさらには、その無敵さが人間離れしすぎており、いったい彼は本当に人間なのかという疑問さえも出てくる殺人鬼です。
本題の前にハロウィンといったら、不安に掻き立てられるような名曲がありますね。本作もオープニングからしっかり流れるので、ホラーファンであれば否が応でも心が踊らされるシーンですね。ホントこの曲は素晴らしいです。
本作は、1作目で生き残った女性ローリー・ストロードとその子供と孫による三世代親子VSブギーマンといった構成となる形に。いや~、それにしてもローリーが強いのなんのって!ブギーマンへの恨みと共に過ごした40年間で彼女をここまで変えてしまったのかと。
映画自体は少し残念な作りに。全体的に何だかつながりが無いですし、無理やりな展開が多すぎるのです。特にマイケル・マイヤーズを調査するジャーナリストのデイナとアーロンは冒頭から多く登場し物語のカギを握る登場人物なのかっと思っていたら…。いったいこの二人何だったんでしょう…。(マイケルがマスクを手に入れるために用意されたキャラと言っても過言ではない。)
そしてあり得ないのが、ハロウィン当日に急にマイケルを輸送して輸送車が事故ってしまい見事、マイケル解放!ってちょっと間抜けな展開過ぎて、余りにも幼稚な発想じゃないですかね…。他にもかなり突っ込みたい展開が満載過ぎて、ジョン・カーペンター監督版の正式な続編と言うには、ちょっとお粗末すぎやしませんかね。
その中でも見どころはやはり、マイケル・マイヤーズの無言の無差別殺人でしょう。1作目はグロいシーンはなかったですが、本作では要所要所にグロさを出してます。殺されるターゲットは、完全に思い付きのように選んでいくのですが、ストロード一家の周りの人間(友人等)は、マイケルと偶然過ぎる出会いでしっかり殺されてしまうという…。
最後は、ストロード三世代親子VSブギーマン!どんな戦いになるのかって、ちょっとホラー映画でなくなってきました!どっちが殺人鬼なの!?思うくらいにこの親子が恐れもなく前のめりで攻撃するので、強いのなんのって。あれれ、急にブギーマン弱くない???って感覚。
う~~~ん、もう少ししっかり作ってほしかったなぁってのが観終わった感想。なんたって怖さが無い!これは少し肩透かしでした。