劇場公開日 2019年7月12日

「レッドフォードが築いてきたものがあらゆる表情や余白に宿っている」さらば愛しきアウトロー ぐうたらさんの映画レビュー(感想・評価)

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3.5レッドフォードが築いてきたものがあらゆる表情や余白に宿っている

2019年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

ロバート・レッドフォードがこれを機に俳優引退するという。残念ではあるが、82歳という高齢ゆえ、それも致し方ない。いやむしろ、自らの企画でこのラストムービーを仕掛けられたことを思うと、それはとても幸福で美しく、非常に気持ちのよい幕の降ろし方と言えるのかもしれない。

それゆえこれは、実話をモチーフとしながらも中身はまるっきり「レッドフォードによるレッドフォードのための映画」だ。ふとした瞬間に過去作の香りが漂い、あたかも彼が演じてきたすべての主人公がここに集約されているかのよう。最小限ながらどこまでも小粋で、無駄のない布陣も胸を打つ。

起承転結のメリハリやラストの盛り上がりに欠ける部分は確かにあるものの、本作の妙味はむしろ一瞬一瞬にこそ宿っている。これまでの映画の記憶が余白にぎっしり詰まっていることを考えても、若い観客にとってはこれをきっかけに彼の出演作に興味を抱く絶好の機会にもなるはずだ。

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ぐうたら
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