蜜蜂と遠雷のレビュー・感想・評価
全340件中、101~120件目を表示
去年観れた邦画で1番好み。
去年観れた邦画で1番印象に残ってるのがこの映画。「 のだめカンタービレ 」大好きなので、こういう音楽作品は元々好みです。 この映画の好きな所はピアノコンクールで残った4人の主人公たちに絞って繊細に描いている所。 演出がとにかく繊細ですごく好きです。 言葉より目や表情とピアノの演奏で、4人の心情を描く演出がずっと観ていたいくらい。 課題曲の中での宮沢賢治の「永訣の朝」が扱われるのも、個人的にピアニスト兼作曲家の加古隆さんの宮沢賢治の作品を野沢那智さんが朗読して加古隆さんの曲が流れるソロアルバムの中でこの「永訣の朝」が1番好きだったので、より作品が好きな理由にもなっています。 主演の松岡茉優 さんは、一昨年も 勝手にふるえてろ で1番印象に残った女優さんで、 去年もこの映画の松岡茉優さんでした。今回は「静」の演技が女優さんとしての振り幅の広さを感じて、演奏シーンも、役に合わせてピアニストが選ばれてるので、演技で演奏してる役者陣も違和感が全くなくて良かったです。 この映画での松岡茉優さんの「静」から「動」への流れもすごく好きです。 他の3人も、観たらわかる天才肌の人。 上昇志向の強い人。 コンクール出場の年齢制限ギリギリで挑む家庭のある #松坂桃李 さんの役も地味なようで「新聞記者」とは全く違うアプローチで映画の中に存在してる、それぞれの出場者役の俳優さんたちはみんな良かったです。 ◯脇を固める #斉藤由貴 さん。 #鹿賀丈史 さん。#平田満 さん。ベテラン俳優さん達もみんな良かったです。
クライマックス
2回目の鑑賞。小説は読破済み。 圧巻のクライマックス。 ピアノや音楽経験のない私でも、何か胸にこみ上げてくる、熱くなるような最後の演奏シーン。 これが音楽映画なのかと感じた。 そして松岡茉優のファンになった。表情が一つ一つ素晴らしい。
分かるけど贅沢を言いたい
恩田陸の原作の本の厚みを知っていると、贅沢なのは分かるけど、4時間、5時間の大作でもいいから見たかった。コンパクトにまとまり過ぎてしまった印象。もったいない… 2時間ものだと考えると良い
ヨコハマ映画祭にて
おいおい、映画終わった瞬間、これでいいの!?って思っちゃったよ、、終わりなの!?って… まずあんまり魅力的なキャラがいない、もしくは、キャラが魅力を出す前に終わっていた… だからもっと観たいと思えなかったし、誰かが何かを克服してもなんのこっちゃって。 唯一、松坂桃李演じる、市民代表の彼がよかったですな。モットーがわかりやすくて。他はもう天才の域だからなのか、わたしには理解できませんでした… 松岡茉優ちゃん、ああいう演技コンセプトなんだろうが、あまりにもあざとすぎないか??あんな子いたら、嫌われるぞ。新人賞とった鈴木央士に食われてる感がありました。彼のがキャラにハマってた。 そして、母親との回想シーンがまたかまたかと思うほど出てくるくせに、その重要性はあまりわからず…結局、なにがあったねん。 森崎ウィンはいい声だけど、たまに違和感…はまり役ではあったかも。 予告では、いったい誰が勝利するのかって感じだったけど、実際そこはさらっとしていて、序盤から明白だったんよな… そこがどうでもよくなるほどの物語があったわけでもないのに。 なんか、全くもって残念な映画だった。 原作を読んでいないわたしが悪いのかも、ごめんなさい。
原作未読。珍しく残念感のない松岡さん。
2020年は見逃していたこれでスタート。 恩田陸はデビュー時から追っかけていたが、最近は全然読めていなくて、今やファンですというのが申し訳ないような体たらくである。 ピアノやクラシックには疎い当方だが、小説では難しい音楽表現を実際の音で流せるのは強みだったかな。逆にいうと原作はそれだけ難しいことをしていたことになるのか。 逆に人物描写はちょっとずつ足らない印象か。 あそこでもしや「月光」かと思ったらやっぱりでちょっと嬉しくなる(『バイオハザード』で覚えたくちである)。 松岡さんは天才という役どころだけど周りに他にも天才がいるので、そこまで弾けてはいなかったように思う。ただ連弾シーンはエロスを感じさせて意表を突かれた。やらしいことしてないのにやらしいデス。そこは文句なしに素晴らしかった。
高校生の私には難しかったが
少し途中寝てしまった部分もありましたが、俳優陣の演奏のシーンに鳥肌でした。それぞれの個性が光ってて音色に表れてるような。何よりあの若手の男の子は誰だと思ったら広瀬すずがスカウトした鈴鹿央士くんでびっくり😳写真で見るより遥かに良くて、純粋そうな少年の役にぴったりでした。
コンクールを聴きに行った気分
コンクールを通じてのノミネータの葛藤や成長はストーリーではあるが本質はこの人達が奏でる音楽を聴く事にあった気がする。 背景を知って聞くからさらに、という事はあるのかも知れないが、ピアノを聴いているだけで涙が出るという経験を初めてした。 表現や解説のセリフは蛇足とも言えるが、わかりやすいと言えばわかりやすい。無くてもよかったかな。 役者の演技、特に松岡さんの表現力は凄まじかった。 最後の協奏曲の演奏はアユニD(BiSH)かと思った。
音楽が魅せる感動。天才達の友情と戦い。
【賛否両論チェック】 賛:天才達それぞれの珠玉の演奏の数々に、音楽が持つ魅力を堪能出来る。彼らの絆と戦いの行方にも注目。 否:どうしてもクラシックを弾くシーンの繰り返しなので、興味がないと眠くなってしまいそう。 夢を追い続ける4人の“天才”達。そのバックボーンや努力の仕方はそれぞれ違えども、お互いに刺激し合い励まし合いながらコンクールを戦っていく姿に、切磋琢磨とはこういうことを言うんだなと、思わず考えさせられます。 珠玉の演奏シーンはまさに圧倒されてしまいますが、それと同時に、 「世界はいつだって音楽で溢れてる。」 という塵の言葉のように、音楽という本当に儚いもので感動させられることが、少し不思議でもあります。 どうしても同じようなシーンの繰り返しではありますが、音楽の道を極める天才達の戦いの行方を、是非ご覧になってみて下さい。
天才ピアニストの話というより、栄伝亜夜トラウマ克服物語のようだった。
恩田陸の同名小説を、実写映画化。原作は未読。 ピアノコンクールの予選会に参加する若き4人のピアニストたち。彼らにはそれぞれの事情があり、苦悩と挫折、そして成功へと成長していく姿を描いた作品。 母の死をきっかけにピアノが弾けなくなったかつての天才少女・栄伝亜夜役に松岡茉優。 最後まで暗くて、ボーッとした感じで、演技力なのか、演出力なのか、どうみても天才ピアニストの感じがしなかった。 マサル・C・レビ=アナトール役の森崎ウィンは俳優としての成長が感じられたが、天才ピアニストの感じが今一歩。風間塵役の映画初出演の新星・鈴鹿央士は、天才ピアニスト感がでていたがおしい!もう一歩という感じ、でもこれから大いに期待できる。 天才ピアニストとして、お互い刺激しあって気持ちを高めていく描写、天才的魅力をもっと欲しかった。 栄伝亜夜トラウマ克服物語になってしまったのが残念。 ただ4人の俳優が、ピアノを猛練習したであろうと思えたことには拍手を贈りたい。
小説と併せて楽しみたい
原作が面白くて一気に読んでから、映画も待ち切れない気持ちで鑑賞。 亜夜のコンクールエントリー番号、小説では88が44だったので半分くらいの分量なのねと考え、割り切って観ることができました。 風間塵をはじめ演奏者は小説のイメージに合っていて嬉しくなります。どちらが先でもいいけど小説も読んで堪能したい作品です。
映画観てから原作読んだ結果
映画の内容は原作の2割程しか描かれていないと感じたが、映画だけ観る分には十分楽しめる。演奏シーンも素晴らしいし、2時間程度という限られたなかでうまくまとめてあると思う。 しかし原作の細かい描写があっての風間塵の存在感だったり、栄伝亜夜の葛藤だったりが生きてくる点は否めない。原作読んでから映画を観た人には物足りなさを感じるかもしれない。 とは言え先に原作を読んだ人も音楽は楽しめるし、あの風間塵の実写化、しかもまるで本から出てきたようなハマり具合で再現されているので、そういう視点では楽しめると思う。というか全体的にキャスティングがいい。ただ、映画には奏が出てこないので今思えばそこは残念だった。 本選の演奏曲、マサル(プロコフィエフ3番)と亜夜(プロコフィエフ2番)の曲が映画では逆になっていた。映画を先に観たもんだから、あたしのなかでプロコフィエフの3番(CMで流れていたあの曲)はどうしても亜夜のイメージになってしまっていて多少違和感が…(その他にも原作との違いは結構ある。) もしかしたら3番の方が大衆ウケするからという理由で逆にしたのかもしれないが、そうだとすると原作内で描写されていた'音楽で集客するには人気のある曲を選ばないと'というジレンマがそのまま表れているようで面白い。 映画を観て面白いと感じた人はぜひ原作を読むことをおすすめしたい。映画よりももっと泣けるし、音楽ってこんなに素晴らしいんだなと、とても幸せな気持ちになれるから。
ピアノの神様
松岡茉優が素敵です! もちろんピアノの演奏シーンが多いですがクラシックとかピアノが分からない私でも楽しめました。 雨音と遠雷、そしてピアノ。 個性的な4人のピアニスト。 ピアノの神様に選ばれるのは誰か。 そもそも芸術に順位をつけるのって難しい。 演奏シーンも本当に弾いてるみたいで感動しました。 最後にコンクールの結果をさらっと見せたとこも良かった。
音楽はやや難解
国際音楽コンクールでの4人の軌跡を追う。 天才3人と凡才のストーリーを上手く絡ませながら、 決勝までの行方を描いている。 原作は読んでいないが、ここまで音楽を聴かせながら2時間に纏めるのは至難の技だっただろう。どこを取ってどこを削るかの連続だったと思われる。 映像もイメージカットは非常にインパクトがあり、グレーディングにもこだわっている。 音もドルビーサラウンド7.1chにしてあり、臨場感が出るようにそれぞれの楽器ごとに収録してあるというのだから驚きだ。 最も重要な音楽のファクターは、藤倉大が作曲しているため、超絶かつ難解だと感じる。もう少し一般に親しみがあるメロディラインを展開しても良かった。プロコフィエフのピアノ協奏曲3番はプロコが日本に来た際にインスパイアされて創作されたものであるので、最後に持ってくるあたりは分かってるなーと思わされてしまう。2番は最も現代音楽感強めなので、親しみにくい感が出てしまう。むしろ個人的には1番の方が断然ゾワる。リストは一瞬しか出てこないし、もう少し古典的な曲も聴きたかった。 プロコフィエフは天才作曲家であり、ピアノ曲やバレエ曲も数多く残しているが、プロコの曲がここまでクローズアップされたのは本当に嬉しい限りである。 風間くんの木製のピアノや指から血が出るシーンは、脚色し過ぎで現実離れしているのでマイナスポイント。 キャスティングはよくできている。 あなたが世界を鳴らすのよ、は名言。
どこか俯瞰しつつ眺める情景
原作を読んだわけでもないので、予告編で勝手に想像しつつ観た映画。 結果、良い感じに肩透かしを喰らった。其々の中に潜んでいる情念みたいなものが、もっとぶつかり合うのかな?と思っていたのだけれど、案外ドライ。でも、それって物語的なものであって、その実この位に静かで切ないものなのだろうな、なんて思った。だから、物足りなさを感じつつも、結構な満足感を持って劇場を後に出来たきがする。決定的な所で言葉が少ないのだけれど、役者さん其々の動きで何かしっくり来ちゃったのですよね。音が言葉が魂に響く!って程ではなかったのですが、だからこそ腹に落ちた一本ではありました。 だからこその遠雷。
全340件中、101~120件目を表示