蜜蜂と遠雷のレビュー・感想・評価
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演奏シーンとても素敵
原作未読で観賞。
ピアノコンクールに挑むそれぞれのキャラクターや背景はやや薄いのかなと思ったけど、見せ場となる演奏シーンは映画ならではという感じで見応えがあった。映像も綺麗。
俳優さんが素敵で良きキャスティング。後に原作を読み、イメージに合った演技をされていてよりそう感じた。特に塵役の鈴鹿央士くん、とても良かった。
やはり少し物足りなさを感じてしまったのは、それぞれのキャラクター。
原作ほどの濃密さはないにしても、葛藤や成長をもう少し描いてもらえたらもっと共感し感動が出来たのかな、と思った。
全てが美しい映画
演奏も含む全ての「音」「光」「影」「色」「配置」「声」の大きさ、「表情」と「演奏」の躍動感。
全て完璧。
個人的に今年一番の邦画!
原作未読で鑑賞しましたが、気づくと自然に涙が溢れてました。
この迫力は映画館で無いと絶対に堪能できません!
ああ松岡茉優サイコー!末恐ろしい。
そして役者陣は全員良かった。新人の鈴鹿君は天才かも。
クラシック知らなくても良い
登場人物それぞれの楽しさと苦悩の両方、過去と現在が映し出されている。
主人公を軸にしつつも、ギフトの少年に影響を受ける登場人物たち。
この物語が小説だったことに驚き、映画として確立してることにも本当に敬意である。
不自然な部分はあまりなく、ピアノなどの楽器の演奏も心地よい。
ただ、これは映画館で見るべきと後悔。絶対に映像と音で圧巻されること間違いない。
個人的には松坂桃李の家族の音楽が好きでした。
良作に出会えたと思う。
雨音が音楽になる世界
天賦の才に恵まれ悩み葛藤しながら花開いていく若々しい「表現者」たちを音楽に包まれ堪能する。
とても難しい映像化が陳腐にならないのは音楽の持つ力なのか。最後の松岡茉優の演奏(?)にここまで揺り動かされ心震えるとは。
自分もピアノが弾きたくなる
音楽経験が一切無くても無性にピアノが弾きたくなる映画です。
映画自体は才能ある者たちの未来と限界、挫折そして復活を描いているわけですが、素直な感想はタイトルのとおり「これだけピアノが弾けたら楽しいだろうな~」でしたw
登場人物それぞれのキャラクターがしっかり分かれていて、音楽に疎くてもそれぞれの演奏の特徴や違いが自然と理解できる演出・構成になっているのは見事でした。
松岡さん、凄い。。。
原作(や脚本家)が素晴らしいのに、つまらない映画が出来る事は良く有るが?つまらない脚本(や原作)から素晴らしい映画化会社出来る事は無い、絶対にだ!と言ったのは?確かスピルバーグ。
素晴らしい。
本作は素晴らしい(=´∀`)人(´∀`=)
原作は序盤三分の一しか読まず、積読になったままだけど?
本作は、様々意見有るかも?だけど、上手く原作を映像化してます(原作の重厚さ半端無い!)。
最初から最後まで圧巻!!!
原作の中から飛び出で来た通り!の配役(斉藤由貴さんの役は、俺的に桃井かおりさんか秋吉久美子さんだった)。
ロングスカート/黒髪ボブ/タートルの長袖ニット!
そうそう、松岡さん、英伝さんイメージ通り( ・∇・)
ーーー
◯◯を辞める者は、ピアノ教室を開くか?趣味で楽しむか?全く辞めてしまうか?!
一音落とす者は去れ!てのは劇団四季主宰のお言葉だっけ?
音楽の世界で戦う者(と降りた者)のお話し。
素晴らしいです!!!
松岡茉優さんの代表作度】☆⑤
ピアノもオケも素晴らしい度】☆⑤
のだめカンタービレ見たくなった度】☆⑤
ミュージカル含めて俺は音楽映画好きですが、間違い無く!『俺の音楽系映画ベスト18』に食い込む一作。
素晴らしかった♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
映画館の音響の中で素晴らしい
映画館の音響のなかで、素晴らしいピアノ演奏の映画っていいですね。能力のない私にはわからないレベルのたかみを感じました。評価されるためにピアノを演奏するとは?が私なりに理解できました。とっても良かったです。もう一度
養蜂家に訊きました
(URLを記載したためにレビューを削除されてしまいましたので短く再録。コメント下さった皆さんごめんなさい)
映画を観ていてふと思ったのは
・ブリ起こしの雷
・雷が鳴ると米が旨くなる
この二つの言い伝えです。
この二つには科学的根拠もあり、また経験値から来る 理由ある言い習わしもあります。
それでは「ミツバチ」と「雷」の関係はなんだろう?
養蜂家に問い合わせしました。
【蜜蜂の分蜂】について ―
ミツバチは、巣が大きくなると本能が働いて住みかを脱出し、新しい世界に飛び出します。
分蜂した群れは行き先を求めて、不安の中でとりあえず近くの木の枝や軒先に。
養蜂家はその新しい群れを捕まえて新しい養蜂箱に入れてやる必要があります。
分蜂した新しい群れを捕まえるために=大人しくさせるために、養蜂家はミツバチが嫌う「水」を撒き、一斗缶を叩いてミツバチが嫌がる「大きな音」を出すそうです。
そうすると新しい群れは一塊になって鎮かになるのだと。
【分蜂とピアノコンクールの類似・隠喩】
映画では、雨(=水)のシーンが多かったですね。そして遠くから近づく雷(=大きな音)も。
そして鍵盤にミツバチが止まるカットもありました。
若いピアニストたちの成長と脱出。そして彼らの旅立ちと不安を見ていて、どこか「分蜂の“儀式”」に似ていると思った次第です。
・・・・・・・・
以上、養蜂家のサイトに問い合わせをして、養蜂の本も読んでみました。
で、ピアノですか?
指先から血が出るまで練習したこともある 僕きりんです。
新しい自分を巣作ること、そして新しい世界を掴むための音楽家の挑戦は、心身の流血を伴う。
ゆえに、あれこれと不思議に想いは及び、こころに触れてきてくれる映画でした。
子供の頃、蜂蜜を取りたくてミツバチに刺された きりんです。
CDを聴いていいる感覚。
ピアノを弾いている筈なのにピアノ演奏よりも周りの風景 背景がピアノと合わさったイメージ。 そこはとてもよかった。
でも。ピアノニスト感が感じられない。
感動したのは背景にある音楽に対して感動なのかな。と 思った。
ピアノ重視で鑑賞。
未読、俳優に特に興味なし、ピアノ重視で鑑賞。
なかなか4人もの演奏を一度に同じ曲で聴けることはないので貴重なシーン『春と修羅』は4人4様の演奏で興奮しました。
もっと適当というかなんとなくの映像なのかと思ってたので演奏シーンがしっかりしていておどろき。
演技と演奏の息がぴったりでコンサートに何回か行ったことのある金子三勇士さんと藤田真央さんのマサルと塵は本当の二人を見ているかのようでした。
ストーリーと演技が淡々としている分ピアノの感情が溢れ出ていて素晴らしかった。
2時間余の映画で1人ずつの演奏シーンは短いんだろうなと思ってたけど本のファンも俳優のファンもピアノのファンも納得の絶妙なバランスだったのではないでしょうか。そりゃカデンツァはもっと聴いていたかったけど。
パンフレットも読み応えたっぷりでした。
この映画ではサントラではなくインスパイアードアルバムというのが4人それぞれで出ていて、2枚買いたいと思っていたけど4枚とも購入決定。
期待外したらどうしようとちょっとこわかったけど観てよかった。
文学性を映像表現で唯一無二の作品に、平等にあたるスポットも好み
正直、期待をしていた訳ではなかった。愚行録も劇場で観ていたが、重苦しくて仕方なかったから。そんな一抹の不安を蹴飛ばす良作だった。
まず、音楽映画に留まらない人間ドラマが繰り広げられていたことである。主軸の4人のピアノマンにスポットを当てながらも、彼らを支える人たちを隔てなく当てることで、その厚さを生み出している。タイトルに含められた意味が機能するように、寡黙な亜夜を導くような存在が陰と陽で照らされる。他の2人のピアニスト、支配人、調律師など全ての人にドラマを感じる。次に、演奏シーン。本格的な演奏はプロとの合わせ技らしい。そんな、人間ドラマに全く引けの取らないからこそ、火花散る熱き戦いに心が震える。
繊細さと大胆さを兼ね備えたスタリッシュな映画。文学的な良さを映像表現の特長で魅せる圧巻の1本。また観てもいいかも。
原作を読んで出直してきました
原作を読んで再鑑賞のレビューです。(2023/3/21)
2年前、原作どころか、内容も知らないまま観た結果、内容についていけなくて、もう二度と観ないだろうなとすら思っていました。
でも、ずっと気になっていました。最近になってようやく原作を読みました。
感動しました。
境遇も内面も異なる4人のピアニスト達が苦悩や葛藤を抱えながらも自分の音楽を追求し、新たな境地を切り拓いていこうとする姿に心が震えました。
世間の評価とは別の次元で自分自身と闘い、4人が互いに影響し合っている。
スター、異端児、元神童、努力家
彼らの生い立ちや一人ひとりが背負うも物をわかった上で映画を観ると感動もひとしお。
特に「生活者の音楽」を掲げる高島明石から滲む静かな情熱が胸を打ちます。
夫として、父として、社会人として、そして、音楽家として…コンクールに臨む重圧。演奏後のやりきった表情。遠くから天才達を見つめる眼差し。彼らとの違いを目の当たりにするのだけれども、そこで区切りを付けるのではなく、音楽への想いを新たに彼の道に光が射すような温かい気持ちになりました。
“世界が鳴ってる”
初鑑賞時は気にも留めなかったこの言葉ですが、今考えると、塵や亜夜は本当に凄い事をやろうとしているのだなと思います。
世界は音楽に溢れてる。
でもそれを聴く事が出来るのは天才の中でもほんの一握り。
凡人の私には別世界なのだけど、世界が鳴らしている音を感じようとする気持ちを止めたくないなと思いました。
最後に…
原作を読んで映画の印象が180度変わりました。原作を読んだ事で、ようやくきちんとこの映画に出会えた気がしてとても嬉しいです。
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以下、初鑑賞時のレビューです。(2021/2/11)
素敵な音楽に出会えるのでは!と期待して観たのですが、映画の中に入り込めませんでした。音楽は思っていたのと違ったし(あくまで私が思っていたのと違っただけであり音楽が悪かった訳ではありません)、主人公にも共感できませんでした。
誰もが知ってるクラシック曲や、心にガツンと響くような旋律を期待していたのですが、ほとんど知らない難しい曲ばかりでした。格調高いピアノコンクールが舞台なので、万人受けするわかりやすい曲は使えなかったのかもしれませんが、1曲くらいはキャッチーなメロディを聴きたかったなというのが正直な感想です。
主人公にも感情移入できませんでした。なぜあんなに不安げなのか。母の死を乗り越えられていないからなのか。スランプの時期だからなのか。
ピアノを辞める覚悟で臨んだはずなのに、なぜ直前で逃げようとしたのか。でもまた戻ってきたのはなぜか。雨の中のあの黒い馬は何を意味しているのか。原作未読の私には色々謎だらけでした。でも、わからないからこそ天才の持つ感覚や苦悩の複雑さを感じる事ができたのかなという気もします。
良い部分もありました。月夜の連弾シーンは印象的です。ピアノで語り合ってる感じがして、これこそが音楽の素敵な所だなと思います。
コンクールに臨む4人の関係性も素敵だなと思います。ライバル同士なんだけど、それ以上にお互いが無くてはならない存在で、いい意味で響き合っていると感じました。
春と修羅のカデンツァも4人それぞれの技術や心情がよく表れているなと思いました。
音を楽しむ=音楽 なんだよね。
映画館で観たかった作品、時が経ち上映期間も終了してしまい観れず、レンタルになったのも知らずにいました💦ふとレンタル店で立ち止まった目の前にあった、この作品。
そういえばと思い、レンタルして早速鑑賞しました。
映画館で上映していた頃の観たい気持ちももう、ちょっと無くなっていたので、軽い気持ちで良い作品だと良いなくらいで観た数分後には、もうどっぷりと浸っていましたよ。
最初から楽しそうにピアノを弾く少年や、母親を失ってからピアノが弾けなくなってしまった主役、名門校在学中の秀才や家族に応援されて生活者の音楽を届けたいという思いで参加する父親。
その主に4人それぞれが、ピアノ素人の自分にとっても、計り知れない程の腕(指!)を持っているのだとは、この素人目でも充分理解出来る。
でも、途中までは、なんとなく普通のコンクールの様子と、主役達の過去や葛藤、練習風景を描いた作品ではあるのだけれど、、なんだろう、最終選別⁉︎の前の、オーケストラとの音合わせで指揮者として、鹿賀丈史が出てくる辺りから、ガラッと空気感が変わり、緊張感とこれから起こるであろうとんでもない風景が予想されるのですよね。
皆んなが天才的なピアノ演奏する事は言うまでもないのだけど、それぞれの過去や想いがピアノの鍵盤を打つ指にガッツリと降りてきてるんですよ!
音合わせの時に異常な空気感を漂わせていた、あの指揮者が自分の指揮するオーケストラとピアノが合っていると感じる瞬間のあの笑みは、観ているこっちをも気持ち良くさせてくれるのです。
何が良いかって、最終的に残った天才達は、相手を蹴落とそうとするのではなく、お互いが良い演奏が出来るように助け合っている様子も観ていて、なんか良かったなぁ。
劇中の終盤、母と娘でピアノを弾いている中で、音を聴きながら言葉で言い表し、鍵盤をたたくと、それが徐々に音楽に変わるシーン、母の優しさと音楽の優しさがシンクロする所はとっても良かった。
また、3人で寒空の海を走るシーン、遠雷を見ながら何を思ったのか、、雷の音も蜜蜂のはばたきも彼らにとっては譜面に描き落とせるものだし、生活の中や自然の中にある全ての音は、それぞれが重なると音楽になるのですね。
楽器や音は好き、だけど音楽に携わってこなかった自分にとってもこの映画や他の映画を観て音を楽しみ、ずっと音楽が好きでいたいな。
と思わせてくれる作品でした。
見終わったあと、月が出ていたら
ドビュッシー ベルカスク組曲 月の光
を聴きたい。
個人的にはオーシャンズ11の同曲も好きです笑笑
蜜蜂と遠雷、オススメです。
ピアニストの卵達の苦悩と喜び
選ばれし才能と環境に恵まれた若者3人と独学で演奏家を目指す30歳の青年を中心に、大きな音楽コンクールで生まれる様々な物語を素晴らしい演奏と共に味わえる音楽作品。
演技も音楽もとても良く、どんどん物語に引き込まれていき、山場のシーンでは主人公に「だめーっ」と手に汗を握って応援してしまった(笑)。
考察?は苦手ながらも
原作未読で映画鑑賞。
蜜蜂と遠雷…どこでこのタイトルになるのか見つけ出せませんでした💦
最初の松岡茉優の色んな表情は何かにつながるんでしょうけど、わかりませんでした💦
松坂桃李のみんなにも届くピアノ演奏が素晴らしかった。
松岡茉優の背中を押し、それが他の演奏者にも連鎖する。
プロを目指す方々はやはりたくさんの努力してるんですね😊
プロの方にも響く演奏!
私も平凡ながら今以上を目指して努力しようとほのぼの感じました😊
原作をここまで映像化したのは立派
原作がピアノを弾かない者には少々疲れるくらいに内容が詳しく濃かったので、その点映画は簡素化されて良かったものの、話が端折られたかなという気がしないでもない。多分これがギリギリの簡素化だったのかな。ピアノの音、演奏を実際に聴けたのは何より映画化のおかげだ。
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