蜜蜂と遠雷のレビュー・感想・評価
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役者陣は凄く良かった
この石川監督てポーランドの名門ウッチ映画大学に留学して演出学ぶ(wiki)って。前作は"愚行録"これも直木賞。
原作#恩田陸
原作は2016下半期直木賞・2017本屋大賞のダブル受賞作。
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蜜蜂と遠雷けっこう番宣してましたねー。
個人的に1週前公開のフランス映画"パリに見出されたピアニスト"とのピアノ映画対決🎬
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さて原作を調べると纏めるための改変とか色々あり、なんなら118分で4人の群像劇て。。
"物語中の音楽"という現実化が難しい題材(しかも天才がいっぱい)をよく纏めた方かも。
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そして、宮沢賢治"春と修羅"。
wikiだと自己規定、自己宣言を伴った内容で、情景描写・心象風景、内面と外面、光と影、といった対比が特徴だと。内面の変容と内面の変容を外から見る別の視点があり、難解。
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まさにそんな感じの映画だったが、説明セリフとピアノ演奏、役者陣で一般受けしやすいようになんとかなっている。
自分としてはイマイチ。話の目的地が何処か?はっきりせず進む。
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映像★★★☆☆綺麗だった。前作も撮影をピオトルニエミイスキという方がやってるみたい。手持ちカメラの揺れ😣と色調が印象に残った。演出面では心象風景というか内面描写がしつこかった→🐎
音楽★★★☆☆ピアノ部分はプロ。ノリの良い曲は無い。テクい曲が多い。ピアノ1音トゥーン♪でなんか振り向いたり、それっぽい雰囲気出す感じが多くて飽きた。それまで普通に弾いてるのでラストのカタルシス弱い。
内容★★☆☆☆かなり台詞での説明、心情吐露が入る😔タイトに纏めたいはずなのに妙にテンポ悪い回想入る。なのに、目的、解決とも何に立ち向かって何故解決したか分かりづらい。
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森崎ウィンは最高すぎた。蜜蜂には伸び代めちゃくちゃ感じるが、、テンポとノリの良さとパリの華やかさで"パリに見出されたピアニスト"を推薦
素晴らしい。
間の取り方のうまい監督さんだなと思う。
映像、セリフ、動作、感情。
すべてが美しい。繊細。
劇中に出てくる文字情報の書体、文字組みまで美しい。
松岡茉優さん、素晴らしかった。
彼女を素晴らしいなと思ったのは、
「部長!」と迫る元気なOL役のCM以来。
それが彼女の初見だったから、
久々に素敵だと思えて、とてもうれしい。
ひとつ残念な点。
松岡茉優のラストの演奏シーンで、
斉藤由貴に設定回収をさせるシーンを挿入しないでほしかった。
演奏シーンが素晴らしかっただけに
一気に見せてほしかった。
ただそれは瑣末なことで、
映画はとても繊細で素晴らしいものでした。
月光のなかの連弾の美しさ。
画としても、時間経過を伴った映像としても美しい。
それを実現するのは難しいことだと思う。
いろんな軸から俯瞰で見えているということかな。
この監督さんの次回作も見たい。
原作知らなければ
4人の演技の天才が魅せるピアニストの苦悩
この映画の魅力
素晴らしい
原作は未読です。
普段は絶対に観ないジャンルなのですが、なぜが気になって仕方がなく、とうとう鑑賞してきました。
今はただただ自分の勘を褒めたたえるばかりです。
素晴らしかった。まずこの言葉が出てきます。
ピアノもクラシックも全く縁がない日々を過ごしてきましたが、そんな素養皆無な私でも大変に楽しめました。
まずメインのピアニスト4人組を演じる役者さんが皆さん良い仕事をしていらっしゃいます。
特に栄伝亜夜役の松岡茉優さん。陰のある女性を見事に表現されていました。それに加えて声がいいですよね。「ほらできた」で打ち抜かれました。
本戦のピアノ演奏には感動して、涙腺が緩んでしまいました。これまでの展開があってからのあの演奏は本当にずるい。最後の拍手もずるい。
ピアノの良し悪しはよく分かりませんが、演奏を担当されていたピアニストの方々、皆さんすごく良かった。耳が幸せでした。
音楽系、それもクラシックとくれば、演出の方は相当悩んだのではないでしょうか。その集大成もあっての、あの感動だと思います。
タイトルから映像から演奏も音も、何から何まで美しい体験でした。
クラシックには全くといっていいほど興味がなかったのですが、この作品のせいでプロコフィエフをあさる始末です。
鑑賞後には感動をそのままにパンフレットを買って、書店に直行して原作も購入しました。今は、アルバムはCDかダウンロードか悩んでいるところです。
原作者と同じく「よくこれを映像化しようと思ったな」と呆れる気持ちもありますが、映像化しようと思ってくれて本当にありがとうございます。
注意点としては、英語で話す場面が多いので、字幕が予想以上に出てくる事です。ご年配の方、視力が弱い方はご留意ください。
ピアノも映像もとても綺麗
美しい
観終わった後に拍手したくなりました。
栄伝亜矢に恋💛
恩田陸の原作は、音楽そのものを描いたものだ。小説では実際に音楽を聴いているようなリアルな表現が魅力であったが、映画では実際の演奏でその魅力を伝える必要がある。ピアノの演奏シーンは素晴らしいものがあった。四人の個性的なピアニストたちの姿勢や指の使い方、熱中の仕方などがよく描き切れていた。「春と修羅」では曲調の違いも良く出ていた。
これは音楽の魅力を伝えると共に、若き天才たちの人間ドラマでもある。内面まで深く描くことはできなくても、個性の違いと物語の中での役割はよくわかるように丁寧に作ってある。また、栄伝亜矢の「再生」を話の中心にしたいという意図はいいと思うが、四人を同じ重要度で描いているため、一人一人の印象が薄くなり「再生」のインパクトも弱い。本来なら四人が絡み合うことによって、より高い次元に達する姿を描くのが正解だろう。他の三人は引き立て役として、栄伝亜矢をメインにした話の展開にすればスッキリして映画としての完成度はあがったかもしれないと思う。
音楽素人でも
音に包まれる快感
自信、迷い、解放感、楽しさ、発見。 無限に広がり続ける彼らの心情が...
玄人向け?
原作未読。
俳優陣の演技は良かったように思いますが、話に抑揚がなく、私自身が音楽にも造詣がないため眠くなってしまいました。音楽主体の映画です。ストーリーは二の次のような感じ。
主人公が挫折した理由自体も明かされず(母親が亡くなったから、というのだけが理由なのでしょうか…だったらなんでトラウマに…?)立ち直った動機も曖昧でよく分かりません。
駐車場の謎のピアノはどういうことなのか…?
全体的にセリフが少なく、雰囲気で感じろ、わからない奴は置いていく、みたいな感じでした。
玄人向け映画という感じなのでしょうかね。
最初と終わりに出てきた雨に打たれる馬のシーンの意味が未だによく分かりません。
原作未読の人、そして音楽の知識がない人にも、もう少し親切に作ってくれたらなぁと思いました。2時間なので難しいとは思いますが。
音楽系ならのだめの方が分かりやすくて好きかな。
ドラマですが笑
音楽コンクールも大変だね
ひとり2時間必要
春と修羅まではめちゃくちゃ退屈だった。説明的なセリフで導入って邦画にありがちだなとか、脇役のキャラ設定がステレオタイプだなとか、マサルと塵の絡みはないのにいきなり海に行くんだなとか、よけいなことばかり考えていた。
原作でも、「春と修羅のカデンツァ」は前半のかなり重要な部分だと思うので、一次予選を駆け抜けていきなりこれとかもったいない!と思う。このシーンに至るまでの様々な描写あっての、春と修羅なのに。
でも明石のカデンツァが音楽として聞けたのはすごく嬉しかった。同じ曲の即興でもあんなにバリエーションがあるとは。本場のクラシックの世界でもそうなんだろうか。明石は個人的に一番思い入れのあるキャラなので、菱沼賞をとり、「生活者の音楽」が認められるシーンは映像にしてほしかったな…と思う。
後半、亜夜に焦点が当たり始めてからは集中して観ることができた。演奏シーンは魅力的だし、たまにこぼれる素の笑顔は天才ぽかった。指揮者にちょっと癖があるので、それぞれの「思いを理解されないこと」と「自信を持ちきれないこと」を描くことができていて、中でもマサルには結構共感してしまった。
2時間の映画にしようと思ったら、すごくよくまとまったんだと思うしいいんだけど、原作を知っているとやっぱり物足りない。創作には、小説だからこその魅力と、映画だからできる魅力があるんだと思うけど、私はこの話は小説の方が好きだな。
4人にフォーカスとか無理があったんだな、ひとりにつき2時間の映画にする必要がある。もしこの監督がやってくれるならとても観たい。
最後、亜夜がコンチェルトをやりきって、晴れやかに世界の音を聞いているシーンで終わるのは、蛇足感がなくてよかった。
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