「キレイな映画!」蜜蜂と遠雷 アンディぴっとさんの映画レビュー(感想・評価)
キレイな映画!
ピアノを習ってもいなかったし、クラシックにもあまり興味が無いので観ることは無いだろうなあと思っていた。松坂桃李を最近インパクトの強い出演作で観ることが多かったので、この映画は「私の観たい松坂桃李ではない」などと勝手に判断して観ていなかった。
撮り溜めた映画が少なくなってきた為、話題の映画だったし、観てみよっかな、てことで観たら、、、良かった。すごく良かった!優しい会話と(マサルの友達は少しキツかったが)音楽と、美しい映像。亜夜の幻想で雨がよく描かれていたけれど、とても綺麗に感じた。幼い頃の回想で亡くなったお母さんとの楽しそうな連弾も、月を眺めて塵と連弾するシーンも、とても穏やかな優しい気分にしてくれる。
私の観たい松坂桃李ではなかったけれど、こんなに普通の柔らかい人も演じられる松坂桃李、新たに加わった、「私の観たい松坂桃李」です。
コンクールの結果は最後に表示されるだけ、結果は重要ではない、それぞれが自分を乗り越える、この映画の表したいことですね。
原作も、私の好みのジャンルではないので読んでいない。でも読んでみたくなった。浜辺で5人の経緯もわかるのかな?映画では蜜蜂が塵の練習用の木のピアノに貼られていた絵でしか出てこないけど、読めば「蜜蜂と遠雷」の所以がわかるのかな?やはり読むべきですね!
コメントありがとうございました。うわ、読んだんですね。いいな、って俺も読んだけど。おっしゃるように、塵と亜夜が中心なんでしょうね。塵がホフマン先生から「探せ」と言われているのは、亜夜のような人ですもんね。
あと、原作は、ホントに行間に音が響いている感じ、しませんか?(ピアノ弾かない俺が言うのもなんだかなあ、ですが)
今晩は。
ちょっと、長い小説ですが、とても面白いので、あっという間に読めます。私は、小説と映画は別物と考えているので、”原作と違う!”という映画レビューは好きではないのですが(だったら、映画観なくて良いじゃない!)、今作品もそのようなスタンスで観ましたね。
では、又。
> でも読んでみたくなった
上下巻の大作ですが、原作も面白いと思います。是非どうぞ。
映画は、亜夜の再生、その触媒になる塵とマサルという点と、天才3人と普通の人明石の対比だけに焦点を絞り込んだ脚本になってますが、原作の中心は塵かな。音が聞こえてきそうで楽しいですよ。