「この作品が、文学から出ていることに驚嘆しました。」蜜蜂と遠雷 お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)
この作品が、文学から出ていることに驚嘆しました。
素晴しい音楽と、それを演じる人たちの熱意を楽しませていただくことができました。
松岡サンも松坂サンも抜群の演技を見せてくれますが、なにより16歳の天才・風間を演じる、無名の鈴鹿央士の演技こそが、鳥肌ものでした。
コンクールの準決勝のテーマ曲、これを各人の演奏ごとに通しで聞くことができたなら、きっと、もっと嬉しかったと思いますが、映画は「2時間という枠」のある芸術なので、やむを得ないのでしょうねぇ。
音も映像もない、ただ文字だけを並べることしかできない芸術である文学の世界から、こんなに芳醇な傑作が産まれ得たことに、身震いするしかありませんでした。
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