「原作が好きな人にはがっかりかも。ただし良い改変箇所もあるので賛否両論。」蜜蜂と遠雷 Yumescoux People’s Concilour Pさんの映画レビュー(感想・評価)
原作が好きな人にはがっかりかも。ただし良い改変箇所もあるので賛否両論。
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自分は藤倉大さんが「蜜蜂と遠雷」の架空の課題曲作品の音楽を担当することを知って、原作を購入し読みました。
原作はクラシック音楽に関する調査が非常によくできており、素晴らしいなと思いました。ぼくは作中だと奏ちゃんが好きです。
さて映画では…あれ、奏ちゃんどこ?
といった感じで自分の好きなキャラクターが映画に出てなかったり、原作にはないシーンがたくさんあったりと「はぇ〜すごく解釈違い…。」って感じでした。
ただし、原作ではマサルが結局、1次から本選まで何の気苦労もなく、まぁせいぜい女の子と遊んだ程度で優勝をかっさらっていった、いわゆる「モノホンの天才型」として描かれている(もちろんそれはそれで、元来、芸術分野における天才とはそういう悪魔的な性質を少なからず帯びているので、ある種、非常に皮肉的というか、写実的で、鋭いなぁと思い、そっちも良いのですが)のに対して、そんな天才でも指揮者にいじめられたりして悩むシーンを挿入したのは、まぁそれはそれでマサルに対して感情移入ができて良い改変だったなぁと思いました。
だからまぁそういう意味では原作にはない改変が多数見られるので、自分のようにそういうのに対して耐性がない人には絶対におすすめしたくないです。原作を読んで奏ちゃんを推そう。(布教)
またそういうのに耐性があり、その違いを楽しめる人にはとてもおすすめです。奏ちゃんは良いゾ。(布教)
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