「何回かみると評価がかわるかも」蜜蜂と遠雷 まりもんぬさんの映画レビュー(感想・評価)
何回かみると評価がかわるかも
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それこそ風間のように、何度か観賞すると良さがわかってくる作品なのかもしれません。初見では△という感じです。
どうしても原作とくらべてしまいました。自分のなかである程度イメージができていたから余計に。。。
作品においてキャラクターを重視するタイプなので、キャラクターの登場有無や性格改変は特に気になりました。奏や綿貫先生がいないこと、三枝子が他キャラの役割まで引き受けたゆえに異なる印象であること、小野さんが過度にいじわるになっていたこと等々。
独特というか、なかなかスローな盛り上げ方だったためか、すこしやきもきしました。原作は亜夜が早々に開花してどんどん神格化していくイメージだったのですが、映画だと...「ピークを絶対に1ヶ所に持ってこないとダメ!」みたいな空気が伝わってきました。短時間でカタルシスを味わってもらうためには仕方がないのかな。
もちろん楽しめた部分もあります!
亜夜、風間くん、明石、田久保さんはイメージ以上のはまり役でした。あと斉藤由貴さんの英語にしびれた!
そしてやはり実際に音が聴けるのは映像ならではの醍醐味でした。ラスト、"万雷"の表現が見事でした。
映画館を出たあと、身の回りの様々な音や音楽がよく聴こえるようになりました。すこしだけ作品との境界線に立てたような気がしました。
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