劇場公開日 2019年10月4日

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「神の息吹が感じられるレベルで競い合う若者たちの姿はそれぞれに美しい...」蜜蜂と遠雷 悟空さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0神の息吹が感じられるレベルで競い合う若者たちの姿はそれぞれに美しい...

2019年10月20日
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神の息吹が感じられるレベルで競い合う若者たちの姿はそれぞれに美しいものだ。観ながら、この高みはどんな芸術でも、サッカーでも卓球でも同じではないかという気がした。純真に努力を積み、目標に向かって頑張っている全ての人に勇気を与える作品だったと思う。天才というのは所詮努力の結実であるからだ。新人鈴鹿央士の演技は途方もない傑物そのもののはまり役。鹿賀丈史が渋くて良かった。斉藤由貴の英語ふにゃふにゃ。映画の後で小説上下を読んだけど、原作よりむしろ良い。原作は下巻が冗長、三次予選間引くべき。映画では指揮者小野寺が亜夜の鍵盤をボーンと叩くエピソードが造られていたが、良かった。この映画は成功していると思った。

悟空