劇場公開日 2019年10月4日

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「製作陣は「指揮者」の役割を理解していたのかが疑問」蜜蜂と遠雷 ひのきさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0製作陣は「指揮者」の役割を理解していたのかが疑問

2019年10月16日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

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大会本選のオーケストラの指揮者が演奏陣に対して全く「指揮」をしていなかったのがとても気になりました。
大物俳優を起用している様ですが、彼は指揮者の仕事が何なのか把握していないのではないかと思わざるを得ない程のメトロノーム振りでした。
利き手でタクトを振りリズムを取るのは分かるのですが、何故反対の手でハンドサインを出さないのだろうと鑑賞時終始疑問でした。
本物の指揮者の様にオーケストラの演奏陣全員の譜面を暗譜しろとまでは言いませんが「役者」ならそれこそ「演技」でハンドサインを出して指揮者を演じることができるのでは?と思いました。
ハンドサインを出さない指揮者はリズムを取るだけのメトロノームで代用できます。
彼の存在のみが一番の疑問です。

ピアニストの方々は皆さん素晴らしかったです。
重箱の隅を突つかせていただくなら、ステージを歩いてきてピアノの前に立ち、お辞儀をしてから椅子に座って演奏を始めるシーンですが、小ネタ的な感じでどなたか一人でも良かったので(それこそ端役の方など)椅子の高さを調節するシーンを挟んでいただけたら「クスッ」とできました。

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ひのき