劇場公開日 2019年10月4日

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「音のパフォーマンスの高さに圧倒!」蜜蜂と遠雷 ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0音のパフォーマンスの高さに圧倒!

2019年10月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

音の洪水に飲み込まれるかと思った…
ε-(´∀`; )

あっという間の2時間。
私の中では1時間くらいに感じました。
それほど音楽の海に溺れていたってことか…(°▽°)

流れ出るクラシックの旋律に、研ぎ澄まされて、ずっと音が頭の中で鳴り響いているかのようでした。
この感動は映画館でしか味わえない!
広いホールで音の響きを堪能できてよかったです(๑>◡<๑)

皆さんの感想にもあるように、この映画の半分はクラシックの響きのみ。
普段クラシックを聴く人はもちろんですが、全然聞かない人でも、彼らの演奏の素晴らしさに聞き惚れてしまうこと必須!
4人の弾き方がまるで違うので、それぞれの音の世界を想像しながら観れました(^^)

中でも、松岡茉優さんのピアノは素晴らしかった!
始めは、暗闇の中で1人でポツンと弾いている感じがイメージされたけど、後半で一気に花開いた瞬間、溢れ出る音の旋律に震えが止まりませんでした!
彼女自身が実際に演奏しているシーンもあるので、より一層リアルな世界を体感できたのは事実!
自分の過去に押しつぶされそうになりながらも、自分の中のトラウマとなっている殻を破ろうとする、その努力に拍手したくなりました。
感情の起伏が激しい難しい役どころでしたが、松岡茉優さんだから、ここまでのクオリティになったと思います!
普段おしゃべり付きでハロプロ好きなイメージが一切感じられない、その真逆な雰囲気が素晴らしかったです(°▽°)

そして、今回新人だった、鈴鹿央士さんの神童の役どころも素晴らしかった!
彼のクリクリとした目はまるで子ども。
でも、一度ピアノを弾いてみれば多彩な音の旋律が次々に生まれるという、予想を遥かに超えた奇跡の逸材を見事に演じています。
天才を想像させるような独特の雰囲気が、彼を覆っている感じ。
周りの役者の方に全く引けを取らない、その自由で幸せそうな世界観がとても良かったです(๑>◡<๑)

こうしてみると、音楽の映画って、その役者さんのパフォーマンスの高さが、演奏の巧さに繋がっている感じがします。
演技がうまければ上手いほど、ピアノの音もクオリティが上がってくるのかもしれませんね。

2人の話ばかりでしたが、もちろん松坂桃李さんの優しい雰囲気も、森崎ウィンさんの優等生な姿も役にピッタリ!
4人の役者さんの演技力の高さが、この映画の完成度をここまで高めているように感じました。

素晴らしい映画をありがとうございます!
久しぶりに、たくさんのクラシックが聞けてとても充実した時を過ごせました
(*´∀`)♪

ガーコ