「立ち上がって拍手したくなる」蜜蜂と遠雷 nさんの映画レビュー(感想・評価)
立ち上がって拍手したくなる
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蜜蜂と遠雷、この作品は予告だけでビビっときて必ずみなきゃ!と思って意気込んで足を運びました。
本当に素晴らしかったです。4人のピアニストが魂を捧げている演奏は勿論、映像美にも思わず息を呑みました。薄青く霜のかかったような世界が栄伝亜夜を包んでいて、スムーズなカメラワークも好みでした。2時間だけでは急ぎ足になる箇所もありましたが、言葉にせずともひしひしと伝わる登場人物の思いがあり、役者さんも素晴らしかったです。
春と修羅はそれぞれの曲へのアプローチの仕方が「うわ〜〜!わかるわかる!」と解釈一致しすぎていてにやけてしまいました。明石さんの演奏が大好きです。
松岡さんが演じる栄伝亜夜が震え声で「わたしは……」と言ってから泣く場面でぐわーっと苦しくなりました。最初から最後まで洗練された音で溢れています。映画が終わった後は周りの音や声にしばらく耳をすませていました。
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