「役者の演技は見応えあるけど、原作と比べると残念・・・」蜜蜂と遠雷 こ~さんの映画レビュー(感想・評価)
役者の演技は見応えあるけど、原作と比べると残念・・・
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原作のファンで、この映画を楽しみにしていたので、初日に見に行きました。
それぞれの役者さんの演技は見応えがあって、全般的に良かったと思います。
一方で、映画という限りある枠の中で、それぞれの原作を映画でなぞっていくのは難しいと思いますが、原作の中でもっとここの部分を表現して欲しかったというところが映画では薄く描かれていて、残念でした。
あと、映画ということで期待していたのが、原作の小説の文字の中から聴こえてくる音楽でさえ、とても重厚でピアノとオーケストラの協奏する様子が鮮明に描かれて、文字から素晴らしい音楽が聴こえてくるため、なおさら映画の迫力からはもっとすごい音楽が聴けるのかなと期待していましたが、私が期待を大きく持ちすぎてしまっていたのか、さらっと流れてしまった印象があり、期待外れで残念でした。
その他、小説では風間塵が野性的で本能的な才能を持った少年で、原作のイメージで映画を見始めましたが、風間塵役の鈴鹿央士さんの演技は、また原作の風間塵と違った個性的で印象的な演技で、素晴らしかったです。
特に栄伝亜夜と風間塵の連弾する場面は小説を越えていたと思いました。
というように、映画なので残念な部分はいくつかありましたが、小説を改めて読んでから、また映画を見てみたいと思える作品ではありました。
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