緊急検証!THE MOVIE ネッシーvsノストラダムスvsユリ・ゲラーのレビュー・感想・評価
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オカルト番組を続けよう!
70年代に流行ったネッシー、ノストラダムスの大予言、ユリ・ゲラーのスプーン曲げ。90年代には、ネッシーは写真撮影者が偽物だったと暴露し、ノストラダムスの地球滅亡予言は当たらなかったし、オカルトブームは去ってしまった。最も飽きさせる原因となったのは飛鳥氏が言うようにオカルトを利用してオウム真理教のような新興宗教が数多く生まれたことが大きい。
そんな3つのオカルトテーマを三銃士と呼ばれる山口敏太郎、中沢健、飛鳥昭雄が真面目にプレゼンしてトーク番組の形式をとって進めていくのだ。まぁ、ネッシーなどUMAの存在だけは眉唾ものだが、ノストラダムスの予言に関する新解釈は面白かった。クリントン時代のミサイル発射と9.11。確かに辻褄は合う。
後半になって三銃士の人生をドキュメンタリー形式で追う内容は面白くなかった。ただ、飛鳥氏の数奇な人生は興味深く見せてもらったが、他の二人は単に変わり者を演じて金を儲けようとしているだけだと感じるのだ。
クラウドファンディングで資金を集めた映画なので、ファンを怒らせちゃダメなんだという点でついつい甘い内容になってる気もするなか、世間の人の興味がオカルトから離れてしまってるのも残念な事実なんだと共感してしまう。むしろ真実を見る目を養うという点では、バカなオカルト番組も必要なんだと思います。そういや、山口氏が大槻教授を論破したことがあるとか仰ってましたが、その映像を見てみたくなりました!
『オカルトがオワコンでないことを証明したい』
表題の通り、この風前の灯火のジャンルを復活させたい人達の気持が十二分に感じられるドキュメンタリーとなっている。
自分はドンピシャの世代というよりその間隙というか狭間の世代なので多少の洗礼は受けてはいるのだが、すっかり忘れてしまっている。なので、当時の中でクールな視線で観る事ができる筈なのだが・・・
一言で言ってしまえば『プロレス』なのである。即ちプロレスとは、阿吽の呼吸であり、それ即ち『社会の縮図』そのものである。“きっかけ作り”はお互い共通認識、そしてその経過はお互いの信頼と一つまみのハプニング、そしてその結果は“流れ”で・・・というこれ以上ない高等な状況芝居と上質な即興演劇、しかし本音と建て前の絶妙なブレンドの上に成り立っている究極のエンタメなのだろうと定義している。
そしてその“プロレスラー”足る各プレゼンターの演武と、自身の“覚悟”を吐露した構成となっている。
各プレゼンター3人のそれぞれの経歴とオカルトへのスタンスはこの作品のキモなのであろう作りは理解出来るが、自分としてはやはり良質?の完成された“虚実”を期待したのだけど、やはりコメディ&ハートフルな落とし処に収まってしまったのは残念である。
映画…なのか…?
スプーンは最後に使用します
終盤の
序盤から2/3くらいまでは非常にテレビ番組的。
何をどう言うものでもなく。
本体は、何を思ってこの構成に添えたかわからない、
話者たちに語らせる終盤のドキュメンタリー部分。
おそらく映画らしい着地点を模索したら
そうなったのだろうが、これをもっと濃く、
この方向で完全ドキュメンタリーにしたものが
観たくなった。
あの時代に生まれ、残滓の中で育った身としては、
庚芳夫、森達也、清田少年、秋山眞人、
ユリゲラー、オーケン、飛鳥昭雄など
メンツだけでもニヤニヤできた
(元のテレビ番組を観れば、いつも出ているのかもだけど)。
来場者全員で最後に楽しむ仕掛けは、
乗るとちょっと楽しい。
前半笑ったシーンが後半涙になる構成が凄い
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