「話は単純だけど、怖くて見応えがあった」コンジアム mittyさんの映画レビュー(感想・評価)
話は単純だけど、怖くて見応えがあった
昆池岩(コンジアム)精神病院という廃墟となった韓国の実在の病院が舞台。世界7大心霊スポットの1つ。
入院患者が不可解な死を遂げ、院長自身は自殺した…と言われるいわくつきの病院へ男女7人がカメラを持ち込んで潜入。その様子をライブ配信し、動画サイトの検索数を上げて広告収入をがっぽり頂こうという魂胆だったが、全員が恐怖のスポットに呑み込まれてしまう・・・という、よくある話なんですが、普通に怖い!
少し前に見た韓国ホラー(ゾンビ)の『新感染』も理屈抜きで面白かったけれど、『コンジアム』もなかなか楽しめる?ホラーでした。またまた、韓国映画にやられてしまった、という感じです。つい最近見た、心霊スポットものの邦画『犬鳴村』よりも怖くてドキドキしました。
序盤は若い男女が飲み会で盛りあがり、カジュアルな感じ。こんなに楽しく騒いでいられるのも、今のうちだろうなぁという予感さえするノリの軽さ。^^ 最初の1時間ぐらいは、じわっと怖い感じはあるものの何も起こらないのですが、終盤はキャーバタバタとなっていきます。
自宅にて動画サイトで見たのですが、「日の暮れないうちに買い物へ行っておこう」と一旦、中断して、夜に続きを見ました。早めに買い物へ行ってよかったです。^^;
出演しているメンバーはほぼ知らない人ばかり。無名の俳優さんを使ったようです。だから、ドキュメンタリー感があってよけいに怖かったのかも。
youtubeを意識したような動画サイトとアクセス数狙いというデジタルの社会現象を生かしながらも、廃墟となった病院の内部の古いタイル張りのシャワー室、開かずの402号室、入院患者の白黒集合写真など、アナログ的な怖さが満載でした。黒目のパキュパキュ(宇宙人が喋っているような、わからん語をつぶやくジヒョンはもう人間じゃなくなったのか?!)、お腹をまんなかで引き裂かれている裸のおじさんなど、ビジュアルの怖さも目に焼き付いてしまいます。
<備忘録>
2012年CNNが選定する世界7大心霊スポット
ウクライナのチェルノブイリ遊園地、
チェコのセドレツ納骨堂、
日本の青木ヶ原樹海、
トーゴのアコデセワのブードゥー崇拝市場、
メキシコのソチミルコの人形島、
日本の軍艦島
韓国の昆池岩(コンジアム)精神病院廃墟
集合写真の人形を抱いたおじさん、怖すぎ・・・。