「消化不良感」アポストル 復讐の掟 メントール犬佐さんの映画レビュー(感想・評価)
消化不良感
ギャレス・エヴァンス監督でカルト教団が絡むとなれば、そりゃあ「V/H/S ネクストレベル」の名作中の名作「セイフヘイヴン」を期待しちゃうし、冒頭からやたらと目付きの鋭さ値と潜入能力が高い主人公を見せられたら「レイド」を期待しちゃうじゃないですか!で、確かにセイフヘイヴン+レイドな感じもちょろ〜〜〜〜っとあるんですけど。
いかんせんギャレス・エヴァンスにしてはテンポが悪く、ダラダラと長い。長くなった部分がこの映画のテーマや不気味さを引き立てていたりすればいいんだけど、そういう訳でもない。かといって人物たちの心情が深く掘られているという訳でもなく、正直全方位に中途半端な出来になってしまったかなと。
ギャレス・エヴァンス版クトゥルフっぽい感じをやりたかったのかな?という感じもあるけどそこまでSAN値けずっても来ないのはよくわからない。いや君、もっと普段SAN値削ってくるタイプの監督さんですやんか・・・
画づくりもレイドシリーズに比べてもうまくなってるし(ギミックが抑えめなのは残念だけど・・・)随所にギャレス・エヴァンスらしいバイオレンス・アンド・キモいマンが見て取れてほうほう!とはなるし、本当に決して他監督にはないオリジナリティがしっかりあるのは間違いないのですが、何でネトフリ一発目にコレなんだという。。。新しい方向性でって企画だったのかもしれないですけど、やっぱり見たいのはコレじゃないんだなぁ。
でもやっぱり大好きですギャレス・エヴァンス。次はハチャメチャにやっちゃってくれよな!
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