劇場公開日 2019年3月15日

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「「愛する人の死」の重み。まさに王道の、切ない純愛物語。」君は月夜に光り輝く 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「愛する人の死」の重み。まさに王道の、切ない純愛物語。

2019年5月21日
PCから投稿

泣ける

悲しい

単純

【賛否両論チェック】
賛:偶然出逢った2人の微笑ましい純愛を通して、愛する人の死の重みを訴えかけてくるストーリーに、思わず胸が熱くなる。
否:展開はかなりのご都合主義で、現実味がない部分も多い。

 いつ死ぬかも分からない難病のヒロイン・まみずと出逢い、ひょんなことから様々な願いの代行をすることになった卓也。そんな2人が代行体験を共有するうち、次第にお互いが惹かれ合っていく姿が初々しくて、微笑ましくもあります。
 また、そうした2人の姿を通して描かれるのは、「愛する人の死」という避けられないテーマでもあります。かつて卓也自身も背負ったその十字架に対して、やがて迫りくるまみずの命の終わりに際し、卓也とまみずがどんな想いを紡いでいくのか、そのかけ合いに胸が熱くなります。
「いやいや、それしたら身体的に危ないでしょう!!」
なんてツッコみどころもあったりして、基本的には中高生向けかも知れませんが、まさに純愛ドラマの王道を行くような、そんなステキな物語です。

映画コーディネーター・門倉カド