「一発殴らせろ!」君は月夜に光り輝く kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
一発殴らせろ!
今年3本目の余命もの(フォルトゥナは見ない予定)。多分、邦画はパラレルワールドか難病余命ものを流していれば経済活性化に繋がるのでしょう。しかし、これだけ似たような設定が続くと、つい比較されがちでハードルが上がる。制作者側も開き直りで手を変え品を変え、これでどうだ!とイメージを売り込んでくるような気がしてます。今回は“発光病”という人間界においては存在しない病気、代行業という設定を盛り込んできました。
父親にもらったスノードームを岡田卓也(北村)が壊してしまったとき、「形あるものはいつか壊れる」と言った渡良瀬まみず(永野)。すでにここで涙腺決壊(早すぎやろ!)。レイトショーで観客二人という状況なので泣き放題です。徐々に卓也の家族の状況も加わり、同じ発光病で死んだ加山(甲斐)の兄に対して自殺を図ったとみられる卓也の姉の存在が、ある意味罪滅ぼしだったのかもしれないと感じ取れました。二人家族なのに食卓には三食分用意されてるのが物悲しく描かれてました。
遊園地、徹夜で並ぶ、バンジージャンプなど、次々と代行をこなし、テレビ電話で実況したりもする卓也。メイド喫茶でバイトしてもリコちゃんの恋心も振り切るし、病院の屋上でスーパームーンを観測するところでもウルウルさせられ、「キスするならここやろ!」と、つい大人目線で見てしまいました。夏とはいえ、やっぱり病院の屋上でも病状悪化。光り輝くところなんて神秘的でさえあるのに、同時に死期が迫ってることをも告げる切ないシーンでした。さらに、笑えるシーンはジャンポケ斉藤がかっさらっていった感もありますが、ロミオとジュリエットでもちょいと笑ってしまいました。笑えるシーンがあると、泣くところでは泣いてしまうものです。
ここで泣け!的なアイテムをポンポン出しながらも、大人目線でいえば、一番泣かせられたのはミッチーのシーン。「一発殴らせろ」で思わず嗚咽を漏らしそうになった。
色んな難病ものの映画を思い出させてくれる作品でもありましたが、XPを患った少女を描いた『タイヨウのうた』映画版が主題歌「Good-by days」とともに蘇ってきました。そう、イヤホンを片方ずつ二人で聴くシーンです。そのまんまこの映画の主題歌としても使えそうです・・・
kossyさん 共感&コメントありがとうございます。
そうなんですよ、Social Distance 保ちながらWi-Fi接続して鑑賞、長居しても嫌な顔をされない(と思っているのは自分だけかもしれませんが)スタバのヘビーユーザーなのでeat in 再開され喜んでます。