「原作を読んでから観るとより楽しめる作品」君は月夜に光り輝く クラムチャウダー犬さんの映画レビュー(感想・評価)
原作を読んでから観るとより楽しめる作品
恋愛的要素はあるし、余命もので涙を誘う要素もあるが、
そのどちらもメインテーマではありませんね。
架空の病名にしているのも病気自体がテーマでは
ないからです。
もちろんそこが重要なファクターなので存分に絡めてますが、
「人を想い前向きに生きていくことのすばらしさ」と
「登場人物のそれぞれの想い」を感じながら観ると、
号泣とはならないまでも、涙が頬を伝いじわじわした感動が
いつまでも持続する良作です。
あと、恐らく意図的にそうしたと思われますが、
キャストの想いをセリフで説明するよりも、あえて表情だけで
表現する場面が多いように感じました。
原作を読んていたのでスムーズに感情移入できましたし、
余計に染みるように感じました。
その是非はわかりません。
一つ残念なのは、生きることに前向きになれていない主人公の
ふたり(特に卓也)が何故そんな思いになったのか、
お互いの存在によってどう変わっていったのかを
もう少し丁寧に描いてくれたら、もっと深くなった気が・・・
ただ、永野芽郁と北村匠海の圧倒的な演技力と表現力で
補って余りあります。
キャストのみなさんも良かったですし、
まみずと卓也の相手を想うやさしさにやられました。
じわじわした感動が長すぎて少々しんどかった。
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