劇場公開日 2019年5月24日

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「スクリーンの中の異種格闘技!」プロメア shironさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5スクリーンの中の異種格闘技!

2019年5月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

自由度の高さは、深夜アニメを一気に見たような感覚。
時代に媚びない“俺流”同士が激突して生まれる熱量がものすごくて、無理矢理引きずりこまれました。

実は、全く予備知識ナシで見せていただいたので、序盤から違和感の連続でした。
「中島かずき」って誰?
「TRIGGER」って何?

七五調で独特なセリフ回しに、決め台詞の数々。
更には江戸時代の火消し文化までリスペクト??
癖の強い動きに見得を切るポーズは『J9』?

ロボットやら装備のワクワクは昭和っぽいけど、アクロバティックで流れるようやアクションは平成っぽい。
でも、そのアクションで破壊されるビルは、今時なかなかお目にかかれないようなレトロなCG…。
「背景は捨てたのかな?」と思いきや、都会から一歩郊外へ出ると、美しい景色が広がっている。
なんなん?このハチョメチャな世界観は??
質の異なるモノが同じ画面に納まっていることに、興奮してしまいました。
いや、それらを纏め上げている、ものすごい熱量に引き込まれてしまったと言うべきでしょうか?

見終わってから「中島かずき」が、映画ファンにはゲキ×シネでお馴染みの劇団☆新感線の脚本家「中島かずき」だと知り、激しく納得!
確かにあの外連味あふれるセリフに、驚きのストーリー展開は“いのうえ歌舞伎”だわ。
そう言えば声優陣も、ちゃんと“いのうえ歌舞伎”でした。(^◇^;)
髑髏城で二役をやった松山ケンイチをはじめ、堺雅人に早乙女太一。独特なセリフ回しを難なくこなし、無茶な精神論にも有無を言わせぬ説得力が流石です。

「TRIGGER」はガイナックスから独立したスタジオとのことで、存じ上げずに失礼致しました(^^;;
なるほど。昔のアニメをリスペクトしつつ、実験的なチャレンジに溢れているはずです。

デザインにしても、背景にしても、一つのスタイルを作り上げたプロフェッショナルが集まっているので、私が感じた違和感も、あながち間違ってはいなかった…と言うよりむしろ、コンセプト自体が「異なるモノ同士を掛け合わせて新たな“カッコイイ”を作る」だったのかもしれませんね。

個人的にはシャープなデザインが好きなので、
メカがいちいちボッテリしているところも斬新ww

物語がものすごく早いテンポで進むなか
いくらでも膨らますことのできる要素を、惜しげも無くつぎ込んでいくので、ホント贅沢な作りです。
特にバーニングレスキューはそれぞれのキャラがたっていて、チーム戦にワクワクしました。
『ゴレンジャー』『コンバトラーV』世代のブルーキャラ推しなもので、レミー・プグーナのスピンオフを妄想中(*´Д`*)

shiron