「晩節を汚すけど、それもまた良しか」エリカ38 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
晩節を汚すけど、それもまた良しか
原節子は、スクリーンに美貌をとどめて世をみまかり、伝説の聖処女となった。
サユリストも言う、「吉永小百合はトイレには行かない」。
ところが死去する直前の樹木希林はどうだろう、入れ歯を外したりざんばら髪の認知症になったり。
映画はつまらないし、
誰にも薦められない。
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樹木希林が世を去ってしばらくの時が経ったのでDVDを借りて見た。
故人を知る人が集まる、これ=鑑賞は法事のようなものだ。
世を去った人間には、隠された負の一面が誰しも有るし、それを敢えて広告しなくても良い
「アイドル」とは「偶像」という意味だ。人は樹木希林の素顔を知らないがメディアを通して与えられた彼女のイメージをそのまま本人と信じて彼女を愛する。
しかし本作の企画者は樹木希林本人だ。
・・アイドル樹木希林像をぶち壊して世を去るつもりなら、樹木希林はよっぽどのデストロイヤーだ。
TV ドラマ「寺内貫太郎一家」での「ジュリ~!」から世間を騙してくれた彼女、当時あの人悠木千帆は31歳だったのです。
自身の芸名をオークションで売り飛ばし、ロックンロールラーと結婚し、最後にはおかしな映画を残して去って行った。
原節子のごとく隠遁して不老不死を演ずるのもありだったのに、樹木希林は完膚無きまでにファンを裏切って、ダイナマイトをこちらに投げつけて逃げて行ったんですね。
樹木「娘を宜しくお願いします」
浅田「お母さん、一緒に死のうか」
樹木「私はいいわよ」
⇒どっちとも取れる樹木の返答が怖い。
がんで世を去る自分の道連れに、旧知の美代ちゃんに黒歴史を負わせて、幕引きを選んだのだろうか?まさか。
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映画が余りにもつまらなかったので、こうしてレビューを上げることもためらったが、樹木ファンの僕は呆然としてそんな事ばかり考えてしまいました。
「私はね、役者なのよ。他人を騙してお足を頂く稼業なの。ホッホッホッ」
と毒気のある笑い声が聞こえてくる気がする。
樹木希林は=詐欺師エリカなのかもしれないな。
とにかく独特なお方でしたよ。
きりんさん
のレビュー読んで、、
作品見てないのに『イイね』押しちゃいました💧
趣き。。。味わい深い良質のコーヒーを飲んだ気分です。
ありがとうございました。
(作品観るかどうか分かりませんけどネ)💧