「野望か!ロマンか! 血沸き肉躍る素晴らしきドラマとアクション!!」キングダム 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
野望か!ロマンか! 血沸き肉躍る素晴らしきドラマとアクション!!
紀元前245年、春秋戦国時代。
奴隷の子に生まれて剣術を磨き「天下の大将軍」にと夢見る2人の少年、
信(山崎賢人)と漂(吉沢亮)。
漂だけ王宮へ召し上げられたが、直ぐに深手を追って帰って来る。
地図だけ残して漂は死んだ。
そして「秦の国」では弟・成きょうに国を追われた兄王・えい政(吉沢亮)もまた
国を取り返して、戦国の「中華統一」の野望に燃えていた。
えい政は漂に瓜二つ。
漂はえい政の身代わりだったのだ。
たった80人程のえい政の軍。
頼ったのは「山の王」
昔、「秦国」と提携するもの裏切られて、今は山奥深く独自の言葉と
仮面を被り独特の姿をした「山の民」たち。
それを束ねるのが「山の王・楊端和(長澤まさみ)」
果たしてえい政は成きょうを討って領土を取り返せるのか?
この映画は天下大将軍を目指す戦災孤児の少年と、
のちに秦の始皇帝と呼ばれる若き王の途方なき戦いの序章です。
エキストラ2000人を使い、広大な中国ロケを敢行して、
合戦の映像もアクションシーンがスペクタルで素晴らしい。
更にこの映画が面白いのは適所適材なキャストたちの好演と熱演が
大きいと思います。
主役の信(山崎賢人)が子供に見える程、強烈な個性を発揮する出演者たち。
吉沢亮は端正なマスクでえい政と漂の二役を巧みに演じて
最高に魅力的でした。
(しかもトビキリに美しかったです)
そして憎まれ役の異母弟・成きょう役の本郷奏多。
線の細い体格なのに捻くれ者をケレンミたっぷりに演じて
強烈な印象を残しました。
そして山の王の長澤まさみ。
会話と出番は少ないのに毅然とした美しさ、貫禄で段違いに
格好良かったです。
そして一番の儲け役は大沢たかおの六大将軍の大騎。
16キロ増量した体躯は高身長と共に見栄えがする。
甲高い声もユーモラスで貫禄たっぷりでした。
(そして忘れてならないのは橋本環奈のコメディエンヌぶり)
確かな演出。
見応えいるアクションシーンの切れ味。
コンパクトで分かりやすく纏めた脚本。
BGMは格調高くて、
堂々のエンターテイメント作品でした。
(個人的にはまだ観てない、キングダム2が楽しみです)
コメントありがとうございます。
私、映画好きの仲間でグループLINEを主催していています。
仲間から、話題作の鑑賞&レビュー依頼を受けることが多いので、
人気作、話題作の鑑賞&レビューが多くなっている次第です。
私自身も、ミーハーな所があるからかもしれません。
-以上-
本作、秦の始皇帝をモデルにしています。
原作は長編なので、かなり長いシリーズになりそうですが、
最終作を見届けるまでは死ねません。成仏できません。
では、また共感作で。
-以上-
今晩は
資料では”象山影視城で撮影”とあります。
真偽は分かりませんが、VFXを多用している事は分かりますが、あのスケール感はVFXだけでは、出せないのでは、とも思っています。では。
はい、兵馬俑の展示、特に第三セクションは涙が出そうになる程の迫力でした。残されている文書内容は記録する側の主観や筆者の立場に左右される、が、発掘された「モノ」は雄弁で従来の歴史観を覆す、といった内容も展示にあり、まさにそうだと思いました。始皇帝が暴君なのかそうでなかったのかはまだ断定できないらしいです。でも中国で完結しようとした人ではなく西側の世界に関心と好奇心を持った知性ある人だった、って言うことは言えるのかなあ、という視点での展示構成でした。