「切なく、強く…」Girl ガール shokotenさんの映画レビュー(感想・評価)
切なく、強く…
なかなか家族や周りの人にも
受けいられない苦しみから
始まることが多いパターンを
観てきましたが、
家族が既にララを全て受け入れている
冒頭から、始まりました。
誰より努力しても大好きなバレエでも
自分の立ち位置が掴めない。
彼との関係を一歩踏み出そうと
しても、最後に女性としての
プライドを傷つけられ、
理解あるお医者さん達に囲まれて
治療を進めていても、思うように
変わらない肉体…
そして受け入られているからこその、
強い孤独、葛藤、焦り。
美しいララがバレエを舞う姿で、
徐々に精神的に追い込まれる様子が
表現されて、胸を打ちます。
自分ではどうしようもない、
理不尽さに絶望感を覚え、
自分にしかわからない気持ちと
向き合い、深い孤独を
感じることは、ララに限らず生きて
いる中で誰でも経験することだと
思います。
明確な答えは
わかりませんでしたが、
ラストシーンで
颯爽と清々しく歩くララを見て、
自分らしく生きることの大切さを
教えてもらえた作品でした。
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