「あくまでifの世界線と捉えるなら良」映画 ゆるキャン△ トーリさんの映画レビュー(感想・評価)
あくまでifの世界線と捉えるなら良
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他でも言われているが、高校生という世界でゆるくキャンプ
する彼女たちを見るのが楽しかったのだが、社会人という
リアルと地続きの設定に置いてしまうと、どこか安心して
観ていられなくなる。
一番しっくり来なかったのは県のいち外郭団体職員である
大垣が仲間たちと廃キャンプ場を再生させるというシナリ
オで、最初に予算がどうとか言ってはいたが、完全に野ク
ルのメンバーのみで行おうとするのは強引すぎるのでは。
最初鎌で人力で草刈りしてたのはおいおいと思った。
草刈り機や重機を後から出して来たが、あれだけの広さ
を整地しようと思えば普通最初からそうしないだろうか。
まだ社会に出てそれほども経っていない彼女らの奮闘でも
表現したかったのだろうか。
土器が見つかってからのあからさまに不穏な感じも、社会
人=嫌でも現実と向き合わねばならない印象を強くして
おり、この作品でそういうの要らないから、と思った。
ちくわなど劇中で寿命を迎えるんじゃないかと本気でヒヤ
ヒヤした。
そのように現実問題が見え隠れしつつも最後はよかったね
~で終わるわけだが、このシナリオでやりたかった事が
今ひとつわからない。原作者監修とはなっているが、ゆる
キャンに求めているのはちょっとこのシナリオとは違う。
映像、音楽、テンポ、キャラはTVシリーズの延長として
何ら違和感なく、社会人設定だけが余計だった。
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