劇場公開日 2020年2月28日

  • 予告編を見る

「とりあえず火と銃があれば。」ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ 文字読みさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0とりあえず火と銃があれば。

2025年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

2018年。ビー・ガン監督。父の死をきっかけに故郷に帰ってきた男は、10年以上前に故郷を離れるきっかけになった事件を思い出し、忘れられない女性の面影を求めて旅に出る、という話。現在と過去、夢と現実、殺人と復讐の間をさまよう息苦しくミステリアスな映像のつらなりかと思えば、後半、急激に軽やかで甘く切ない夢想的な物語になっていく。ワンショットが長く、カメラの移動もゆっくりなので、いい意味でしみじみする。
とりあえず火があれば光と影のコントラストができ、とりあえず銃があれば物語が動き出す、あとは「りんご」とか「緑色」とか、いくつかの要素があれば映画ができることをみせつけられて、うまいなあとうめくばかり。かつての恋人やいなくなった母を追い求める物語上の設定も普遍的だ。

文字読み
PR U-NEXTで本編を観る