「一番欺かれるのは視聴者」コンフィデンスマンJP parsifalさんの映画レビュー(感想・評価)
一番欺かれるのは視聴者
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テレビドラマを劇場化したものだから仕方がないのかもしれないが、一番欺かれるのは視聴者。何重にも騙しが仕掛けられていて、視聴者に見せられるストーリーだけでは、どうやっても騙しのテクニックは見破ることができない。最後にどんでん返しがあるわけだが、それはないよっていう感じ。いくらミステリアスな氷姫だからといって、ジェシー、赤星の情報収集網が都合よく、本物の氷姫の情報は収集できないようにして、偽の氷姫の情報だけを入手させるのは不可能に近いだろう。また、本当の詐欺師であれば、氷姫との手切れ金30億円を手にしたら、すぐにとんずらするのではないか。何もその後も、赤星とジェシーがヘリで逃げるのを追いかけていく必要などどこにもない。一刻も早くとんずらするべきだ。
リアリティーを求める映画ではないにしても、視聴者をだますためだけのストーリーだとしたら、やはり興ざめであった。
それそれのキャラ立て、演技のふり幅が大きく、その演技を楽しむという意味ではよかったと思う。
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