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15Malaysiaのレビュー・感想・評価
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マレーシア文化の多様さに驚く
ヤスミン・アフマド監督の特集上映の一環で上映されたマレーシアのオムニバス映画なのだが、マレーシア社会の多彩さに驚かされる隠れた秀作だった。1エピソード4~5分の短い話のなかに、表現の自由や差別、階級問題、宗教などマレーシア社会の多くの問題がつぶさに描かれている。 驚くのは、複数の言語が当たり前に飛び交うところ。マレー語と中国語で会話したり、そこに巡航擁護である英語も加わる。人種も中華系にムスリム、マレー系の人もいればインド系の人間もいる。服装も異なるし、街の様子も様々な文化が混じり合って雑多でエネルギッシュだ。 プロデューサーのピート・テオは、政府からの圧力によって表現の自由が脅かされるマレーシアの作家に活躍の場を作りたいという思いでこのオムニバスを企画したそうで、ストレートな政府批判もあれば、隠喩的な批判のものもある。いずれも力作が揃った見応えあるエピソードばかりだった。
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