15Malaysia

  • 予告編を見る
15Malaysia

解説

ミュージシャン・俳優・プロデューサー・映画監督など多方面で活躍するマレーシアの有名アーティスト、ピート・テオが企画したオムニバス。これが遺作となった名匠ヤスミン・アフマドの「Chocolate」をはじめ、ジェームス・リー、ホー・ユーハンら「マレーシア新潮」の監督たちがマレーシア社会の多様性をすくい取った15の短編で構成される。2018年・第31回東京国際映画祭「CROSSCUT ASIA #05 ラララ 東南アジア」上映作品。

2009年製作/80分/マレーシア
原題:15Malaysia

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14
  • 画像15

(C)2009 Redbag Msuic Sdn Bhd.

映画レビュー

4.0マレーシア文化の多様さに驚く

2019年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

ヤスミン・アフマド監督の特集上映の一環で上映されたマレーシアのオムニバス映画なのだが、マレーシア社会の多彩さに驚かされる隠れた秀作だった。1エピソード4~5分の短い話のなかに、表現の自由や差別、階級問題、宗教などマレーシア社会の多くの問題がつぶさに描かれている。
驚くのは、複数の言語が当たり前に飛び交うところ。マレー語と中国語で会話したり、そこに巡航擁護である英語も加わる。人種も中華系にムスリム、マレー系の人もいればインド系の人間もいる。服装も異なるし、街の様子も様々な文化が混じり合って雑多でエネルギッシュだ。
プロデューサーのピート・テオは、政府からの圧力によって表現の自由が脅かされるマレーシアの作家に活躍の場を作りたいという思いでこのオムニバスを企画したそうで、ストレートな政府批判もあれば、隠喩的な批判のものもある。いずれも力作が揃った見応えあるエピソードばかりだった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
杉本穂高