「圧」プロジェクト・グーテンベルク 贋札王 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
圧
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スクリーンから目が離せない。
プロット自体には既出感を感じるものの、展開の巧さというか、アングルの威力というか…130分と尺的には長いものの全く飽きる事がなかった。
自供という形で話は進んでいくのだが、詰まるところ「画家」なる人物像は即興で創作された人物であり、自供してる人物こそが「画家」ってオチ。
全編通して「贋作」ってテーマが貫かれてて、偽札も贋作ならば、犯人像もでっち上げ、自供も嘘で、彼とヒロインの関係性すらも捏造なのには驚いた。
とにもかくにも絵力が半端なく、切り取られるアングルが秀逸だったのではないかと考える。時に人物の心情を映し、時に状況を魅せる。グイグイ惹きつけてくれるのだ。
相関図はそこまでややこしくもないのだけれど、キャラが背負ってるものが中々に重たくて、その辺は大陸の十八番なのかと唸ってしまう。
久しぶりに中国語を聞いたなぁと思いながらも、さすがの完成度に舌を巻く。
見応えあった。
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