「世の中には同じ顔の人が3人いる」まったく同じ3人の他人 ねきろむさんの映画レビュー(感想・評価)
世の中には同じ顔の人が3人いる
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よくドッペルゲンガーという怪奇現象を説明する時に引きあいに出される俗説だが、もし現実にそんなことが起こったら…。この映画はざっくり言うとそんな話。ただしホラーでもコメディでもなくこれはドキュメンタリー。ガチで現実に起こったことだ。
偶然同じ大学に進学したことで、同じ顔の人間がいることが分かる。2人は双子でテレビや新聞で紹介される(プライバシーについてはわりとおおらかな時代なので)。報道を見て同じ顔の3人目が名乗りをあげる。ようするに三つ子だったわけだ。
3人の写真や動画がいっぱい出てきて最初は不思議だったのだが、この3人はドラマチックなエピソードもあって当時のアメリカではなかなかの人気者だったらしい(マドンナの映画にも通行人役で出るほど)。
ここで終わればハッピーエンドなのだがそうはならない。いろいろおかしいことが多すぎるのだ。通常里親には兄弟がいるかどうかは普通は周知するがこの兄弟については何も言っていない。また一人は裕福な医者の家庭、一人は教員の中流家庭、もう一人は移民で英語が母語でない労働者階級の家庭に養子に出されている。まるで何かの実験みたいに。
この映画の結末は痛ましい事件が起きてしまってなんともいたたまれない気分になる。三人は労働者階級のおじさんの家に集まるのが大好きだった。おじさんは三人とも自分の子供のようにかわいがってくれたからだ。この映画のテーマとは直接関係ないけれど、お金がある裕福な家庭の方が幸せだなんてずいぶん短絡的な考え方だと思い知らされる。
真相は今のところはっきりしないけど、アメリカってこの手の人体実験とか平気でやりかねない怖いところが確かにある。
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